第十一話 どうも研究開発らしい
書いてておもしれえなw
まぁ今GMだから、こんな無茶でもルルブ無視して許すけどさ。
タリスに製紙の知識を伝えてはの会議で
いろいろとしながら
僕はあるとき、農民のティックに頼んで
畑を桑で耕していた。
「陛下…陛下がそんな事をなさるなんて…」
ディックはその姿に怯えるレベルで恐れていたが
僕は笑って言った。
「ディックは信じてくれないと思うけど…
僕は異世界から転生してきた
異世界では凡人の人間なんだ…」
どうせ信じまいと僕はそういう。
何故、僕は今、畑を耕しているのだろう。
でも、無性にそうしたかった。
「陛下の仰ることはよくわかりません
でも、陛下がどうして畑を…」
彼はそう言う。
「僕は、神剣も特殊な知識も無ければ
何も出来ない人間だ…
ティックには分からないかもしれないけど
僕は農夫のティック以下の
本当は何もできない人間なんだ…」
そう言って僕はその畑に鍬を入れる。
「陛下、わけの分からない事を
いわないでくださいまし
陛下とこうやって、お話しできるだけで
わしら大変な栄誉なんでさぁ」
「じゃぁ教えて欲しい」
「なんでございましょう?」
「ティックは今日、何処まで耕した?」
僕はそれを尋ねた。
「えっと、あっこから…
あっこまでで…」
ティックは彼が耕した畑の範囲を語った。
「へぇ、かなりの範囲がやっぱり出来るんだな…」
その耕地面積に驚嘆する僕。
「そりゃ、あっしらはこれだけが取り柄で…」
「そっか…じゃぁ
今日の僕の目標は、同じ面積まで
頑張って、自分の力で耕す事にする」
「へ、陛下!?」
「いいんだ、させてくれティック…
王が農民の苦労の1つも分からずに
農業をしろなんて命令するなんて
お笑い種だ…
自分で知らなきゃ、分からない事もある」
そう言って僕は微妙な嘘をついた。
なかなか王子だ王様だとしてると、
口八丁だけは実力として上がるらしい。
「へ、陛下…わしゃ…
陛下の国民で幸せです…
ジキスムントが奴隷化したときは
この世の終わりだと思いましたが
陛下が即位されて、
奴隷としてのワシらが解放されて
それだけで幸せだったのに
陛下が農業にテコ入れしてくれて
秋になれば、それなりの事が期待できる。
それだけの事までしてくれたのに
鉱山貿易で、
冬の食料の心配を無くしてくれやした。
わしらには、もう神の如きことでさぁ
なのに陛下は、更にワシ等の事を
知ろうとしてくれる…
陛下は、この世界の、まごうことなき英雄でさぁ
わしゃ、陛下の国民になれて良かった…」
そう言ってティックはそこで泣き始める。
「ハハハ…
そんなチートが、出来る能力があるからね…
でも、僕は今、ただの何も出来ない
何も出来ない自分を自覚したい。
そして、それでも
自分だけの力で、頑張れば
出来る事があるのを知りたい。
だから、ティックが耕せた所まで
耕すよ…
これは僕が僕の為にする事だ
だからティックは見守っていて欲しい」
「陛下…」
ティックは僕の謎の言葉に号泣した。
僕は畑を耕す。
そう、思った以上に、これは大仕事だ。
ティックが耕せた所まで、
何時間かかるだろう?
