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18:10


私 (いや 何とか真ん中に2人座れるかな それか真ん中に1人座って助手席で膝に乗せれば)


両手にゲームソフトとピザとハンバーガーの袋を抱えつつ考えをめぐらせる


今は駐車場で車に向かっている


私は車の配置について必死に頭をめぐらせる


私 (最悪配送サービス使うか?けど届くのがかなり遅くなるしな)


コン 「おかえりー」


コンがスマホを片手にこちらに来ていた


私 「ただいま もう使った?」


コン 「リンとランも設定してるよ」


コンは私の持っていたピザの袋を持つ


私 「荷物多すぎるけどどうしようか」


コン 「それなら3人で話してもう解決したよ」


私 「仕事早いね」


コン 「買いすぎちゃって乗れないってなったから」


コンと話しながら車に向かう




ラン 「おかえり」


リン 「おかえりなさい ご主人の連絡先教えてください」


コン 「僕も教えて」


私 「後でね」


後部座席のドアを開ける


1番後ろの席は荷物で溢れていたが真ん中の席の荷物が無くなっていた


私 「荷物は?」


ラン 「しまった」


ランはトランクを指さす


私 「よく入ったね」


ラン 「妖術」


ランはどやっと自信満々にこちらをみる


私 「なるほど」


私 (本当になんでも出来るな)


リン 「ご主人スマホ出してください」


私 「あぁ連絡先?今しようか」


駐車場で車の前で4人集まる


そして連絡アプリを開く


機種を変えたばかりでログインが必要だった


私 (ログインからしないとか)


idとパスワードを打ち込む


私 「これでいいかな」


QRコードを画面に表示させて見せる


コン 「これで…できた!!」


ラン 「私も」


リン 「私もですね」


3人からメッセージとスタンプが送られる


私 「とりあえずできたし帰ろうか」


リン 「ご主人美女二人とイケメン1人と交換できたんですよ?もっと喜んでもいいのでは?」


リンはムッとした表情でこちらを見る


私 「自分で美女って言っちゃんだね」


リン 「事実ですよ」


私 「否定はしないけどね ほら乗ろ」


リンはムッとした顔のまま車に乗る


ランは後部座席コンは助手席に乗り込んでいた


ラン 「私たち綺麗?」


乗り込んでシートベルトをつけてエンジンをかける


すると後ろからランは身を乗り出して聞いてくる


びっくりして左を見ると眼前ににランの顔があるので少し身を引いてしまう


ランはじーっと無表情でこちらを見てきている


私 「車動くから急に身を乗り出すのやめてマジで怖い」


ラン 「ごめん」


ランは身を引いてシートベルトをつける


私 「行くよ」


三人がシートベルトをつけているのを確認して運転し始める


私 「んでなんだっけ綺麗かどうか?」


ラン 「そう」


コン 「曲かけていい?」


私 「いいよ CDの場所は」


コン 「ここでしょ?」


コンは車に置いてあるCDケースを漁る


そしてクラシックのCDを流す


私 「二人は美人だと思うよ それは違いない」


ラン 「照れる」


抑揚のない声でランは言う


ラン 「タイプ?」


私「タイプかどうかで言えば難しいな」


リン 「え?じゃあご主人の好きなタイプは?」


私「タイプねぇ そういうの考えたこともないかも」


コン 「胸大きい人好きじゃない?」


私 「そう?」


コン 「だってテレビ見てる時に胸大きい人出ると前のめりになって見るじゃん」


私 「嘘!?」


思わず声が裏返る


コン 「いつもテレビつけながらテレビ見てるけど胸大きいアイドルとかぼーって見てるよ?」


ラン 「昨日私の胸見てた」


リン 「ふーんそうなんですね」


リンは少し低い声を出す


私 「待ってランのは弁明させて」


リン 「いいですよ?」


私 「昨日私のシャツ着れたんだって思って思わず見ちゃったんよ」


リン 「有罪ですね」


ラン 「有罪」


私 「ごめん」


コン 「お兄ちゃん胸大きい人くらいかな あんまり他わかんないかも」


リン 「なら許して欲しいなら自分の好みを教えてください」


私 「脅し?」


リン 「いや?けどランの胸を見たんでしょう?」


ラン 「乙女の心を(もてあそ)ばれた」


リン 「ならちゃんと言うべきです」


ミラーをちらっと見るとランとリンは前かがみでこちらを見ていた


ミラーを通して目が合う


思わず目をそらす


コン 「正直僕も気になるから教えて欲しいかも」


私 「んー」


私 (女の好みか)


頭の中で考える


しかし思いつかない


強いて言うならさっきコンに言われて自覚したが胸はある方がいいとは思う


私 「ないかも」


ラン 「逃げた」


私 「いや女性付き合いなかったしそういう恋愛とかしなかったからわかんないかも」


ラン 「無いの?」


私 「無いね」


リン 「1回も?」


私 「1回も」


コン 「付き合わないの?」


私 「そういうことをする暇も気もなかったからないかな この話はここまでね」


リン 「もう少し聞きたかったんですけど」


私 「運転集中したいからね」


ラン 「帰ったら聞く」


私 「まぁ後でね」


そういうと二人は席に座り直す


ランは流れる景色を眺めリンはスマホに目を落とす


私 (恋愛なぁ)


恋愛はしてこなかった


人が苦手だったから


接するのも苦手で一人でいたかった


学生時代は周りが恋愛してるのを横目に本を読んでいた覚えしかない


私 (するべきだったかなぁ)


