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第一話 転生

俺は、とあるIT系企業で、一日に20時間働かされていた。


いわゆるブラック企業という奴だ。


残業、パワハラは当たり前の日々に弱音を吐くことも許されず、心身共に疲労していく日々、


そんなある日、ついに俺は、バタン!!!と倒れてそのまま意識が遠のいていく。



……あぁ、疲れた……俺はこのまま眠るのかなぁ~、また部長にどやされるな。


そう思いながら、俺の意識は完全にブラックアウトした。



 

気が付いたら辺りは雲の上のような世界。



そして、目の前には、


「はじめまして!」


白いドレスに金髪の女性が現れ、元気良く挨拶したのだ。


「…………あの~、《《貴方は?》》」


咄嗟にそう聞いてみると、


「私は、世界と世界の均衡を管理する者、貴方の世界でいう女神という存在です」


女神!?って事は、ここはまさか……


「俺は……死んだのですか?…ここは天国?」


「いいえ!違います!」


女神はハイテンションな声で叫び出した。


「ようこそ!!迷える哀れな子羊さん!!!ここはいわゆる中継点」


「中継点?」


「いわゆる世界と別の世界をつなぐ分岐点です!……そして……」


女性はくるりとその場で一回転し、両手を上げて、


「アナタはなんと!!!私が運営する『人生やり直しプログラム』の記念すべき最初の人間に選ばれました!!!」


………………はい?……


「あの~、その、人生やり直しプログラムとは?」


そう聞くと女神は「良くぞ聞いてくれました!!」と笑顔で言った。


「このプログラムは、前世で悲惨な人生を送った人を、こことは違う別の世界に送って新しい人生を歩んで、なおかつ幸せになってもらうというものです」


「?どうして別の世界なのですか?」


「その方が興味を持ってくれる人が多いからですよ、ほら、アニメやラノベ、マンガとかで剣と魔法のファンタジー世界に行くってなったらテンションあがりませんか?」


あぁぁ、確かにそれは納得だな。


「では続きを説明しますね、今回貴方に行ってもらうのは、《フィリアガルド》というさっき言ったような、剣と魔法のファンタジーの世界に行ってもらいます。


「剣と魔法ですか」


「はい、そこでは誰もが5歳になるとスキルと呼ばれる特殊能力をもらえるので楽しみにしてください」


「なんでスキルをもらうのが5歳なのですか?」


「まぁ~、何が出るかは正直ランダムですからねぇ~、長い間期待させて、地味なのがでてがっかりするんだったら、早いうちにがっかりした方がまだマシかなぁ~っと思って、私がそう設定したからです」


「設定?」


「はい!!あっちの世界にはゲームって概念はないのですが、レベルアップとか装備とかRPGのような概念はあるのできっと楽しいですよ!」


ふむふむ、それは普段からRPGをちょくちょくやっている俺としては興味がないわけじゃない。


なんか怪しげなセールスマンみたいで怖いが……悪くないかもしれない。


あっ、でも一応聞いておくか、


「ちなみに、元の世界に戻してもらうというのは?」


前世と同じ世界で、別の人間に生まれ変われないのか?


剣と魔法のファンタジーって事は当然魔物とかいるわけだし、ちょっと怖いからなぁ~。


そう思いながら聞いてみると、


「う~ん、そうなりますと……同じ人生をもう一回やり直す。いわゆるタイムリーププログラムって形になってしまいますけど……それでもいいですか?正直オススメしませんよ?」


……それを聞いて考えが変わった、


前の人生ではいじめや虐待にパワハラ、ろくなものじゃなかったからなぁ。


それなら、多少知らない世界でも新しい人生を歩む方がいい。


「………やはり……その、人生やり直しプログラムでお願いします」


そう聞くと女性は気まずそうな顔から、一気に笑顔になり言った。


「了解です、5!!!じゃ!!!がんばってくださぁ~い」


女神は右手を俺の目の前にかざして、手のひらに現れた体力の光を俺に向けて解き放った。


全ての光が俺を包み込み、再び気が付いた時、


俺は茶髪と金髪の夫妻に抱かれた黄土色の髪をした赤ん坊に生まれ変わっていた。


どうやら俺は、無事に生まれ変わったようだ。


俺の新しい名前はケイン……ケイン・アルト。


ミロス村の普通の子供だ。


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