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学院の魔女の日常的非日常  作者: 只野誠
夏の終わりは地底で涼みながらの虫駆除な非日常

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夏の終わりは地底で涼みながらの虫駆除な非日常 その8

 カリナは始祖虫の射程に入る前に、ルフルムと名付けた巨鳥から飛び降りる。

 自分はともかくこの巨鳥でさえ、始祖虫の攻撃を喰らえばどうなるかわからない。

 とは言え、その射程はかなり長い。高高度からの自由落下となった。カリナの巨体も相成って凄まじい衝撃を伴って大地に着地する。

 そして、落下の衝撃など何もなかったかのようにカリナは地竜鞭を雑に振るう。


 地竜鞭。

 その昔、大食漢の地竜がいた。

 山を喰らい海を飲み干すその巨大な地竜が、とある高名な山の神の住む山をも喰らってしまった。

 そのことに怒った山の神はその地竜に罰を与えた。

 その罰とはその地竜を、そのまま武器としてしまうことだった。

 故に、地竜鞭の一撃は、巨竜の一撃であり、それを扱える者も、その攻撃に耐えうる者も地上には存在しない。


 そんな荒唐無稽な武器が地竜鞭という武器だ。

 見た目はよくしなる棒ではあるが、それは鞭と言われている。

 棒の形をしていながらも、一応は一匹の竜のような意匠が施されているようにも見える。

 それでも間違いなく見た目は、ただの棒だ。

 本来、誰も使えない武器をカリナは振るう。

 それは、すべてを破壊し、すべてを飲み込む純粋な破壊の力だ。

 雑に振るわれたはずのそれは大地をえぐり、森を、木々を薙ぎ払い力で、暴虐の力の限り、力の奔流となって、まっすぐに道を作る。

 一直線に始祖虫まで。

 それによりカリナと始祖虫の視線が合う。

 始祖虫は口内に収納されていた何本もの触手を一斉に吐き出す。

 次の瞬間、触手が動く。

 不可視で不可避。そんな必殺の一撃のはずの触手による殴打をカリナは難なく左手で触手を掴み止めて見せる。

 だが、触手による攻撃は一本だけで行われたものでない。

 さらなる触手による殴打がカリナを襲う。

 通常の人間であれば、跡形もなくはじけ飛ぶほどの殴打をカリナはまともに受ける。

 そして、のけぞる。

 ただのけぞる。

 カリナ以外、大地をも吹き飛ばす始祖虫の攻撃を受けて、のけぞるだけで済む生物など他にはいない。

 それでもカリナの額から、殴打によってか血が流れだす。

「まあ、五本角ではこんなものか。しかし、あの大嘘つきめ。何が四本角だ」

 そう言って、初めに受け止めた触手を握力だけで握りつぶす。

 青色の体液がカリナにかかり、何か焼けるような音を発する。

「そう言えば体液も強酸だったな。本当に厄介な虫だ」

 強酸の体液を拭いもしないでカリナは進む。始祖虫のあけた縦穴へと。

 無数に地より湧き出る虫種がカリナ目掛けて襲い来るが、カリナはそれも意にも介さない。

 ただ歩き、ただ踏みつぶす。

 通常の大型虫種などカリナにとって何の障害にもならない。

 再び始祖虫が触手を振るう。

 それに合わせてカリナも地竜鞭を振るう。

 凄まじい力の衝突の後、始祖虫の触手だけが無惨に細切れになってはじけ飛ぶ。

「おまえの親であろう七本角はもう少し歯ごたえがあったぞ、虫」

 

