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リン 「ランって割とおっちょこちょいというかこの間部屋で一緒にご飯食べてると私の水を間違えて飲んだんですよ」
私 「へー なんというかしっかりしてるような見た目というか印象だったけど」
リン 「んー しっかりしてる時はしっかりしてるけどでも抜けてる?見たいな?」
私 「言い方が難しいけど真面目出しっかりしてるけどたまにポンコツになっちゃう感じ?」
リン 「そんな感じですね」
リンに神社にいた時の話を聞く
最初はお互いよそよそしく探るように話をしていた
どこか警戒もされていて雰囲気は重苦しいものだった
しかし話に花を咲かせていくうちに和やかな雰囲気になる
私もリンも口数が増えて話が進んでいく
リンは敬語は抜けない
しかし話していくうちにリンの表情は明るくなり、笑顔が増えていく
私 「意外だな なんというか口数が少ないし堂々としてるから本当に真面目でしっかりしてるって勝手に思ってたな」
リン 「あー あれは緊張してるんですよ」
私 「そうなの?」
リン 「いつもお姉ちゃん口数少ないですけど割と表情豊かですし話す時は話しますよ?」
私 「へー」
リン 「それこそお姉ちゃんは美味しい物食べた時とかはニッコニコですよ」
私 「ニッコニコかぁ」
私 (ちょっと気になるな)
暫く話した後にリンは1呼吸置いて言う
リン 「ご主人って意外に話しやすいですね」
私 「そう?口下手だし話すのは苦手だよ?」
リン 「いや話ちゃんと聞いてくれるしリアクション取ってくれるし話しやすいですよ?如月様はいつも酒飲んで酔ってて会話できないので」
私 「というか如月さんって酒癖悪い?」
リン 「めちゃくちゃ悪いですよ」
私 「やっぱそうだよね」
リン 「いつも飲んだくれた挙句すぐ寝ちゃうんですよ」
リンは困ったような表情で言う
リン 「だからいつも私たちが瓶とかコップ片付けてたり如月様をベットに運んだりしてるんですよ」
私 「苦労してるんだね」
リン 「あはは でもなんやかんやで私たちを救ってくれたので」
くしゃっと困ったように笑う
私 「ていうか如月さんってなんの神様なの?」
リン 「狐の神様ですね」
私 「狐の?」
リン 「はい まぁなんか色々できるらしいですよ」
私 「へー」
リン 「神社を隠したのも如月様ですし」
私 「そうなんだ」
聞いていた話だ
リン 「私達も妖術は使えますけどあんなすごいのはできませんよ」
私 「妖術?」
私 (また新しい概念がでてきたな)
リン 「えーと さっきトンネルから帰った時にめちゃくちゃ早く走ったじゃないですか」
私 「うん」
リン 「あれも妖術ですよ」
私 「妖術凄いな」
リン 「それこそ私たちは妖怪の類なので」
私 「やばいなリンさんとランさんに失礼なことしたらやられちゃうね」
リン 「そんな酷いことしませんよ」
リンはクスクスと笑う
私 「あれ?でもコンもめちゃくちゃ早く走ってたよね?」
リン 「コン君も一応私たちと同じく妖狐ですよ?」
私 「え?」
詳しく話を聞く
どうやらコンは妖狐だったらしく意図しないまま狐としてペットにしていた
リン 「にしてもコン君ご主人のことをすごい信頼してますよね」
私 「そうなの?」
リン 「はい ご主人が寝ている間に色々聞きましたけど惚気話を聞いてる感覚でしたよ」
私 「そんなに話してたんだ」
リン 「はい いつもいつも頑張ってることや一緒にいさせてくれて大事にしてくれるって」
私 「ふーん」
思わず口角が吊り上がる
私 (そう思ってくれてたんだ)
嬉しくなる
リン 「まぁだから私たちも安心してこうして話してるんですよ」
私 「過大評価されてないといいけど」
リン 「大丈夫だと思いますよ」
コンコン
扉がノックされる
私 「空いてるよ」
コン 「お腹すいた!」
コンが作業部屋に入ってくる
私 「ご飯にする?」
コン 「する!!」
コンは私の膝の上に座ってくる
私 「待って重いよ」
コン 「え?ダメ?」
コンは泣きそうな顔でこっちを見る
私 「っ ちょっとだけね」
コン 「やった」
リン 「本当に仲良いですよね」
リンはニマニマと目を細めてこちらを見る
私 「人間の姿でもここまでおてんばだと思わなかったけどね」
膝の上のコンの髪を撫でる
コン 「お兄ちゃん撫でるの上手だよね」
私 「そう?」
コン 「お兄ちゃんに撫でられると落ち着くよ?」
私 「なら良かった」
しばらくコンを撫でる
そしてリンはその様子を見つめる
リン 「ご主人」
私 「ん?」
リン 「これからよろしくお願いしますね」
私 「よろしくね」
私 「そろそろご飯にしようか」
コン 「お腹すいたね」
10分ほど撫でつつリンと話した後
コンは膝から下りる
時計を見る
18:47
私 (時間経つの早いな)
椅子から立ち上がりリビングに向かう
私 「そういえばランさんは?」
コン 「部屋でさっき寝るって言ってた」
私 「ならリンさん起こして来てもらっても」
リン 「いいですよ」
コン 「ならお兄ちゃんと先にご飯用意してるね」
リン 「分かりました」
リンは2階に行く
私 「とは言ったものの」
コン 「どうしよっか」
コンは困ったような顔をする
昨日買い出しに行った時は自分の分だけだったからあまり冷蔵庫に食材がない
私 「今日はカップ麺で済ませて明日は買い出し行くか」
コン 「そうだね」
私 「というか食べるのって人間の食べ物?いつもの餌?」
コン 「えーとね どっちも行けるけど出来ればお兄ちゃんと一緒の食べたい」
私 「なら4個作るか」
鍋に水を入れて火にかける
コン 「お兄ちゃんうどん?ラーメン?」
私 「うどんでー」
コンは棚からカップ麺を取り出す
コンはにこにことしてこっちに手渡す
私 「?」
私 (なんでこんな笑顔なんだ?)
