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#12. 異世界トイレ

すみません。自分でもよく分からない話です。

「お前が例の新人兵だな?」

「えっ?あっ、はい!今日から宜しくお願いします!えっ?あっ、はい!です!!」

 ウィーテネ王国の騎士団の下っ端ではあるが、城の兵士として田舎の村から上京して来た少年だ。


「この仕事って言ってもやる事は簡単だ。城の見回りや貴族様方の部屋の前で立っての見張りが仕事だ。基本的に常に2人体制で当たる事になる」

「えっ?あっ、はい!あの……仕事の前に一度トイレ行っても良いですか?」


「はっ?」

「いやぁ~これからずっと立ち仕事って事ですよね?だったらトイレ行っときたいなぁ~って」


「普通先に行ってから来るもんだろ?」

「さっきも行ったんですけど、まだ出ききってなかったみたいで」


「分かった……待っててやるから行ってこい。そこの突き当たりを曲がった所にあるから」

「えっ?あっ、はい!行ってきます」

 男は急いでトイレへと向う。


「あれが本当に期待のルーキーなのか?」

 先輩兵士は走る新人を見て、そう呟いた。


「うぉ!!!ちょっと待って!?これ本当にトイレなの!?スライムにち〇こ食べられたんだけど!!」

「ひ、髭総理、本当に大丈夫ですか?」

 トイレに駆け付けると個室の前で話し掛けている男を発見する。


「総理今イキ───っっ!!あっ、そこはっ♡」

「だっ♡ダメですっっ♡総理っ!!今、イキ、ま───♡」

 そして、その両隣からも似た様な声が聞こえる。


「やっぱり緊張してお腹ピーピーですか?もう少し時間かかりそうですか?」

「あぁっっまた来た♡……それもっ♡……はぁ、はぁ、それも、だけど……違っ♡」

 そして、その3部屋の中からうめき声の様な喘ぎ声の様な声が聞こえて来る。


「どうも、腹下りですか?」

「あっ、すみません。そうみたいで、3部屋使わせてもらってます」

 素通りするのも変だと考えたのか、軽く挨拶を交わし男は空いてる個室へ向った。


「えっ?あっ、はい!大丈夫です。城のトイレは沢山ありますから」

 見栄えを良くするためなのか、城の中には使用する人があまりいないのに沢山のトイレが存在する。


「って、鎧着てるとトイレの時大変そうですよねぇ?」

「えっ?あっ、はい!実は今日初めての仕事で脱ぐのもまだ慣れて無くて」


「あっ、良かったら手伝いましょうか?」

「えっ?あっ、はい!お、お願いしても良いですか?」


「総理ぃ?まだ時間かかりそうですよね?」

「やっ♡ん、大丈夫、もう終わ───」


「ピーピー良くなりました?」

「あぁ♡まだ、むりぃぃぃっ!!」

 グュルルルルともの凄いお腹の音が2部屋離れているのにも関わらず聞こえて来る。


「分かりましたぁ~終わったら言ってください」

 2人で個室に入り狭いながらも兜を外し、小手を外し、腕当を外していく。


「全部外すんですか?」

「えっ?あっ、はい!まだ、下だけ脱ぐのになれて無くて……すみません」


「いやいや手伝って良かったですよ……うわ重っ」

「そうなんですよこれ着て一日中働くんですよ」

「あぁぁぁあんっ♡」


「ワタシも一応仕事でウィーテネに来ててさっきワイバーンに初めて乗っちゃってぇ凄いですよねぇアレ」

「うわぁ良いな……僕はまだワイバーン見た事も無いんですよ」

「総理ぃっ♡」


「さっきもワイバーンに乗せてもらってたんですけど、ライフって人と言葉が通じ無かったんですけど蜜柑て言う果物上げたらなんか仲良くなっちゃって」

「言葉通じ無いのにですか!?」

「そう、りぃぃっん♡」


 同じ個室に入り服を脱がせてる2人と、その隣では喘ぎ声を上げているおじさん達と言うおかしな光景が出来上がっていた。


「僕はムラ村って言う小さな村から騎士団の入団試験受けてなんとか合格できたんですよ」

「へぇ?小さな村って言うとこの街とは違うんですか?」


「えっ?あっ、はい!この大きな浮島の端っこにある村で、一応ウィーテネ王国では無いんですよ」

「あっ、違うですか?」


「ウィーテネとギグルスの両国が奪い合ってた国、ですかね……」

「あー。それで一緒にこの世界に飛ばされたんですね」

「はぁ、はぁ、はぁ、……もう、大丈夫かも」


「僕、昔はピーピーよく泣いてる子供で、幼馴染の子にいつも助けてもらってて」

「あ゛ぁぁぁっ!!

「うぉぉぉぉ!!」

「あっっっっん♡」

 再び隣から叫び声が始まる。


「だから村の為に働けて凄く嬉しいんです」

「騎士団って言うとさっきのワイバーンに乗ってた人もそうですかね?」

「あぁぁぁぁ♡ダメっ!コレ全年齢対象なのにっ♡」


「その下の階級ですかね?僕はミハエリ先輩とペアで城の見回りや部屋の前で立ってるだけらしいです」

「それだって大変な仕事ですよ」

「お腹の奥がギュルルルって苦しいのに♡苦しいはずなのにっ───」


「一応昇級試験の声を掛けてもらってるんですけどね。出世すればもっと沢山のお金がもらえて村の為になるとは思うんですけど……」

「今日が初日ですよね!?どれだけ試験結果が良かったんですか、出世したいんですか?」

「このスライムが!気持ちいい所をずっと♡ずっと攻めて来るぅぅぅ♡」


「いえ、これ以上は自分の手にあまる仕事だと思うので」

「やっぱり大変なんですね」

「辞めてって言ってるのにっ♡」


「無理に頑張って続かなくなるのが嫌なんですよ。仕送りだってありますし」

「何度も何度も!何度もっ♡」


「別に現状に満足してても良いと思いますよ」

「えっ?」

「こんなの絶対癖になるぅぅぅ♡」


「家族の為に仕送りしてるってとても凄い事ですよ!目標を持つ事も大切ですけどそれだけがやりがいじゃ無いですからね」

「……満足」

「「「もう!日本のトイレじゃ満足できなくなっちゃうぅぅっっっ♡」」」


 そして、ようやく3人のお腹の具合は良くなったのでした。

ようやく2人が出会えました!!


ここまで読んで頂いてありがとうございます。


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