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耽美奇譚

生気は口から

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

人形に愛を注ぐシーンがあります。

苦手な方はご注意下さい。


「ん……? あぁ、お嬢さん。原稿を取りに来たのかな?」

部屋に上がり込むと、男が寝具から起き上がるところだった。

肩のラインでバッサリと切り揃えられた髪、白魚の肌した中性的な顏。寝巻きのような薄い浴衣を一枚だけ羽織り、胸元、腿を惜しみなく晒す。妖艶、という言葉はこの人の為にあるのだと錯覚する。

しかし、それを凌駕する事態が。男は女に馬乗りになり、熱烈な口付けを交わしていた。丁寧に舌を差し入れて、口腔をまさぐる。誰が見ても、男女の逢瀬であった。

女は彼に負けない程の光の顏。腰まで伸びた髪を布団いっぱいに散らし、対照的に寝間着をきっちりと着込んでいた。

だが何より、それより異様な自体を物語るのは、女が無機物であった事だろう。関節の一つ一つに球が嵌め込まれ、体の可動を広げる。

「ヒィっ」

私は小さな悲鳴を上げ、その場で尻餅を着いた。その様子を優雅に、しかし可笑しそうに笑うと、起き上がって此方に近寄って来た。

頗る付きの美丈夫であると聞いていた。彼を目当てに女が群がり、情を交わしたいと口々に話すぐらいには。しかしそれに匹敵する程、頗る付きの奇人であるとも聞いていた。等身大の人形とプラトニックな愛を交わしているだとか。

其の何方も本当である事に目を回し、酷い混乱に襲われた。そのまま気絶したらどれだけ良かっただろう。だが無情にも意識はしっかりとあり、腰を抜かして逃げる事も叶わない。

「それとも――私に会いに?」

彼は乱れた衣類を直そうともせず、腰を抜かした私の頬をするすると撫でた。露出した肌の感触を確かめるように首を二本指が這い、胸元の当たりをとんっと突く。動けないのをいい事に、さっきの人形にする様に馬乗りになる。それから頬に向かって口付け一つ。

「ひょわわわっ」

此処に来て、漸く気を失った。


「そんなに怒らないで。早苗さん」

私を睨むのは布団に横たわった等身大の球体関節人形。彼女がこんな“なり”になってしまったのは、凄惨な過去があるけれど、今は黙っておこう。

くったりと気を失った、うら若き乙女から起き上がると早苗さんの元へ。寝起きと同時に施した熱烈なキスを再度施すと、頬が薔薇色に染まった。

ん、これから先もこうして少しづつ供給してあげる。私の口から直接、ね。

何時か書きたい、夢か現か分からない小説。

浮かんでたんですけどー……こうなりました。

(出すなら耽美奇譚で出します)

綺麗な人に口吸いされて、キスマーク付けられる夢。

夢かと思って鏡で自分の姿見たら、きっちりキスマークある現実。

これは夢か現か。


早苗さん

胡蝶と共に暮らしている生き人形。

胡蝶が家にいる時は基本的にずっと一緒。

時折意志を持ったように、相手を睨んだり、頬を染めたり。

彼女が生きてるかは、読者様にお任せします。



この人外の特性上、気が多い。

イメージ的には夢魔か魔法使い。

早苗さんの事も好きだけど、多分平気で浮気する。してる。

んで、嫉妬される。

でも、早苗さんとはプラトニックでいて欲しい。

誰彼構わず合意があれば手ぇ出すから、特別扱いして欲しい〜。

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