「身の程知らず」にはなりとうない
嫌いな奴はめちゃくちゃいる。ただ話してみるといい奴じゃねぇか……おぉ……お前……ええやんけぇ……というのがよくある。人間って、善人の方が絶対多い。環境のせいかもしれないけど、これは本当に思うね。おれが嫌いでも馬が合わないってだけで他の人にとってはいい奴っていうの多い。あれ?でもこの理屈でいったら全人類善人か。
嫌いな奴は、一、意識高い系、二、女ウケ狙いすぎ、三、上に媚びる、の三系統。そして衝撃の事実だが、成功するためにはこれらのうちどれか一つでも満たしていないといけないそうだ。道理でおれの周りは……冗談。
特に三、上に媚びるタイプが嫌い。知り合いに一人すごいのがいるが、上と話すときに声質が変わるのを聞くと笑いそうになる。でもそいつの権力は結構大きいから、周りの同期も気付いている、気付けるタイプなのに何も言わずに聞き流してるのがより面白い。そういう時、変に無言になりがち。おもろい。
長かった二限が終わってご飯を食べに行く。食堂へ行きたいところだが一年生が多いので結局生協の弁当になりがち。おいしくないから正直しんどい。ほうれん草の胡麻和えみたいなのよく入ってるけどしっかりまずい。しかも大学入ってからかなり胃が縮んだ気がする、食が捗らないことが多い。悲しいことだよこれは。
友達数人と食べるわけだが、おれは友達づくりは結構得意な方だと自負している。もちろん一軍に比べれば少ないが、不相応に友達はいる方だ。おそらくこの優しそうで笑顔の絶えないフェイスのせいだろう。話しかけやすいわけだ。
しかし、同性・同期は必須条件。どちらかでも外れれば対象外となり、逆に友達は少ない方となるくらいにそれらの外とは関係がない。先輩・後輩とはすぐに壁を作ってしまう。これは将来社会に出たときに一番大変になる部分だなぁと自覚しつつも直せないでいる。
異性はそもそも論外。話しかけられない限り話さない、話せない。自分の中では男子校に六年間軟禁されていたからと合理化しているが、そんなこと高校の同期を見ていれば否!とすぐに言われるようなこと。これも将来バカにされるし大変だろうな。独り身が多い大学で本当に助かる。
昼食を終えると3限まで講義室で待機。友達との会話で時間を潰すわけだが、2年の付き合いともなると誰がどんなキャラなのかはもう分かっている。
各々自分の立ち位置相応の発言をする、なんて書くとめんどくさい奴らだなと思われるかもしれないが、実際はクソみたいな内輪ネタで盛り上がってるだけである。
ただしキャラは隠していても出てくるものなので、要は各々自分の話したいことを話しているだけなのにそれが自然と相応の発言となるという仕組みである。
まぁそんなことを考えるのは夜寝れない時くらいで、普段は何にも考えずにバカ話をしているだけなのでそこは安心して欲しい。