少し後悔をする




19:20


クラシックの音楽を聴きつつ田舎道を走る


ミラーを見るとリンとランは眠っていた


コン 「ここなかなかクリア出来ないなぁ」


コンはスマホにダウンロードしたゲームをやっている


私 「ふぁあ」


コン 「眠い?」


私 「少し」


コン 「というか本当にお兄ちゃん彼女作らないの?」


私 「いいかなー」


舗装されていない道を走しつつ話す


コン「寂しいのに?」


私 「寂しいを埋めるのは女性と付き合うこと以外でも埋まるよ」


コンの頭を撫でる


私 「それに他の人と付き合ったらコンと遊ぶ時間減るよ?」


コン 「付き合わないで」


コンは真面目な顔でこちらを見る


目に光が入っていない気がする


私 「冗談 ちゃんと遊ぶよ」


コン 「それこそランかリンとは付き合わないの?」


私 「あー どうだろう」


コン 「胸大きいし綺麗だし可愛いよ?」


ちらりとミラーを見る


二人はヨダレを垂らして口を開けて目を閉じていた


私 「まぁリンは可愛いしランは綺麗だね」


コン 「2人ともメロンくらい胸あるよ?お兄ちゃんが好きそうなグラビアアイドルくらいあるよ?」


私 「2人の前でそれ言わないでね多分殴られるから」


コン 「そう?」


私 「まぁデリカシーは無いかな」


コン 「んー?」


コンは腑に落ちない様な顔をする


私 「見た目はいいけどそもそも2人と会ったばっかだしその気は無いかな」


コン「ふーん 意外かも」


私 「そりゃあ2人は綺麗だったり可愛いけどまだ中身をお互いよく知らないからね」


コン 「恋愛って知らないところから付き合って知るんじゃないの?」


私 「最近見た恋愛シミュレーションの番組のセリフ?」


コン 「当たりー」


コンはスマホをポケットに入れてこちらに顔を向ける


コン 「じゃあ試しに付き合うならどんな人がいい?」


私 「また難しいことを」


コン 「早乙女さんとかは?」


私 「あの人に私は釣り合わないよ 早乙女さんの凛とした仕草の隣に私がいたら影になっちゃうし早乙女さんが暗くなる」


コン 「そんなにお兄ちゃん自分下げる?」


私 「事実だよそれこそランとリンにも私は釣り合わない」


コン 「なんで?」


私 「見た目も性格ももっといい人がいるしここには一時的にいるだけだよ多分」


コン 「そんなことないしそれは嫌だよ」


私 「まぁずっと住むにしても私以外の人と付き合うんじゃない?優良株はこの世界にいっぱいいるし2人もそれが幸せかも」


コン 「…」


私 「私はここでのんびりするのがいいんよ」


コン 「…バカ」


私 「え?」


低い声


コンの方をちらりと見るとほおずえをついて窓の方を見ている


決して目を合わせないように


コン 「…」


私 「…」


私 (なんでまた)


私はコンの言葉の意味が分からなかった


ちらりとミラーを見るが2人は眠ったまま


そのまま無言で車を走らせる






しばらくして家に着く


私 「着いたよ」


ラン 「んぐ」


リン 「ふぁあ おはようございます」


ランとリンはよだれを裾で拭きつつ目を覚ます


コンの方を見らっと見るがコンはこっちを見てくれなかった


私 「おはよう」


コン 「2人とも割とガッツリ寝てたね」


コンはニヤニヤと笑いながら2人に話しかける


私 (2人には笑顔で話すんだ)


少しだけ寂しくなる


リン 「そりゃあ疲れてたので」


私 「荷物の運搬は明日以降でもいいからね」


リン 「お姉ちゃんできる?」


ランは横に首を振る


リン 「また後でにします」


私 「ならご飯だけ持っていこうか」


ラン 「持ってく」


私 「ん ありがとう」


ラン 「早く食べる」


コン 「少し汗流したいからシャワー浴びてるね」


リン 「私も着替えますね」


コンとリンは一足先に車を降りて家の中に入る


私 (寂しいな)


エンジンを切って出ようとする


ラン 「蒼」


名前を呼ばれる


私 「ん?」


ラン 「大丈夫?」


私 「え?うん」


ラン 「無理してる」


私 「あー」


正直私は無理をしている


昨日の夜は仕事をして朝から車を運転して眠気が襲ってきている


それにメンタルも少し削れている


コンを怒らせてしまったこと


目を合わせてくれないこと


環境が急に変わったのもあるが人間付き合いを3人としていること


それが積もってランに心配をかけた


私 (心配させる訳には行かないな)


いちばん辛いのは三人だろう


私よりも急に慣れないことをする三人


心配をかけたくなかった


私 「ごめんね 大丈夫だよ」


ラン 「そう」


私 「うん」


ラン 「とりあえず食べる」


ランは袋をガサゴソと漁ってチーズバーガーを取り出す


私 「ありがとう あとこの後仕事進めるから3人で食べてもらってもいい?」


ラン 「一緒に食べない?」


私 「あー 少し急ぎの仕事があって」


私 (コンを怒らせちゃったし今は一緒にいない方がいいかな)


ランは無表情で私をじっと見る


無表情のその目は鋭くどこか怒っている印象を受ける


ラン 「…分かった」


そう言ってランは晩飯を持って車から降りる


私 (なんなんだろう)


ランの表情やコンの言葉


なんで怒ったのかが検討つかなかった


私 (とりあえず仕事しよ)


私は車を降りて鍵を閉める


そして家に入って作業部屋に向かった























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