しばらくコンの顔を見る
コン 「ん?なんか顔ついてる?」
私 「いや なんでそんな笑顔なのかなーって」
コン 「お兄ちゃんとこうして一緒に料理したり色々したかったから嬉しくって」
平然と言う
私 「そっか」
私 (そう思ってたんだ)
コンは動物の姿の時からいつも私の後ろの後ろを着いてきていた
なにかしてる時も隣で寝るかじっと見てるか
そばにいることが多かった
私はカップ麺にお湯を入れてからコンの頭をわしゃわしゃと撫でる
コン 「ちょ強いよぉ」
コンは困った顔をしてから髪を整える
私 「いや なんというかぐちゃってしたくて」
コン 「なにそれ」
髪を整えつつコンは笑う
リン 「連れてきましたよ」
ラン 「…」
リンはランの手を引いてキッチンに来る
ランは寝起きなのか髪はボサボサになっていて目を細めてこちらを見ている
私 「今からご飯だけど食べれる?」
ランはコクンと首を縦に振る
私 「ならご飯にしようか」
カップ麺をコンとリビングに持っていく
私、コン、リン、ラン 「いただきます」
四人でカップ麺を食べ始める
私 「ごめんね明日買い出しまた行くから」
リン 「気にしないで大丈夫ですよ」
リンはゆっくりと食べる
私 「あと三人に言っておきたいんだけど」
3人はこちらを見る
私 「一応三人は親戚の子達を預かったということにするね」
コンとリンはパッと見て高校生くらい
ランはパッと見て大学生くらいの見た目をしている
近藤に説明したように三人は身寄りのない親戚の子供たちを預かったことにする
私 「それで今後はほかの人に説明するから」
リン 「分かりました 一応学生という認識でいいですか?」
私 「全員大学をやめたということにしとくね」
リン 「了解です」
コン 「というか学校も行ってみたいね」
私 「この辺ないからなぁ」
この地域は学校はない
あるとすれば駅で都会にある大学に行くことだが片道2時間はかかる
私 「まぁ生活が安定したら考えようかな」
リン 「ですね」
コン 「お兄ちゃんも大学行く?」
私 「行ければね」
リン 「ご主人って大卒?」
私 「高卒だよ」
リン 「なら行きましょうよ」
私 「生活を安定させれば考えるけど仕事と合わせるときついかもなぁ」
今私は自営業として生活をしている
それに大学に行くとなれば近藤に何を言われるか分からない
私 (流石に金の関係もあるしな)
カップ麺を食べ終わる
私 「ご馳走様でした」
一足先に食べ終わる
コン 「お兄ちゃんこの後どうするの?」
私 「少し作業部屋で仕事してくるよ」
コン 「なら先お風呂貰っていい?」
私 「いいよ 後で入るね」
リン 「私達もお風呂はいっていいです?」
私 「いいけど着替えとかどうしようか」
リン 「あー」
リンは困った表情をした後に
リン 「お兄さんの服借りてもいいですか?」
私 「二人がいいならいいよ 風呂場の棚に入れてるから」
私 (ていうか二人私の服着れるかな)
リンは私より身長が小さく二人は胸がかなりでかい
リン 「助かります」
ランはこちらを見てぺこりとお辞儀をする
私 「あとは自由に過ごしてくれていいからね」
リン 「お言葉に甘えますね」
私 「ん」
私は作業部屋に向かう




