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三角関係  作者: 小池竜太
4/5

夢の中で

まあね·····


またわたしはお花畑に居る。ソメイヨシノが咲いていて、菜の花が敷き詰められている。

今日は来るかしら。

一人想う。大田君のことを。あのきらきらする()を。

さてなんでそもそもわたしの夢はこんなお花畑なのかなあ。わたしってバカにされてるの?乙女はお花畑にいる、決めつけ?でもわたしが選んだのかなあ····


「やあ」

と彼はやってくる。

「·····」

わたしは黙っている。

「どうしたの?桃子、僕は会いに来たよ」

「そうだけど、なんで連絡先交換してくれなかったの?」

「それは·····突然だったから。気が引けて····」

「与謝野晶子って知ってる?」

「ううん」

「そう。だったらいいの」

わたしはイライラする。どうして男ってこんな鈍い奴ばかりなのか。でもあんまりすぐにわたしを強引にしてしまう人も嫌だけど。

わたしは女の子で繊細だ。

「また会おうね」

「ええ」

「僕は空手をやっているんだ」

「空手?わたしは興味ないなあ」

「だって僕強くなりたいんだ。それも世界で一番!」

「強く?君が?」

「うん、それでね凄い強い人と闘って勝ちたいんだ!だから僕は修行してるんだよ」

「そう。男の子なのね。わたしには分からないや。強くなんて。心だけでいいのに」

「心だって強くなるよ!」

「そう。それでね、大田君、いつわたしを抱くの?」

「えっ····それは」

「大田君分かってないでしょ。女の子って好きな人に強引に抱かれたいの。大田君優しいからそんなの苦手でしょう?」

「うん。僕は桃子のこと嫌いじゃないけど····今はそういうのは····」

「大田君なんて嫌い!」

そう言ってわたしは駆け出した。遠くに、とにかく遠くに行きたかった······

やがて一人寂しい、森へと来る。

「どうしてなのかしら?どうして分かってくれないんだろう····」

わたしは一人落ち込む。

わたしってわがままなのかなあ?でも女の子はわがままを許してもらえる。


いつか、いつかあの大田君はもっと素敵な人になってきっと、わたしを抱いてくれる。それまで貞操は守っていたい。


待ってるよ、君。そう思ってわたしは目が覚めた。

いいのさ·····

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