でも、僕は、僕の力だけで
それをやり遂げないといけないと思った。
そして僕は、耕し続ける。
腕が重い、体もだるい。
ティックは毎日、これをしてるという。
そうか、こんなに大変な事なのか。
僕はそれを知って、驚いた。
それでも僕は意地になって
ティックが耕せた面積まで
同じ様に耕した。
そこで僕は汗をかいて寝転がる。
「ははは…
僕だってやれば出来るじゃないか…」
その耕やし終わった畑を見て
僕は思わず満足した。
そうだ、この耕した結果は
チートじゃない。
僕だけの力。
僕だけの些細な人間の力。
でも、間違い無い、僕だけでやった結果。
「なぁティック、お腹が減った…
君が食べてる、麦飯を、僕にもくれないか?」
僕はそう言った。
「麦飯ですと!? こんな我等が食う飯
陛下のお口には入れられませんって!」
ティックはそういって慌てた。
「いや、僕は、それが食べたい…
こんな重労働をしているのに
それでも、食べる物に制限がある
それを食べたい
だから頼むよ…」
そう言って僕はティックにその手を出した。
「へ、へぇそう陛下が言われるのなら…」
ティックは麦飯を僕に渡してくれた。
僕はそれを口にする。
確かに、お世辞にも、毎日食べている食事より
上手いとはいえなかった。
なのに、その飯が僕には何故か
とても美味しく感じられた。
そしてティックが出してくれる水を見る。
それは、少し泥で濁っていた。
「これは?」
「は?飲み水ですが?」
「こんなモノを、君達は飲んでいたのか!?」
「へ、陛下! こんなモノと言われますが
飲み水は重要なモノで、これでも貴重な…」
「そういう事じゃないよ!
浄化されていない水は、雑菌まみれなんだ!
こんな浄化もしてない水では
病気が蔓延する下地になる…
国民みんなが、こんな病気の元になるモノを
毎日、飲み続けていたというのか!!
くそ! 何でこんな簡単な事を
僕は見る事さえしなかったんだ!
ありがとう、ティック!
僕は、またしなければならない事を見つけた!
浄化水の整備…それだ
ありがとう!!ティック!」
僕はそう言ってティックの肩を握りしめる。
「は、へぇ…
何を陛下が分かったのかは
あっしはわかりやせんが…
こんな事で陛下の御役に立てたのなら
わしゃ、満足でさ…」
言ってティックは、
僕の意味不明の言葉に恐縮していた。
その光景を、
離れていた遠くから見ていた人達が居た。
それに僕は、耕地に夢中になって気付かなかった。
それは嫁姫達だった。
「農民と共に、畑を耕す英雄王」
リースロット姫がそれを潤んだ瞳で見つめる。
「おかしいですね、あれが王様の姿には
到底見えないのに…」
エリン姫がそれにクスリと笑う。
「どうしてかしら…
あの姿が…我等の王が汗を流して
畑を耕す姿が、私達の胸を打つ…」
リーナ姫が瞳に涙を浮かべてそう言った。
「まったく、本当に馬鹿ですよね、あの人…
ああいう、自分に一生懸命で
周りに、王の尊厳を誇るのでもなく
今までの偉業を示すのでもなく、
ただ毎日、
みんなと一生懸命な姿を見せてくれるから
私達は惚れていく一方だというのに…」
言ってエレシア姫が頬を赤らめる。
「私、あの人の子が欲しいです…」
そう言ってリースロット姫は
自分のお腹に手をやった。
「それは、ここにいる全員が同じでしょう?」
リーナ姫も自分のお腹に手をやった。
「ええ、あの畑の上で農夫と共に
大地を耕す偉大なる大王の子が…
私達は欲しい…」
エレシア姫は、そう言った。
それを別の遠間かた見ていたタラス。
「やって貰わなければならない仕事が
沢山あるというのに…
ただ持っている才能というべきその力を
解放してくれるという
それだけで、我々には十分だというのに
しかし、それでも…
自分だけで出来る事を藻掻いて探す。
我等の王の何と美しい姿か…
王の世界では、王は凡人と言われたが
あれこそ、理想の名君にしか
私には見えないのだがな…」
そう言ってタラスは微笑むのだった。
ともかく僕は王城に戻り、
浄水の話を始める。
辞書に頼った。
中世ヨーロッパでは、コレラ・チフスなどが
大流行した時期がある。
このとき、上水と下水は明確に区別されておらず、
共同井戸から水を汲み、し尿なども含めて
開いた水路に流していたため、
上水のなかに下水がまざることも
めずらしくなかった。
そこで、感染症などの対策として、
まず上水と下水を分離することが始まるとともに、
下水を暗きょに集めることがなされた。
タラスがハーハー言いながらそれを書き写す。
「水の汚染は、病気の蔓延の元だ。
農民の飲み水があれでは、
病気が拡がるのは当たり前だ。」
僕はそうみんなを集めて力説する。
「なるほど、最も基本的な所に
飲料水に、問題の因子があったのですね」
タラスがその話を聞いて唸る。
「この世界でも上水と下水を
分けて水路を作っている国はあります」
リーナ姫がそう言った。
ドーティ国はそうらしい。
エリン姫のジーネン国も用水路の流れで
一応の水路分けは為されているという。
「ともかく、上水下水の建設は
指示をするとして
浄化槽を作らないと…
上水の水を良くしない事には
どうしようもない」
言って僕は頭をかく。
「精霊魔導に、『ピュリフィケーション』
という浄水の魔法があります。
一回で10リットルしか作れませんが…」
リースロット姫は精霊魔導使いの知識でそう言った。
「ソレダ!