 凄まじい衝撃が起こった後、虫たちの襲撃も止んだ。

 スティフィは様子を見るべく慎重に巣穴の入口、そのギリギリから外の様子を伺う。

 さすがに距離がかなりあり、よくは見えないが森の一部が切り開かれ、そちらから何者かがやってきたようだ。

 今は押し寄せる大量の虫種もそちら側へと向かっている。

「教官! 恐らくだけど、あの巨女が来たわよ! 虫種も全部そっちに向かった! 今は陣を起動させなくてもよさそうよ」

 スティフィが大声で奥へとそう伝えると、足を引きづってハベル教官がやって来る。

 そのままハベル教官は虫の死骸を踏みつぶし、巣の外へと向かう。

「世紀の決戦だな」

 縦穴の端まで行き、その力の痕跡を見てそうつぶやく。

 スティフィも恐る恐る巣穴からでて縦穴の様子を見る。

 黒次郎を出し、再びへたっているマーカスもそれに続く。

 マーカスとしてはその場から動きたくはなかったが、額の目が酷く痛むので仕方なくだ。

 次の瞬間、凄まじい力の衝突が起こり、縦穴の底に土煙が舞い、始祖中の触手が何本もはじけ飛んだのを一行は目撃する。

「うそ…… あの触手をいとも簡単に……」

 そう言ってスティフィが驚きのあまり尻もちを付くと、そこに地面ではない何かの感触を感じる。

 虫の死骸でもつぶしたのかと、スティフィは心配するがそんなものはない。

 土砂に埋もれたその下に、何かが埋まっている。

 スティフィがそれを足で雑に掘り返すと、そこには戦の神の簡易魔法陣の描かれた巻物が埋まっていた。

 スティフィは何かに使えるかもと、それを拾い上げる。そうすると、その下には頭部から血を流しているエリックが更に埋まっていた。

 スティフィはすぐにエリックの首に手を当て脈を確認する。

 まだエリックの脈はある。

「こいつ、凄まじい幸運の持ち主ね」

 半ば呆れながらスティフィがそう言うと、他の二人もエリックの存在に気づく。

「ハハ、簡易魔法陣に守られて生き残りましたか、戦の神の加護かもしれませんね」

 マーカスは苦痛に歪みながらも笑顔でそう言う。

 ハベル教官は簡易魔法陣に包まれたエリックをしばらく見た後、

「マジールが守ってくれたのかもな。良い縁かもしれない。その簡易魔法陣はエリックにくれてやってくれ」

 と、言って視線をエリックから外し、カリナと始祖虫に視線を戻した。

「良いんですか? 唯一の遺品でしょう?」

 マーカスがそう尋ねると、

「かまわん。マジールもそのほうが浮かばれるだろう」

 ハベル教官はそう言って笑った。

「誰か手伝ってください、エリックが生きていました! 運ぶの手伝ってください!」

 マーカスがそう声をかけると、荷物持ち君がやって来てエリックを巣の内部へと運んでいった。

 それを見たスティフィが不満そうにつぶやく

「あれほど荷物持ち君を身近に置けって言ってるのに」

 そんなことをやっている間にも、カリナと始祖虫の戦いは続く。

 カリナの振るう地竜鞭が始祖虫を捉え、その薔薇のような何重にも開いた口をいとも簡単に吹き飛ばす。

 花が散らされたかのように青い体液をまき散らしながら、始祖虫が身を悶えさせる。

