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初めての異世界探索:頼りの武器はバックパック?  作者: サトウ トール
第二章 激闘は悲しみ深く 第二節 産業振興
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閑話六 ヤマネコのレオンは惰眠を貪る

 おいらは、黒いヤマネコ。ヤマネコのレオンだ。主は、トール。最近はケイトのとなりがおいらの指定席だ。


 おいらの仕事は、ケイトのお店――クロネコ商会購買部――の護衛だ。自警団としてこの界隈、迷宮街道近辺の巡視、治安維持をトールから頼まれている。仲間を沢山呼んできて、街道の巡回を頼む。他に、冒険者ギルドや商業ギルドの護衛をしている奴もいる。


 これだけ人族がいると、毎日いろんなことが起こる。酔っ払いの喧嘩はしょっちゅうだし。直ぐに仲裁に入り、衛兵を呼びに他の奴を走らせる。窃盗犯は、猫パンチを左右フックで喰らわせて、これも衛兵に突き出す。


 困るのは小っちゃいやつが、悪さをするやつ。とっ捕まえて、ケイトに差し出す。ケイトの悪だくみ顔がにやっと笑うのは、ちと怖い。明日から、何か月かタダ働き確定だ。




 おいらの本領発揮は夜だ。皆で、魔の大森林の巡回を行う。オーガなどのトールの眷属たちも巡回してはいるが、身のこなしがなっていない。とても広いので、軽やかに回らないと、終わらないよ。魔の大森林の巡回が終わるころは、疲れてクタクタだ。




 朝一の鐘が鳴る。さあ、ケイトの隣で、至福の惰眠を貪る時間だ。


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