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敗北の上級国民!〜平日編〜  作者: 虎ザウルス
2/5

人の目の力は強い

 教室は前からしか入ってこれないから遅刻なんてしたら注目の的。実際のところ結構遅刻する人もいるから一緒に入って紛れればいいんだろうけど、それでも無理。


 だって、急いでチャリこいできて髪の毛がボサボサになってるのを見られたら、イヤじゃんか。見られるときは常に最高の状態ベスト・コンディションを保ちたいじゃんか。


 ここまで読んで引いてしまった人もいると思うけど、おれはそんなあなたが真にうらやましい!今の生活を捨ててでも他人の目を気にしすぎずに済む脳が欲しいよ!それとも病院に行って治るなら教えてほしい。


 ただ、おれの性格上、(医師とカウンセリングなんかしても絶対治らんやろ笑)と思ってるので、その心持ちもぶち破って更生(?)させてくれるような何かがあるならば病院へ行きますが、ないなら行きません。あってほしいけど。


 そんなわけで授業を受ける。今期の授業は全部つまらない。授業中はほぼマリオカーツアーをやってる。月500円の課金もしてる。こんなことしてないで早くゼミに入りたい。ゼミの面接、合格できたけど、すごく嬉しかった。面接で合格を得るって英検以来だけど、こんなにハッピーになれるんだっけ。


 いやはや、やりたいことができるゼミに入れて本当によかった。勉強についていけるかはかなり不安だけど。


 「おまえ、やりたいことなんてあったの?」


 と突っ掛かった方にはスーパーヒトシくん。何も思わなかった人はボッシュート。常に軽蔑の気持ちを持って読み進めて欲しい。


 一応やりたいことはある。昔から好きだったことが一つあるからそれをやりたい。昔から好きって言えるほどのものかはわからないけど、数少ない趣味の中でもそれに似たようなことはかなり好きだった。


 自分はそんな簡単な志望理由で対策も何もしなかったけれど、同じく面接に来ていたトレンチコート(ベージュ)に身を包んだ高身長男は面接のために教授の本を二冊読んできたらしい。面接前の廊下でそんなこと言っていた。待機中のおれたちに向かって。プレッシャーでもかけるつもりだったのかな?受かったか落ちたか知らんけどお前キモいな。正直落ちてて欲しい。

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