プロローグ~解りきっている~
「最低だなっっ・・・!」
バンッと机をたたくというなんともベタなオプション付きで立ち上がったのは、私の彼氏である。いや、もう彼氏ではなくなるのだろうが。というか、店内なのだから静かにしてほしい。などと考えていると、やはり、もうお前とは付き合えないと言われた。私がコーヒーを飲みながら、そうと、一言言うと彼は悲しいのか悔しいのか解らないような顔をして、自分の分のコーヒー代を置いて店からでていった。私もコーヒーを飲み干し、レジで定員に、すみませんでしたと、いって店を出た。
「また、同じだったなぁ・・・」
と、呟き、ふっと苦笑いを浮かべる。
なぜ、こうなったのかなど解りきっている。だから、「そう」としか言わなかったのだ。
冒頭のセリフの前にこんな会話があった。
「俺たち付き合ってるよな?」
「付き合ってるんじゃない。やることやってるし。」
どこの純情乙女だお前は。と、突っ込みたくなったがそこは流す。
「お前俺のこと好きだよな?」
だから、どこの(以下略)
「嫌いじゃないわよ。」
「それじゃ、好きでもないってことだろっ!?なんで、そんなんで俺とつきあってんだよ!?好きだから付き合ってんじゃないのかよっ!?」
はぁとため息を吐く。
「あなたに、付き合ってほしいと言われたから。だから、付き合ってるのよ。」
「普通付き合ったら好きになってくれると思うだろ!でも、お前そんなこと思ってないだろ。半年以上経っても好きだなんて一度も聞いたことないし・・・」
「思っても無いこと言うわけ無いでしょう。嘘つくのきらいだし。」
「なっ・・・、好きでもない男と付き合うのかっ!!」
「付き合ってほしい、今は好いてなくてもいいからと私に懇願したのはあなたでしょう。私は、それに応えただけ。好きになるなんて、一言も言ってはいないし、そんなの保障できるわけないじゃない。」
こうして、冒頭のあのセリフである。
私は、容姿は割と整っている方で、これまた割りともてる。が、しかし、相手から告白されて付き合っても、たいてい先ほどと同じ様なやり取りの後に、同じ様なセリフを吐かれ、同じ様に別れる。ちなみに、誰かを好きになったことなどない。たったの一度も。まぁ、これからもないだろう。と、思う。が、やはり、これも保障などできないのである。人間なのだから。
拙い文章ですが、、、初投稿です。
なんかコレ間違ってね?とかコレダメじゃね?とかあれば言っていただけると助かります。
まだプロローグですが、感想もあれば言っていただけるとうれしいです。
次話で、主人公の名前出ます。たぶん。