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クラスのかわいい女子が、クラスのすみの彼にだきついた

掲載日:2022/02/13


 私の家にはお母さんしかいない。


 お母さんはけっこうお仕事が大変で、だから私はよく、お姉ちゃんと二人でご飯を食べる。


 お姉ちゃんは勉強で忙しいと思うのにご飯も作ってくれて、ほんとうに優しい。


 ある日、夕ご飯の肉じゃがを食べながら、私はお姉ちゃんに相談した。


「ねえ、お姉ちゃんは彼氏さんにどうやって好きって言ったの?」


 なんで私がこんなことをきいてるのかというと、私に好きな人ができたから。


「えー、私はね、けっこうだいたんだから、いきなりだきついたよ」


「え、そうなの? それって、効果あるの?」


「あるある」


 なんかじょうだんっぽかったけど、でもお姉ちゃんのアドバイスだし、私は感心してうなずいた。


 そしたらお姉ちゃんが、


「好きな人できたのかな?」


 そうきいてきたから、なんか恥ずかしくて、あわてて、


「そんなことはないよっ」


 と言った。ひさしぶりに、お姉ちゃんにうそついちゃった。


 


 私が好きになったのは、同じクラスの男の子。


 私たちのクラス、三年二組の教室に入ると、すみに座ってる。


 すみに座ってなくてもすみにいそうなタイプで、だけどとても優しいし、けっこうかっこいいところある。


 だから……私は好きだし、がんばって話しかけたりしてる。


 けどとくになんにもおこらないから、やっぱりお姉ちゃんの言う通り、だきつくくらいしたらいいのかな。


 わかんないけど、わかんないことをやってみるのは、早めのほうがいい。


 お姉ちゃんと話した次の日に、そう決めて教室に入る私。


 なんと超チャンス。


 教室に、わたしの好きな男の子しかいない。


 よし……びっくりさせるのが好きな友だちのノリで近づいて……


 えいっ。だきついた。いがいとちいさい。


「うわっ」


 ふりむいた。


 か、かおちかい。


 けどそれは私がだきついたからだよね。


「び、びびった……おはよう」


「お、おはよう」


 とても近くでのあいさつ。


 ……どきどきしてたりしないかな。


 私はすっごくどきどきしてる。それにくらべたらちょっとだけでもいいよ。




 だって私はね、好きって思ってだきついたんだから。


 わたしと一緒にどきどきしてほしいな。


お読みいただきありがとうございます。


もしよろしければ評価などをいただけたらうれしいです。

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