第23話 上陸! 浮遊大陸テラノス
ついに大陸連合軍は浮遊大陸テラノスへと乗り込み、敵戦闘部隊と交戦することとなった。
その中でリュウタは、テラノス大陸に上陸した。
「ここが浮遊大陸軍の本拠地か……」
「いつも以上に気を引き締めないとな」
イカロスナイトは辺りを見渡す。
「分かってるさ」
すると、イカロスナイトは敵機がこっちへと接近していることを捉えた。
再び戦いの時が来た。その敵の正体はルガールの乗る遠距離攻撃特化型ウイルゾンである。
「ふん、メタルクエスターめ!」
ルガールはビームライフルと両肩のキャノン砲を使い、集中砲火を浴びせた。
「ウワァッ! なんて威力だ……」
イカロスナイトは何とか回避するも、さらにルガールの部下であるモルド達が接近。
そして彼らは光線を矢継ぎ早に放っていき、流石にイカロスナイトの機動力でも堪えてくる。
「ファイアシールドで防ぐのが手いっぱいだ……」
攻撃する事すらできない自分にもどかしさを感じるリュウタ。
しかし、そこへと大陸連合軍の飛行空母『バルクス』が合流。カタパルトからマナ達が攻撃を仕掛ける。
「行きましょ、ケルブバスター!」
「任せな! 発射!」
一筋の光線が、ルガールの部下の機体を貫通した。
”隊長ッ……”
機体は爆発四散し、そのまま濃灰色の鉄屑と化していく。
「よくもやってくれたな! モルド、あの空母を狙え!」
”了解!”
そして、ルガール達とモルド達は、急遽二手に分かれた上で攻撃を続行した。
その最中、リュウタは射撃システムのコンポーネントを操作し、イカロスナイトにキャノン砲を構えさせた。
「イカロスナイト、行けるか?」
「おう! やってやる!」
彼は目を鋭くして狙いを定め、光線を一発放った。
その光線は、敵機に直撃し爆散する。
「クソォ、よくも私の部下を……。許さん! 行くぞウイルゾン」
「分かった。やるとしよう」
ルガールは怒りに震えて、操縦桿を素早く動かしさらに射撃する。
「まだ歯向かうか、メタルクエスターよ!」
「なんて奴なんだ……」
光線の撃つ速さに、リュウタは焦った。
「リュウタ、チャージショットを使うんだ!」
「分かった。やってみるか」
そのままイカロスナイトはキャノン砲を構え、チャージショットを放った。
この攻撃で、ルガールは部下をまたしても失う。
「おのれェッ! 全員攻撃の手を休めるな!」
数の暴力で押しつぶされかけるも、そこへとゲイリー率いる親衛隊が合流。
戦いは少しずつスムーズになっていく。
一方、マナ達は飛行空母の上で遠距離射撃を行っていた。
彼女らはモルド達と交戦中であり、圧倒的火力でまた一機、また一機と撃墜していった。
「マナ、そろそろあれを使おうじゃねぇか!」
「そうね。サイクロンブラスト・ツバイ!」
ケルブバスターの放ったサイクロンブラスト・ツバイによって、モルドの部下達もとうとう撃墜された。
いよいよ残るはモルドのみとなり、彼はビームソードを構えて勇猛果敢に挑む。
「行くぞ、ウイルゾン!」
「了解」
モルドはマナ達の十字砲火を掻い潜り、シールドで攻撃を防ぎつつ接近していく。
「まずいぞ! このままではこの艦が!」
”させるものですか!”