「世紀の決戦どころか一方的じゃない…… ここまで強いだなんて……」

 遠目からではカリナが攻撃を受けているようには見えない。

 それは改造された特殊な目を持つスティフィでもだ。

 実際は数度にわたり始祖虫の触手による殴打をカリナも受けている。

 ただその常識外れにまで強靭な肉体は始祖虫の攻撃であろうともびくともしない。ただそれだけのことだ。

 逆に言うと、始祖虫の複数の触手による攻撃はカリナであったとしても、その一本を手で受け止めることはできても、そのすべてをかわしきることはできないと言うことだ。

「カリナさんの持っているあの棒みたいなの、なんか振るわれるとき伸びてませんか?」

 マーカスがそんなことを言う。

 確かにカリナの手にあるときも長い棒に見えるのだが、それが高速で振るわれる瞬間、間合いなど、距離などまるでないかのように無視して始祖虫に攻撃が当たっている。

 その際、カリナの手に持っている棒が伸びたり巨大化したりしているように見えなくもないが、余りにも速さでその確信が持てない。

「あれが伝説の地竜鞭だ。吾輩も、実際に振るわれるのを見るのは初めてだ」

 少し感動したようにハベル教官がその言葉を口にした。

「その一撃は山を穿ち、海を割り、天を落とすという?」

 スティフィが聞きかじったことのある伝承の内容で聞き返す。

 ただし、それは伝承というよりは伝説であり、おとぎ話どころか神話の中で出てくるような類の話だ。

「まさにそれだ」

「三人だけで見ててずるいですよ!」

 巣穴の入口からミアの声が聞こえる。

「ミアはこっちきたらダメだからね。なるべく奥でエリックの治療でもしてなさい」

 確かにこの凄まじい光景を見れないのは、かわいそうだとはスティフィも思う。

 だが、ここですら始祖虫の攻撃の範囲内なのだ。

 今はカリナの対処に余裕がないだけで、気まぐれにこちらに攻撃されたら、それこそひとたまりもない。

「そんな……」

 悲しそうな声が聞こえてくる。スティフィはそれを対してため息をつく。

「後で話は聞かせてあげるから」

「なんなら師匠が写し絵にしてくれますよ」

 と、マーカスも援護するようにそう言った。

「それは吾輩も頂きたいな。こんな戦い早々見れるもんじゃないぞ」

 それにハベル教官までが興味を示す。

「私も見たいです!!」

 と、ミアの叫び声が聞こえてくるが、それに対してハベル教官が返事を返す。

「君はダメだ。残りの者達が生き残るには君の重要性に賭けるしかない。すまないが巣穴で大人しくしていてくれ」

「ハベル教官まで!?」

 ミアの悲壮な叫び声が巣穴の中から聞こえてきたが、ミアの気配は巣穴の奥へと戻って行った。


 地竜鞭により吹き飛ばされた始祖虫の口の傷口から泡が噴出し、急速にその傷を癒していく。

 それを見たカリナも舌打ちをする。

「本当に厄介な虫だな」

 始祖虫に向かい地竜鞭を振るうが、始祖虫は触手を他の物、今回の場合は縦穴の壁に突き出している岩に素早く巻き付け、それで触手を力任せに引く事で体を引っ張りその攻撃をかわして見せる。