当座はそれで、浄化槽を作ろう。
上水を引いて綺麗な水を作るんだ。
この辞書から、あっちの世界での
浄化槽を作る方法も見いださないといけないが
直ぐに直ぐ出来る事ならば
精霊魔法を覚えた人に
仕事として、浄化槽で
浄化する仕事について貰おう。
何はともあれ、上水の分離だ。」
その言葉に満面の笑みになるリースロット姫。
直ちに王命で、上水を作る計画の立案を指示した。
そして秘密の王族研究室に移動する僕ら。
「紙の製法に関しては、王の辞書から
植物をベースに極秘の工人達に
試験試作を続けさせています。
羊皮紙の様に羊の皮などを使わない
パピルスの様な薄い紙を作るとなると
まだ時間がかかるかと…
その様な使い勝手の良さを無視するなら
木版印刷という手段も方法として考えています」
タラスは極秘に進めているそれに
彼の新しいアイデアを盛り込んでそう言ってきた。
「木版印刷?」
僕はそれをタラスと辞書に同時に問う
「要するに、木の板に印刷するのですよ。
薄い紙というのは理想ですが、
家庭内携帯の呪文書なれば、木を板状にするのでも
問題はありません。
特に薬として使うのであれば、十分です」
「なるほど…」
「昔から分かっている事ですが、
呪文書というものは、何処に書いても良いのです。
それこそ迷宮のトラップに、壁面に書かれる事もある。
ちゃんとした書式と、この問題のインク…」
そう言ってタラスは例の仰々しいインクを出した。
「粉末状にしたミスリル銀を練り込んだ
ピルレットインクという特殊なインクです。
どうやら、マナを蓄積するのは
ミスリル銀の様な
マナに反応する物質の様です。
どれだけの濃度を練り込めば十分なのか
それも要検証ですが
幸い、ミスリル銀の鉱山が確保された事で
このインクを多く作るアテは出来ました。
まぁ、もっと安い材料が見つかればいいのですがね」
言ってタラスは笑った。
それに一同も笑う。
「ともかく、これを使って
エレシア姫と実験を始めました。
言語魔導の書式に神霊魔導を練り込んで
発動するモノなのか、疑問でしたのでね…
最初は、やはり上手くいかなかったのですが
言語解析を、互いの言語魔導と神霊魔導で比べて
神霊魔導の言語で書き換えてみると
その術式の性質が見えて来たのです」
「というと?」
「つまり、本来は呪文として音声で発動する魔導を
言語文字で同じ様に発動させるには、
音声の様な性質を、呪文言語の行間に
挟まないといけなかった、という事です。
それ以外にもありますが、
ともかく、『疑似音声』を作る言語並び
それが、書式に重要な事だった。
そして、その言語部が言語魔導と神霊魔導で違った。
その違いを書き直して、木版の上に
呪文書を書き、エレシア姫に呪文力を
付加して貰えば、
『キュア・ディシーズ』の
発動に成功しました」
「凄いじゃないか!」
僕のその言葉にエレシア姫も嬉しそうだった。
「問題はここからなのです」
そこでタラスは頭を抱える。
「問題?」
僕は尋ねた。
「私は友を救うのに
『キュア・ディシーズ』を
昔、使いました。
しかし同じ呪文でも、私のレベル4のそれと
エレシア姫のレベル7のそれとでは
威力が違うのです。
『キュア・ディシーズ』を呪文として
木版印刷で組み込んだとしても
