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閑話八 核融合炉エンジン
「誘爆回避、シールド全開。」
「エネルギー不足。生命維持以外の活動シャットダウン。」
急に俺の頭に響くアナウンス。
俺は今、ビームサーベルで右胸を貫いたヴァルキリーと、熱い抱擁を交わしたまま、イルメハ上空を急上昇中だ。
ヴァルキリーは絶命しているが、俺から離すことができない。
――なんという執念だろうか。
このヴァルキリーは、核融合炉エンジン搭載型らしい。それをビームサーベルで貫いてしまい、爆発炎上寸前なのだ。
――核融合炉エンジン搭載型ってなんだよ?!
が、今はそこに突っ込んでいる場合ではない。
バックパックが、急上昇を始めて、俺の頭に直接情報を流し込んでくる。大量の魔力が流出し、心臓が最低限の動きとなる。身体に力が入らない。
ヴァルキリーの身体が眩しく光りだし、俺の脳への電気信号が途絶えた。
第二章 完 です。
引き続き第三章を予定しております。お楽しみいただければ幸いです。
ストックが切れてしまいました。毎日更新は難しいかもしれません。ご容赦ください。