 対象をなくした地竜鞭が大地をえぐり、そこから湧き出る虫種を吹き飛ばす。

 その隙をついて、始祖虫の口が大きく膨れ上がり、口から何かを吐き出す。

 カリナはそれを飛んでかわすが、始祖虫がそれを見逃すわけもなく、空中に飛んだカリナを触手で殴打する。

 最初に吐き出された液体は、抉れた大地にかかり、周囲を溶かし始める。

 吐き出された液に触れただけでなく周囲にいた虫種が瞬時に死に絶え、直接触れた虫種は一瞬のうちに跡形もなく溶かされた。

 また空中で殴打されたカリナは弾き飛ばされ縦穴の壁に激突する。

 そこへ更に始祖虫は触手を振るい攻撃を加える。

 複数での触手で滅多打ちでありながら、正確無比なその殴打が浴びせられていく。

 もし、その攻撃対象のカリナがいなかったら、今度は大きな横穴ができていたかもしれない。

 縦穴の壁がまだ存在しているということは、カリナが全てその攻撃を受けていると言うことだ。

 始祖虫の触手は対象を外すことなどない。

 だが、その触手が雑に振るわれた地竜鞭の一撃で、いともたやすく薙ぎ払われる。

 体制を立て直したカリナがゆっくりと立ち上がる。

「まあ、五本角ではこんなものか」

 まるでカリナには触手の殴打など効いていないかのようだ。

 最初の殴打で額から血を出していたカリナだが、今はいくら始祖虫による殴打を喰らってもそのようなことにもならない。

「キシャァァァアァァァァアアアァァァァァァ!!!」

 カリナの言葉に反応するように、始祖虫が甲高い鳴き声を上げる。

 その鳴き声に呼応するように周囲の虫達がカリナに一斉に襲いかかる。

 カリナはやはり無造作に地竜鞭を振るいそれらを一薙ぎにする。

 続けて、今度は地竜鞭を強く握り、始祖虫めがけて地竜鞭を振るう。

 何者をも寄せ付けない圧倒的なほどの力の奔流が始祖虫を襲い、その薔薇のような口ごと、頭部を全て吹き飛ばした。

 今度は始祖虫にかわさせる暇すら与えない。

 始祖虫は身を悶えさせながら、何もなくなった頭部から泡が噴出し再生をし始める。

「させるか」

 カリナが止めとばかりにもう一度地竜鞭を振るおうとした瞬間、縦穴の底が爆ぜる。

 そこから青い体液にまみれたもう一匹の、四本角の始祖虫が突如として現れ、カリナにその触手を用いて殴打する。

 さすがに不意を突かれたカリナはその攻撃をまともに受け、再び縦穴の壁まで弾き飛ばされる。

 一拍置いて、四本角の青い体液まみれの始祖虫を追いかけるように朽木様の木の根が次々と現れ、始祖虫を串刺しにする。

 串刺しにされた始祖虫は身をよじって抜け出そうとするが、更なる根にどんどん串刺しにされていく。

「なるほどな。四本角もいたのか…… まあ、虫だ。一匹いれば複数いても不思議ではないか」

 そう言ってカリナは再び立ち上がる。

 カリナの近くに木の根が生える。

「これは代弁者殿」

 カリナの近くに生えた根が人型の顔を作りカリナに話しかける。

「精霊王のところの古老樹か。久しいな」

 カリナも旧友に会ったような表情を見せ軽く笑う。

「すまんな、急に逃げ出したと思ったら、こちらにももう一匹おったのじゃな」

「ああ」

「どうする。この虫はそう簡単に殺しきれん」

 始祖虫の厄介なところはその生命力だ。

 その再生能力はすさまじくある程度の大きさの肉片さえ残っていれば、やがて元通りに再生してしまうと言われている。

 そのため、通常では殺し切ることが非常に困難な生物だ。

 そもそもが別の世界からやって来た生物のため、この世界の理が通じない。

「地竜鞭に喰わせる」

 ただし、それは竜も同じだ。

 竜種は本来、様々な世界を渡り歩く生物で偶然見つけた虫種をいたく気に入り好物とし、追いかけるようになった。

 この世界にもそうやって来たのだ。

 始祖虫とてそれは同じことだ。虫種にとって竜種は、別の世界に逃げ出すくらいには天敵なのだ。

 それは武器にされている地竜鞭とて変わりはない。

「なるほど。では串刺しにしているワシの根ごとでかまわん、やって下され」

「承知」

 カリナは地竜鞭を軽く投げ、今までとは反対側を持つ。

 意匠らしい意匠はないが、しいて言えば、今まで持っていた方が頭部、殴っていた方が尻尾であったが、それが逆になった。

 カリナはそれを串刺しになっている始祖虫へとそれを振るう。

 振るわれた地竜鞭は始祖虫にあたる寸前に巨大な顎となり朽木様の根ごと始祖虫を丸呑みにした。

 あっけなく四本角の始祖虫は地竜鞭に喰われ消えてなくなる。

「ふむ、こんなものか。もう少し遊んでいたかったが、大地の管理者たる古老樹が見ているのでは、流石に手は抜けんな」

 四本角の始祖虫をあっさりと始末して、カリナはつまらなそうにそう言った。

「まあ、ワシは代弁者殿に助けられことがある故、そこは目を瞑ってやりたいのだが、天の精霊王もこちらへと向かっておる。今は我が君が止めて居るが、あちらは太古の王故、いつまで止められるか……」