最後に内包される呪文力、とでもいいましょうか
それが私とエレシア姫では全然違う。
中に込められた威力が
このまま試作製造しても
バラツキが抑えられないのですね…」
言ってタラスは頭をかいた。
「精霊魔導にもレベル3の呪文に
『ヒーリング』という呪文があります
私が最後にマナを込めた、あの実験はどうでしたか?」
リースロット姫がそう言ってきた。
「当然それも組み込む事を考えています。
私自身、木版呪文書で書式を精霊魔導に従って書き直し、
姫のマナ注入で実験には成功しました。
まぁ『ヒーリング』の問題は、書式はともかく
最後のマナ注入が女性でないとならないという
性別限定のなのが問題ですがね…
しかし全般的な問題は…結局……」
「レベル?」
僕がそれを尋ねる。
「そうです。
私達が当たり前の様に受け止めているレベル。
しかし、これが何なのか、
よくよく考えると分からない。
レベルが上がれば、使用できる魔法も増え
使う精神力も減り、その効果も強化される。
それは分かっている事です。
しかし、何をすればレベルは上がるのか…
まぁそれは修行でありますが
修行の何が、マナを強干渉させる主因となるのか?」
「レベルの効率的な上げ方ねぇ…」
言って僕は、レベリングという、向こうでは
ゲームの中で当たり前に考えてきた事が、
この世界では何として
因子になっているのか、考え込むしかなかった。
「不思議な事ですが、精神を強くする事、
そして内在的なスキルを強化する事。
それには、より困難に出会い、それを解決した時に
内包する力、経験値としか言いようがありませんが
それを何として高めようかと考えた時に
そのスキルが、レベルとして伸びる。
これが、この世界の法則だと言ってしまえば
それまですが、エレシア姫の様に
子供の頃から神霊魔法を勉強し使い続け
精神修行を続け、難病患者の為に
各地を駆けつけて来た、という方でなければ
高位の僧侶にはなれず
『キュア・ディシーズ』をより強い呪文に出来ない。
下心的な物言いをしますと、
そんな修行をしなくとも、
レベルがさっさと上がる
都合の良い方法論でもあればいいのですがね」
そうタラスが言うと、その場のみんなが笑った。
「ともあれ、試作としての木版呪文書の試作
不安定ではありますが、金型の製作実験で
活版印刷を試みたモノに
同様にエレシア姫が呪文を込め
それが同様に発動すれば
本格的に実用物にはなります。」
「では、その金型を作る指示は王命でいい。
しよう。
事が事だ。出来れば革命的だと思うが?」
僕はそう言う。
「そのお言葉は有り難いです。
ただ、高レベルの人が呪文の呪力を込めなければ
難病と対峙できないのであれば
王の元居た世界の薬の様な
大量生産とはいきますまいなぁ…」
「そうだね…
抗生物質を作る技術をこの世界でも
再現できれば
いいのだろうけれども…
それを、今から作ろうとすれば
いったい何年の基礎技術研究から
始め無いといけないのやら…」
そう言って、僕は辞書が教えてくれる
『抗生物質』を作る為の
大量の情報と製造過程の技術課題に
肩を上げるしかなかった。
薬といっても、それは一朝一夕に出来るものでなく
周辺技術全てが高くなって、
始めて出来るモノだった。
ただ、”どうやって作るのか?”
