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#16. 掃除完了

 トイレに到着したオレは念の為ゴム手袋を装着しスライムを鷲掴む。

 ここまで場内の見回りにバレること無く行動出来た事を誰か褒めて欲しい。

 と言っても、オレが動き回ってることは内緒である事がもどかしい!!


 城内の警備は全部で56人が行っている。

 一般兵全てが松明で照らしてる為コチラからは簡単に相手の場所を特定できる。

 が、それは一般兵だけであって副騎士団長のイルァはそうではない。

 その為、常に副騎士団長の位置だけは黒き眼の看客で把握しているのだが───。


「……侵入者、か」

 彼女に動きが見れた。

 黒き眼の看客を通してでは彼女の言葉は翻訳されない為何を呟いたのかは分からない。


 急に裸寒くなったのを感じたその瞬間、副騎士団長の周りから物凄い勢いで城中の床一体が凍って行く。

 すぐにオレの元まで氷が侵食して来る。

 右手を天井に張り付かせ何とか氷漬けを回避する。

 スライムを持ちながらでは動きずらいので天井に足を着け逆さの状態で立ち上がる。


 姫様の部屋に付けたカメラを確認するも部屋の床は何とも無い事が確認できる。

 どうやら城の廊下だけを凍らせた様だ。


 何故いきなりこんな真似をしたのかオレにはさっぱり分からない。

 これでは他の見回りの兵士達の足まで凍らされてしまう。下手したら身体全体まで凍ってしまうかもしれない。


 もしかしなくてもバレたのか?いやっ!そんなはずは無い!!このオレの侵入は完璧だった。仮にバレたとしても何故今気付かれる!?


「『届け!賢者の(つるぎ)』」

 イルァの魔法詠唱と共に周囲に無数の氷の剣を出現させその剣を周囲に解き放つ!

 放たれた氷はそれぞれ廊下を綺麗に曲がり、時には上り下りする。

 カメラを通してこちらに向けて13本の氷の剣が飛ばされた事を確認する。


 そして、その氷がこちらからも目視できる所まで近付いて来る。

 1つ、2つと飛んでくる氷を避ける。

 やっぱりバレたか!?今になって気付かれる理由を探す。

 まさか……この、スライムか?


 と考えていると9本目の氷で飛んで来るのが終わる……。

 カメラはイルァの頭上にしか無い為、道中で起動を変えた氷の場所は把握できては居ない。


 そして、再びイルァが動き出す。

 こちらとは反対方向に走ったのだ。

 オレは気付かれない様に黒き眼の看客で副騎士団長の後を追う。

 意のままに操作できるこのカメラは物凄い速さのイルァにも引けを取らない速さで飛んで行く。

 その後ろをオレはバレない様に忍び足で天井伝いを走る。


 そして、天井裏へと続く入口までの道中に氷の剣が突き刺さって倒れている男を発見する。

 足元を凍らせて身動き取れなくなった所を氷の剣で一突きにされていた。なんて惨い……。

 その男は見た目からしてこの城の兵士では無い様だ。


 つまりこの城に侵入者しているのはオレ以外にも居ると言う事になる。

「(侵入者発見しましたが副騎士団長イルァが早急に退治している模様。まだ複数人潜伏している恐れあり。こちらはまだ気付かれて居ないと思われます)」

『了解。その場で待機しつつ様子見だ。気付かれた時に備えていつでも逃げられる準備をしとけ』


「(了解)」

 常にいつでも逃げられる準備はできている。

 オレが何年この仕事をしてると思ってるのか……ブランクあるのだけれども。


 無事姫様の部屋の天井裏に戻る事ができた。

 道中足が凍って動けない見回りの兵士の所為で遠回りする羽目になったが。


 そして、副騎士団長の方もようやく目的地に着いたのか足が止まる。

 この城の裏に位置する森の中。

 木々と一緒に数人の人間達に囲まれて居る様だった。


 場内で倒れていた男達と同じ格好をしており彼らも同じ盗賊団なのだろう。

 バレたのがそいつらだけで良かった。

 副騎士団長が盗賊団と戦闘を始めるのと時を同じくしてオレも天井裏の掃除を始める。


 まずは上から掃除をするのが定石だ。

 上の埃を下に落とす為スライムを持ち上げ天井裏の天井をスライム拭きする。

 と言ってもスライムが埃を食べてくれる為下に埃が落ちる事は無いし天井との高さも低い為楽に作業が終わる。


 副騎士団長の方も木の上に居る盗賊に氷を放ち地面へと落として行く。

 次いでにほとんどの盗賊は簡単に致命傷を追い簡単に数を減らしていた。


 こちらも負けじとスライムを投げ飛ばし意味の無い遠距離掃除をする。

 スライムとは不思議な物で壁に当たっても物音一つしない。

 姿からも、とても生きてる様には見えずつい投げてしまった。ごめんなさい。


 天井、壁とスライムクリーナーで掃除し終わるともう残ったのは先程までとは比べ物にならないレベルの強敵達。

 8本足で動き回る大きな蜘蛛。

 何でも食べて糞や尿が匂いの元の鼠。

 まるでスライムが通った形跡としか思えないむごい姿のスライム。

 とは言えコイツらも既に身動き取れず死ぬのを待つのみ。


 俺が持ってるスライムは張りがあり分裂する様な事は無かった。

 それに比べ天井裏に居るスライムは残骸なのか破片なのかよく分からない。

 スライムにも種類があるのだろう。


 このトイレのスライム様にかかれば朝飯前のイルァ様、盗賊団倒し終わって姫様の部屋のドアの前に帰って来る前よ!!


 一方その頃イルァ様は───。

「まさか我らを残して全滅してしまうとは計算外」

「計算外、計算外。まさかここまで使えない奴らとは思わなかった」

「だから我らだけで良いと言ったのだ兄者。決して貴様が強かったからでは無いぞ!」

 残る盗賊も残り3人まで数を減らしていた。


 だが、残ったこの3人は他の盗賊と違い森の木々と兄弟である同じ顔を上手く使って狙いを定められない様に動き回っている。

「『氷結の───』」

 イルァは手の平で軽く三角形を作る。


「我ら変態の国の三兄弟!」

「ワママ姫の身柄は!」

「もらっt───」

 動き回る三兄弟に目もくれず。


「『───向こう側』」

 その手に魔力を集中させ───。


「『絶対零度』」

 一気に解き放つ!!

 森全体を覆う程の氷を誕生させ呆気なく決着が着いた。


「「御掃除完了!」」

 時を同じくして姫様の天井裏は見違える程綺麗になっていたのだ。

 ここならギリギリ住めるかも……などと考えて居た途端に黒き眼の看客からの映像が途切れる。


「この球体は確か……」

 上空に飛ぶ黒い球体へ氷の刃を投げ飛ばし撃ち落とす。

 姫様が踏み付けて転けてしまいそうになった時の事を思い出すイルァ。


 だが情報を残すはずも無く、真っ二つになった黒き眼の看客は木っ端微塵に爆破したのだった。

多分読みにくいですよね?すみません。


細かく書くと文字数が増えてしまうし、今の所1日1話書いてるのでごちゃごちゃしてるかもしれません。



ここまで読んで頂いてありがとうございます。


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