「あやつも執念深い…… わかった、こっちの五本角も早々にかたを付ける」

 そう言ってカリナは頭部を吹き飛ばした始祖虫に目をやる。

 未だ身を悶えさせて、のたうち回っている。

 カリナは一応周囲を警戒する。

 三匹目の始祖虫がいないとも限らない。

 カリナは地竜鞭を強く握りしめそれを、頭部を破壊されのたうち回っている始祖虫に振るう。


「嘘でしょう…… あの始祖虫をあんなにあっさり倒したの?」

 スティフィが驚愕する。

 騎士隊を一瞬で全滅させた始祖虫が一瞬でその存在そのものを消滅させた。

 人の身からすれば、始祖虫も地竜鞭も、それを扱えるカリナも理不尽な存在でしかない。

「竜にでも丸呑みされたように見えましたが、あれも地竜鞭なのですか?」

 直接対峙したからこそ、スティフィもマーカスも理解できる。

 今、その存在を瞬時に消された存在は、そんな簡単に終わる様な存在ではなかったはずだ。

 その存在をあっけなく終わらせることができるカリナはどれほどの存在だというのか、その想像すらできない。

「今しがた飲み込まれた方がマジールの敵か。あっけないものだな……」

 ハベル教官も旧友の敵が倒されたというのに、なんの感情も湧かないほどあっさりと終わってしまった。

 旧友の死も、その敵の死も、人には理不尽すぎて理解が追い付かない。

「あんなあっさり倒せるならさっさと倒せばいいものを…… なんであの巨女遊んでるのよ」

 スティフィが気に入らない、とばかりにそう言う。

「ハハッ、自分で答えを言っているではないか。カリナ殿にとって本気を出せる相手は少ない。多少なりとも本気で戦える始祖虫は遊び相手には打ってつけだったのだろう」

「言葉通り今までは遊んでたって話ですか…… あの始祖虫相手に……」

「想像以上の化け物ね……」

 マーカスもスティフィも、カリナという存在が想像の上すぎてまったく理解が追い付いていない、と言った感じだ。

 

 トドメを刺すはずの一撃は、身を捻りその巨体を飛び上がらせ、始祖虫にそれを回避されてしまう。

「本当に厄介な虫だ!」

 カリナが再び地竜鞭を振るう。

 それすらもかわしきり、破壊された頭部、食道ともいうべき再生途中の口を大きく開いた。

 無数のヒダが蠢く口内から触手が新しく生えて来る。

 始祖虫はそれを攻撃に使うのではなく、その触手を避ける事に使い、地竜鞭の一撃を更にかわす。

 人間の目にはその動きすら見切れない速度と正確無比な動作をする触手で回避に専念されると、地竜鞭では捉えることはできない。

 威力こそ他に類を見ない武器ではあるが、元が超巨大な地竜であるが得故にカリナであってもその扱いは難しいからだ。

 始祖虫は地竜鞭を高速で動きかわしつつ、その口内、その奥に通常の触手とは異なる、銛のような物がついた触手が生え出て来る。

「あれは…… 毒銛か」

 カリナがそれを見て警戒を強め、

「おのれ!!」

 と、朽木様がその銛の付いたような触手を見て激高する。

 以前、はるか昔に自分を枯れる寸前にまで追い込んだ始祖虫の毒銛に、朽木様もその屈辱の記憶を忘れることはできない。

 




 万が一、いや、千が一、百が一……

 十が一、誤字脱字があればご指摘ください。

 指摘して頂ければ幸いです。

 少なくとも私は大変助かります。


 あと感想などいただけると大変励みになります。

 さらに、評価、レビュー、ブックマークなどもいただけたら幸いです。

 その際には、一人嬉しさのあまり部屋で壁に腰をぶつけながら踊り狂います。


 あれ?

 あれれ?


 おかしいな。この章はミアちゃんが活躍するはずだったのに、いつの間にかに蚊帳の外だ。


 虫の話だけに。


 だけに!!!!!!!!





▽こっちじゃないほうは不定期連載となりました。

【現在の進行度:20%】

https://ncode.syosetu.com/n2070ht/

 ↑

 そろそろ再会したい



▽カクヨムにも別の話を投稿し始めましたが不定期です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330656065205636

 ↑

 こっちも再開したい!

 

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