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三角関係  作者: 小池竜太
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僕の戦い(序章)

今回から大田のパートです。道はどこまでも遠く続くのだ!

◆◆◆◆◆◆


僕の名前は大田高明。僕は高校生で空手家だ。僕は誠心会で空手を習っている。

僕は努力家だ。

僕はいっぱい努力していつか物凄い達人にも勝ちたい。

最近、僕は困っている。

僕は夢でよく女の子に会う。

女の子は僕は苦手だ。

よく何を考えてるかわからない。

僕は世界一の空手家になってそうして世界を旅して、いつか凄い有名になりたい。

空手家大田高明の名を高めたい。

桃子。最近、僕はこの子のことが気になる。

どうしてだろう?この子のことを考えてると時々胸が苦しくなる。

どうしたのかなあ。僕は·····

多分僕は桃子のことが好きなのだろう。

でも空手家で世界一になるまで僕は女の子とは付き合いたくない。

だって修行中の身だから·····

でも僕は夢の中で桃子に会っている。

どうしても僕らは縁があるのか、僕は桃子に会う気になる。

桃子は美しい。

とがった鼻は大理石の彫刻のように涼しいし、(ひとみ)も大きい。茶色と言うより、オレンジのその瞳は僕を強く魅了する。


·······まだ僕は桃子に一度しか会ったことがない。でもそれで十分だ。僕は桃子にそんなに会いたくない。

だって会っていたらいつか失ってしまう気がするんだ。

僕もいつか年を取る。そのときに桃子のことを懐かしく思い出せるように、清い思い出を作りたいんだ。

僕は桃子について長々と書いてしまった。けれどこれは、僕が空手家になり、大成する、そんなサクセスストーリーだ·······


夢の中で僕は女の子に会っていた。

その子の名前は桃子。楓桃子。

僕は桃子と時々、夢の中で会っていた。

そうして時々話す。

この前は僕はわざわざ桃子に会いにC県にまで行っていた。

僕と桃子は住む地域が違う。

僕は東京で桃子はC県だ。

だから会うのは困難だった。

でも僕はなんとか桃子と出会った。

また会いに行かないと桃子は怒るのかもしれない。

だからまた行かなきゃ。

でも今日は学校の後、道場に行く日だ。

だから自然と足は道場に行く。

それも金曜日の午前。この時間、道場には誰も居ない。それでも僕はそこでマキワラを突く。

それが僕の練習だ。

練習してて時々すごい不安になる。

このまま練習してうまくならなかったらどうしよう·····

でもそんな絶望感は乗り越えて行かないと。

僕は強い。

僕は絶対に強くなるんだ。そう思ってこれまでも練習に耐えてきたじゃないか····

だから大丈夫。この先何年も耐えていける。

そう男は歯をくいしばって耐えていかなければならないんだ。

それが男の務め。

空手家の務めだ。

だから耐えないと。

世の中には強い人はたくさんいる。

それでも僕は強い。

いや正確に言えば心が強い。

まだ道場に入って3ヶ月目だ。

まだ先輩は僕と組み手なんかしてくれない。

いつも突きの練習、蹴りの練習だ。

それが誠心会の鍛練。

誠心会は一番強い空手の派閥だ。

人から習ったことだけれど·····

だからこの先このままこの道場に身を置いて、鍛練をしたい。

そうすればいずれ·····成功も見えてくるだろう。

それまでは険しい道のりだけれど。

僕はずっとその道を歩いていくのだろう。

きっと一人で、孤独に····

オアシスもあるだろうが、旅は長いこと続くだろう。

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