の基本的な事が分かるだけでは駄目だった。
”全ての技術が高い事”
それが必要で、そんなモノは一朝一夕に
この世界で作る事は出来なかった。
だから、この世界に今あるモノで
如何に”あっちの世界の知識”と融合して
出来る事を見つけていくか?
それが今の僕達に出来る事だった。
「理想的には、それが一番ですが
王の元居た世界は、我々のような
魔法というチートが存在しないが故に
おびただしい犠牲者の上に
夢の様な技術を、長い年月を経て
手に入れたという事です。
それに追いつくのは容易ではないでしょう。
魔法というチートがあって
暫時、問題にそこそこに
乗り越えて来たこの世界だったから
逆に、魔法が無い世界よりも
進歩が緩慢だったという事でしょうかね?」
そう言ってタラスは笑った。
「魔法というチートが無いから…
あの世界は犠牲者の上で技術を磨いていった…」
その言葉を聞いて、僕は何か不思議な感じがした。
自分はチートなモノを使っているつもりだった。
でも、この世界が進歩しないのは
魔法という、この世界にある
チートなモノのせいだろうとタラスが言う。
あの世界の知識は、チートだと思っていたが
やりようによっては、こちらの世界にある
魔導という技術との融合で、
こちらの方がよほどチートになるのだ。
では僕が持ち込んでいる、
あの世界のチートとは何なのだろう?
僕はそんな矛盾に、不思議な気持ちになった。
「ともかく、貴方
父に、カールスント公王に、
この事で相談をして貰えませんか?
これが上手くいけば、
我が国には革命的発明になります」
そう言ってエレシア姫が目を潤ませる。
「ふむ公王には相談するべきだと思うけど
直ぐに直ぐ、世界に広げていい技術にも思えないな」
僕は、そう言った。
「どうしてです?」
その言葉に姫は驚き、三姫もキョトンとする。
「流石に、王は聡明だ。
私の懸念を王も持っておられたようで…」
「我が国の最高の頭脳の懸念と同じかどうかは
分からないけど、それでもいいかな?」
「ええ、どうぞ?」
「僕の元居た世界では、
技術は毒にも薬にもなってたんだ。
ダイナマイトという大規模に爆発させる
土建用の破壊道具は
しかし、戦争用の爆弾にもなった。
『キュア・ディシーズ』の呪文書が
出来たのなら、
『ファイヤーボール』の呪文書も
出来るのだろう?
多分だけどさ…。
この世界で、魔法使いは貴重だ。
できれば、戦争の前線には出したく無い。
でも現場で呪文を唱える必要が有るから
前線に出さないと行けない。
それが今までの戦争のスタイル。
ところが、この発明では
後ろで呪文書に魔力を込めてれば
前線で戦士が、ファイヤーボールを
呪文書を持ってるだけで、使えるようになる。
そして後ろの魔法使いの生存率は跳ね上がる。
そうなると、僕の居た世界の『爆弾』が出来るのと
あまり変わらない事になるハズだ。
そういう諸刃性を持っていると僕には思えるんだ」
そう言って僕は、この辞書で流し読みしていた
人の戦争の歴史についての事と
この発明との連結性を語ってみた。
その言葉に四姫は青くなって言葉を失う。
「私の考えていた事と全く同じです。
王よ。
この技術は人類には諸刃の剣。
医療大国に早々に応用して
貰うのは当然ですが、
迂闊に外に漏らせば
この五大同盟の強固な連携も
他国に脅かされるかもしれません。
情報の慎重な扱いが必要な事…」
そのタラスの締めの言葉を聞いて
その一同は、何故この会議が
王族だけの秘密会議なのか理解できた様だった。
どうもこの世界特有の何かが、
生まれ始めていたらしい。
うーん、変形的とはいえ、
これで「銃」の開発にも成功した事に、なるんだよな…
そりゃ、ファンタジーが「活版印刷」を許さんわな…
これ歴史的偉業だから、タラスに経験点20000点
他の参加姫達には10000点ぐらい、
経験点、上げたい気分なんだけどな
GM的には。
こんな事考えるプレイヤーおったら、面白いだろうになぁ…。