マナは空母を守るべく、ビームクローを展開して立ち向かった。
「メタルクエスターめェェッ!」
ビームソードを素早く振りかざすモルド。
しかしケルブバスターは、攻撃をすぐさま回避して背後に回った。
「よし、これでトドメよ!」
「何ィっ!? ウワアアァッ……!」
ビームクローを使い敵機を十字に斬り裂いたケルブバスター。
モルドは脱出する暇もなく、機体と共に散っていった。
「よし! これでリュウタ達に合流できそうね」
マナは安堵した。そして、飛行空母はテラノスの陸地へと向かう。
一方、ラゼックとバルティックは他の戦闘部隊と共に、敵軍の飛行空母・ギガニウスの下で、オスリクタ隊を筆頭とする大編隊と対決していた。戦闘は既に長引いており、最早消耗戦になりつつあった。
「バルティック! 早いところ片付けるぞ!」
「よし、グランドディバイド・ツバイ!」
圧倒的な破壊力によって、敵部隊は次々に倒されていくものの、一部の敵戦闘部隊はその攻撃を避けつつ、ビームバズーカを一斉発射。
「まずいぞ、クラーク! このままだと……」
「やるしかない! 早くアレを!」
「分かった! 任せな!」
クラークスピアーの一撃が、スレインの駆るワイバースレイヤーに直撃しそうになるも、自ら盾となった者がいた。
「させるものか! ウワァァァッ!」
”バウルッ、どうして……”
「スレイン隊長を最後まで守り続けるのが……、俺の役目ですから……」
バウルは自らスレインを庇い、激しく光線が飛び交う戦地の中で散っていった。
「あいつめ……、覚えておけ! メナン、ここは撤収だ……。メナン?」
”そんな……、バウルが、バウルが……”
メナンはバウルの死を目の当たりにして、感情的になっていた。
「今は泣くな……。奴の死は決して無駄にはしない! これ以上部下を失って堪るか!」
”そう……、ですわね……”
半泣きの表情ではあったものの、メナンは落ち着きを取り戻してそのままスレイン達と撤収した。
時を同じくして、リュウタとルガールは遠距離攻撃を繰り返していた。ここでリュウタは、キャノン砲のエネルギーを限界まで貯めた上でチャージショットを行う。
「よし……、喰らえェッ!」
彼の放った渾身の一撃は、ルガールの盾を左腕ごと吹き飛ばした。
しかし、それでも怯まないルガール。彼はビームライフルを構えて一発光線を放った。
「これでも喰らえェッ!」
「何をッ! まだこんな所で……、負けるかよ!」
イカロスナイトは、キャノン砲でもう一発光線を放った。
「何をッ!」
ルガールは必死の思いで回避する。さらにそこからイカロスナイトは接近し始めて、バルカン砲で牽制する。
「俺だって負けちゃいられないんだ! イカロスナイト、行くぞ!」
「分かった!」
イカロスナイトはバーニングスラッシュ・ツバイを繰り出すも、ルガールはいとも容易く攻撃を避け、そこから肩のキャノン砲でイカロスナイトの撃墜を試みる。
「喰らえ! そして落ちろ!」
「このくらいでッ!」
リュウタはすぐさま操縦桿を左に動かして回避する。すると、イカロスナイトに電気信号が走った。
「ん? なんだ……?」
「どうした、イカロスナイト!」
リュウタは突然の出来事に戸惑いつつも、攻撃を続行する。
「またバーニングスラッシュを……」
「本気か?」
「あぁ、本気だ。行くぞ、バーニングスラッシュ・ドライ!」
イカロスナイトの全身は炎のバリアに包まれた。
「今だ。行くぞ!」
隙を見極めたイカロスナイト。ここからさらに二本の剣を取り出す。
「分かった! ウオォォォッ!!」
そして、火の鳥の如く高速でルガールの機体にまっしぐらに飛んでいき、ルガールでもこの攻撃は回避することが出来なかった。
「何ィッ! 間に合わない……」
ルガールは機体ごと完全に炎と共に焼失し、彼は呆気なく戦いの中で散っていった。
一方で、ゲイリー率いる親衛隊や他の部隊は、完全に疲労困憊状態となっており、これ以上戦っても本気の力は出せないと察したのかそのまま一旦撤収した。
そして、戦いは一旦終了したものの、まだ完全な決着は着いていなかった。リュウタ達はバルクスにて機体の修復や他の輸送艦隊から部品の調達を行う。
「それにしても、疲れたな……」
「そうだな、リュウタ」
リュウタとラゼックは疲れ切った顔であった。
「あれだけ長時間戦ってれば、誰だってこうはなるさ。仕方ない」
とはいえ、バルティックも疲れていたのか、去り際の歩き方がいつもより明らかにぎこちなかった。
「とりあえず私たちもエネルギー補給ね」
その後、リュウタ達はすぐに食事を済ませて再び戦闘態勢を整える事にした。果たして、リュウタ達は元の世界に帰れるのか。




