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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第9話 国王一家帰還前日

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その2 辺境伯に叙爵?

 その後食品スーパーに寄り、昼食にホテルのランチブッフェへ行き、最後に総合ディスカウント店に行って帰ってきた。

 なお交通機関は全てペンションのオーナー運転のマイクロバスである。

 これも料金のうちなのだが大変有り難い。


 さて、午後3時過ぎに無事帰ってきて、今は皆さん買い物の成果を品定め中。

 2部屋ある和室にそれぞれ戦利品を広げている状態だ。

 なお王妃(クシャナ)様は帰った後すぐ風呂に入り、その後化粧水と乳液の効果を確認。

「肌の調子が全然違うわ!」という事で女性陣はアミュに至る迄風呂に入り、現在肌をお手入れしている模様だ。

 他の化粧品全般もどうやら色々試してみる模様。

 そんな訳で女性陣が陣取っている方の和室は近寄る気にならない。


 もう一つの和室は主に男性陣用だったのだが、

 ○ 皇太子殿下(シャープール)第三王子(ワーラ)がプラレールを目一杯広げて遊び中。

 ○ 第二王子(フルムズ)が懐中電灯とか折り畳みナイフとか筆記用具を広げ中。

で足の踏み場がない状態。

 そんな訳で王様(ルティ)と私は居場所がなくなり、ラウンジのソファーで昼間から宿おすすめのワインなど開けてのんびりしている訳だ。


「しかしシェラも言っていたのだが、この国は本当に豊かなのだな。これほどの物が庶民でもたやすく手に入るとは」

「二百年くらい前に産業革命というものがありましてね。動力に機械の力を借りる事が出来るようになって生産力が劇的に向上したんです。それにこの国日本はこの世界の中でもかなり豊かな方ですからね。庶民の私でもこれくらいは出来る訳です」


「ヒロフミ殿が庶民だとはとても思えぬな。我が国最高の魔道士並みの知識の量と質、王族以上の生活が可能な資金力。シェラやジーナから色々と聞いたぞ」

「この国はそういう国なんですよ。それに私も配偶者や子供がいればまた違ったでしょうけれど、その辺いなくてお金を使う事も無かっただけですしね」


「さて、ここからが本題だ」

 そう言って王様(ルティ)は急に真面目な顔をする。

「ヒロフミ殿、実は相談があってな。受けて貰えると助かるのだが」


「何でしょうか」

 簡単な事ならいいが、世界を変えるような事だとまずいよな。

 私は王様(ルティ)の口元を注視する。


「相談は2件。ひとつはヒロフミ殿に、我が国の辺境伯の地位を受けてもらう話だ」

 えっ。

「私はこの世界の、しかも庶民ですよ」

 辺境伯って、確か公爵、侯爵の次で、伯爵、子爵、男爵より上だよな。


「シェラがたまたまこの世界に辿り着いた事で、この世界の事が一部の者に知られてしまった。この世界に協力者がいないので大丈夫だとは思うが、万が一この世界と交流をはじめようという輩が出たらどうなるだろう。ミーラク世界そのものが大変なことになるのは明白だ。

 そうなった時に備え、予めこの世界に我々も拠点を置いておきたい。無論この世界の存在が広まるのはまずいので、人員は最小限としたい。

 つまりはヒロフミ殿に名目上は辺境伯としての地位を受けてもらい、いざという時には儂なり皇太子(シャープール)なりと連絡できるようにして欲しい。そういう事だ。

 なお叙爵の式典だけは出て貰うが、その後は連絡以外の義務は一切発生させない。

必要経費も出そう。それでどうだ」

 そう言われてもな。


「私は庶民ですし、庶民への封爵は確か規定で騎士侯か一代男爵までとそちらの法律で決まっていたと思いますが」


「男爵ではいざという際の発言力が弱すぎる。辺境伯なら侯爵並みの発言力を持つからな。万が一の際に備えその程度の地位は必要だ。

 それに他国に面した領地を持った領主が我が国に身を寄せた場合としては辺境伯扱いが妥当だろう。ここはミーラク世界では無い他の世界でヒロフミ殿も領主という訳では無いが、その辺はこの世界を知る者が他にいないのでどうにでも出来る」


「本当に義務は一切無いんですね」

「ああ。遊びにくる分には歓迎しよう。ヒロフミ殿はこの世界もミーラク世界も自由に行き来出来ると聞いているからな」


 どうにも面倒だが、王様(ルティ)が本気なのはわかった。

 確かにこの世界にいざという時に足がかりを置いておきたいというのもわかる。

「わかりました。名前だけで良ければ引き受けましょう」

「仮にも儂及び王妃、我が王子王女を救ってくれた身に頼み事ばかりで申し訳無い。でも他に頼む者がいないのだ。宜しく頼む」

 仕方無いか。義務は一切無いとも言っているし。

 それにこれは王様(ルティ)の好意も大分含まれていると思うのだ。

 この叙爵には色々助けて貰った褒賞としての意味もきっと含めているのだろう。

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