第2話 カース
「ステータス!」
空中にステータス画面が表示された。
「おおお!って…全部1じゃねーか。これじゃ倒せる敵居んのか?」
「安心ください薩摩様。パーティの編成をして頂けると、私が倒した敵の経験値が薩摩様にも入るようになります。」
「ほー!よくあるゲームと同じってことだな!」
俺はカースとパーティになった。
「ところでさ、ここはどこなんだ?いきなりオークが出てきたが。」
「ここは、指定危険区域『ガイガン草原』です。レベル50の冒険者から立ち入りを許可されるモンスターエリアですね。」
「レベル50!?これってもしかしてやばいんじゃ…」
「ご安心を。私が着いておりますので。」
なーんでこいつはこんなにニコニコしてるんだ…。
レベル50ってかなり強い冒険者が入れる場所だろ?
まずは、ここから出ないと。
「カース、人が沢山いる王国みたいなのはあるか?」
「えぇ、ここからですと20km先に"ネオライト王国"がございます。」
「よし、まずはそこで武器を調達しよう!」
それにしても、ここは空気が悪い…。
腐った匂いがするし、木々が朽ちている。
おまけに地面が泥で進みづらい。
ため息をついていると、前で歩くカースの動きが止まった。
「どうした」
「魔物の匂いがします。恐らくジャイアントゴブリンかと。」
ドシン…ドシン…
「これ…本当にゴブリンなのか?」
目の前に現れた魔物は、俺の知ってるゴブリンでは無かった。
恐らく体長2mぐらいはある…。
「カース、勝てそうか?」
「えぇ、触るまでもありません♪」
そう言うと、カースの周りから黒いオーラが放たれた。
地面が割れ、木々が揺らぎ、自然が悲鳴をあげているのが分かる。
「ゴブリンジャイアントごときが薩摩様に何の用ですか?殺しますよ。」
黒いオーラが激しくなる。
死を悟ったのか、ジャイアントゴブリンは直ぐに立ち去っていった。
「一件落着ですね♪」
「はぁ…。カースは本当に強いんだな。」
「まあ私と互角に渡り合えるのは特災級モンスターぐらいですから。」
「特災級??」
「ええ、特別災害級モンスターの略です。人間達が定めた魔物順位の1番上です。」
「1番上!?じゃあお前を従えてる俺が王国に見つかると…」
「ええ、それはそれは注目を浴びること間違いなしです!!」
「注目を浴びたくないんだよ!」
あぁ…。誰にも注目を浴びずに平穏に暮らす俺の理想が遠ざかっていく…。
「ご安心を薩摩様。私は変装が出来ます。」
「本当か!じゃあその白い顔はやめて、歯と耳も普通に。あーあとそれも直して…」
「なんか、私を否定されてるようで辛い。」
パチッ
カースが指を鳴らした瞬間、変装が終わっていた。
「どうでしょうか…。」
「うむ、普通で良い!これならバレないだろう。」
「普通…。」
王国に着くまでの間、カースは少し不機嫌だった。
続く。
読んでくださり、ありがとうございます。
次回は王国編です。
お楽しみにカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ




