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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第11話 いわゆる戦後処理的なもの

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その2 帰還の決定

 午後も国王ルティ報告だの決裁だので忙しい。

 しかし少しだけ人が途切れた時、国王ルティは宣言した。

「明日の朝食後、王宮住まいだった者は全員王宮へ戻る事にしよう」

『そうですね。あの移動魔法の脅威が無くなった以上、頃合いかもしれません』

 つい先程王宮魔道士長のザグロフ氏がやってきて、王宮に対する魔方陣設置終了の報告を受けた。

 これで王宮内に敵がこっそり魔法で入り込むことは不可能になる。

 つまりもう王宮外へ退避する口実が無くなった訳だ。


『何か名残惜しいですね』

「それはこっちの台詞だな。王妃も王子王女も全員そう言うだろうな。あの世界は楽しかったから」

 そう言ってくれると有り難い。

『なら一度向こうに戻って、皆にその旨を伝えてこようと思います』

「頼む。私はまだ当分動けそうに無いからな」

 そう言っているそばからドアのノック音が聞こえた。

 やはり国王ルティは大変だな。


 そんな訳でペンションに戻る。

 キッズルームなり自室なりで皆さん時間を潰している模様。

 とするとまずは皇太子あたりに話しておくか。

 キッズルームには見当たらない。

 とすると私の畳部屋だな、きっと。

 そんな訳で畳部屋を覗いてみると案の定、第三王子ワーラとプラレールで遊んでいた。


「あ、ヒロフミ殿。もう戻られたのですか」

「いえ、国王陛下はまだまだ仕事が多そうなので先に伝言に参りました。王宮に敵が侵入した方法が判明し対策が終了しましたので、明日の朝食後に皆さんは王宮に戻る事になるそうです」


「うーん、仕方無いですが残念ですね。この世界はなかなか面白い物が多くて、食事も美味しくて楽しめたのですけれど」

 そう行って皇太子殿下(シャープール)は立ち上がる。

「他の王家の皆さんには私から話しておきましょう」

「ありがとうございます」

 殿下は腰が軽くて助かる。

「それでは私はここの宿の主に連絡した後、また向こうへ行って参ります」

「わかりました。父に宜しく」


 さて、次はペンションのオーナーに説明だ。

 カウンターからオーナーを呼び、明日の朝食までという事で話をつける。

「わかりました。ご利用本当にありがとうございました。それで帰りはどちらかへお送りすれば宜しいですか」

「いえ、帰りはここから皆なんとかなるものでして……」

 そのついでに料金を計算して貰って支払っておく。

 結構な金額になったがそれでもホテル等よりは全然安いし、マイクロバスを借りたり色々世話になったので高いとは思わない。

 そんな訳でちょっと多めに払おうとしたのだが、それは断られた。

 うん、このペンションなかなかいいぞ。

 また機会があれば利用したい。

 私一人だと使う事も無いだろうけれども。


「あ、いたいた」

 マリエラの声がした。

「ねえおじさん。王家の皆さんは明日帰るそうだけれど、私達はどうするの?」

 勿論この件ついても一応王様(ルティ)と話してある。

「飛び抜けた魔法を持っているという事で事案が落ち着くまで、夜はうちに泊まるようにだと。学校へは通っていいから」


「あっ、ずるーい」

 マリエラと一緒に居た第二王女(レセテ)達から声がかかる。

「ごめんごめん。その代わりちょくちょく差し入れは持って行くから」

「ならここの夕食やバイキングにあったケーキという食べ物がいいわ。あんな美味しいのは王宮でも食べられないから」

生物(なまもの)系統だと時間停止アイテムボックスが使える分ジーナの方がいいかなあ。でもわかった」

「お願いね」

「あとはアクセサリー類もいいのがあれば」

 この辺は女の子だなあと思う。


「それじゃ王様の処へ戻るから。夕食時間までにはなんとか戻る」

「わかった。父によろしくね」

 私は再びアトラスティアへ。


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