閑話十二 リクルート 二
コザニの町の拠点は、クロネコ商会の家族の主要な生活場所だ。航空魔導部隊の十人【クロエを含む】はイルメハの拠点にいるが、他のメンバー三十八人はここが住居だ。
八棟の宿舎をまとめて、ひとつの倉庫のように使っているが、その周りには、同心円状にテントが張り巡らされ、準メンバーとでも言うべき、ストリートチルドレンがテント暮らしをしている。その準メンバーも侮れない。拠点に近いテントには、ララアが気に入ったメンバーたちが居住している。
中でも、ララアが気になっている二人のチルドレンが、フィオナとカトリナの双子の姉妹。二人は、最近一番外の円周上のテントに居住し始めた双子だ。ララアが気になる理由は、二人の魔力の色が、白だからだ。
――二人を特別扱いしてはいけない。
そう考えるものの、トールに知らせたなら、直ぐに手元に召喚してしまうだろう。その前に基本を身につけさせたい。子供らしい感情を思い出させたい。
クロエにリクルートを依頼。この町ではクロエは有名人だ。魔法使いのあこがれの人といっても過言ではない。冒険者ギルドでも目立つ存在だ。失敗するはずがない。
二人は、まずふろに入れ、ご飯をたらふく食わせ、足のサイズに合ったブーツを履かせ、円盤に乗せてみる。
――ふふふっ
薬草を摘みにいく部隊に合流させ、更にゴブリン討伐部隊にも投げ込んでいく。ものおじしない性格。どんどん才能が開花していく。
――ふふふっ
聖女様二号、三号の誕生……。




