僕の戦い(序章)
今回から大田のパートです。道はどこまでも遠く続くのだ!
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僕の名前は大田高明。僕は高校生で空手家だ。僕は誠心会で空手を習っている。
僕は努力家だ。
僕はいっぱい努力していつか物凄い達人にも勝ちたい。
最近、僕は困っている。
僕は夢でよく女の子に会う。
女の子は僕は苦手だ。
よく何を考えてるかわからない。
僕は世界一の空手家になってそうして世界を旅して、いつか凄い有名になりたい。
空手家大田高明の名を高めたい。
桃子。最近、僕はこの子のことが気になる。
どうしてだろう?この子のことを考えてると時々胸が苦しくなる。
どうしたのかなあ。僕は·····
多分僕は桃子のことが好きなのだろう。
でも空手家で世界一になるまで僕は女の子とは付き合いたくない。
だって修行中の身だから·····
でも僕は夢の中で桃子に会っている。
どうしても僕らは縁があるのか、僕は桃子に会う気になる。
桃子は美しい。
とがった鼻は大理石の彫刻のように涼しいし、瞳も大きい。茶色と言うより、オレンジのその瞳は僕を強く魅了する。
·······まだ僕は桃子に一度しか会ったことがない。でもそれで十分だ。僕は桃子にそんなに会いたくない。
だって会っていたらいつか失ってしまう気がするんだ。
僕もいつか年を取る。そのときに桃子のことを懐かしく思い出せるように、清い思い出を作りたいんだ。
僕は桃子について長々と書いてしまった。けれどこれは、僕が空手家になり、大成する、そんなサクセスストーリーだ·······
夢の中で僕は女の子に会っていた。
その子の名前は桃子。楓桃子。
僕は桃子と時々、夢の中で会っていた。
そうして時々話す。
この前は僕はわざわざ桃子に会いにC県にまで行っていた。
僕と桃子は住む地域が違う。
僕は東京で桃子はC県だ。
だから会うのは困難だった。
でも僕はなんとか桃子と出会った。
また会いに行かないと桃子は怒るのかもしれない。
だからまた行かなきゃ。
でも今日は学校の後、道場に行く日だ。
だから自然と足は道場に行く。
それも金曜日の午前。この時間、道場には誰も居ない。それでも僕はそこでマキワラを突く。
それが僕の練習だ。
練習してて時々すごい不安になる。
このまま練習してうまくならなかったらどうしよう·····
でもそんな絶望感は乗り越えて行かないと。
僕は強い。
僕は絶対に強くなるんだ。そう思ってこれまでも練習に耐えてきたじゃないか····
だから大丈夫。この先何年も耐えていける。
そう男は歯をくいしばって耐えていかなければならないんだ。
それが男の務め。
空手家の務めだ。
だから耐えないと。
世の中には強い人はたくさんいる。
それでも僕は強い。
いや正確に言えば心が強い。
まだ道場に入って3ヶ月目だ。
まだ先輩は僕と組み手なんかしてくれない。
いつも突きの練習、蹴りの練習だ。
それが誠心会の鍛練。
誠心会は一番強い空手の派閥だ。
人から習ったことだけれど·····
だからこの先このままこの道場に身を置いて、鍛練をしたい。
そうすればいずれ·····成功も見えてくるだろう。
それまでは険しい道のりだけれど。
僕はずっとその道を歩いていくのだろう。
きっと一人で、孤独に····
オアシスもあるだろうが、旅は長いこと続くだろう。




