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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第8話 遊園地デート

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その1 朝食前の弁解タイム

 DVD鑑賞会は夜10時に解散させた。

 皆さんもっと見たそうだったけれど、中学生以下(に見える)子供もいるしな。

 私も色々やって疲れたので、取り敢えず寝る事にした。


 そして翌朝。

 わりとすっきり目覚めたので朝食前にペンションの庭をお散歩。

 うん、なかなか良く出来ているな、ここは。

 植え込みや植え込みや煉瓦、枕木等も使った英国調の趣味がいい庭園だ。

 小さいながら噴水や池まである。


 これを整備するのも大変だろうなと思っていると見知った顔がやってきた。

 朝一番から国王(ルティ)王妃(クシャナ)かい!

 国王(ルティ)はともかく昨晩の事があるので王妃(クシャナ)には少し苦手意識がある。

 でもそれを見せないようにとりあえず普通に挨拶。


「おはようございます。国王陛下、王妃殿下」

「この世界ではルティとクシャナでいいぞ」

「昨晩は失礼な事をしてしまい申し訳ありませんでした」

 王妃(クシャナ)が私に頭を下げる。

 あれ、国王(ルティ)はともかく王妃(クシャナ)の方も雰囲気が違うぞ。

 本当にどうしたんだ?

「いえ、世界の違いと立場の違いがありますから、最初は仕方ありません。こちらこそ無礼な真似をしてしまう事もあろうかと思いますが、どうぞお許し下さい」

 一応そんな挨拶も返したけれど、どうなっているんだ?


 王妃(クシャナ)が微笑して私に話しかけてくる。

「私は元は平民の出ですのでその辺はお気にせず。こちらでは以降クシャナとお呼び下さい」

 (ルティ)が後を引き継いで説明する」

「クシャナは元々商家の小間使いで、それに儂が一目惚れしてな。無理矢理第三夫人にしてしまったのだが、そのせいでこいつにも苦労をかけているのだ。まだ第一王妃(ファリーナ)第二王妃ワシュティがいた頃は良かったのだがな。2人が相次いで病死して以来、王妃として表に出ざるを得ない立場になってしまったのだ。


 貴族だの他国の王だのの前に出る機会なんてのは、格式と意地のぶつかり合いだからな。しかもここ数年儂も公務で忙しくてな。皇太子(シャープール)とは公務で話をするが、王妃を始め他と話をする機会もぐっと減ってしまった。ここのように対等の友人等と王妃(クシャナ)同席で話をするなんて機会もなかったしな。

 それにクシャナは元々平民出という事もあって、その分色々無理もさせてしまったという面もある。無理して王族らしさを振る舞う課程で大分クシャナに誤解させてしまったというのもあるだろう。

 また本来なら補佐役なり何なりがその辺の指導や助言もするのだが、クシャナのところはどうも一部の貴族がいいように牛耳っておるようでな。その辺がどうも行き届いていなかったようだ。


 幸い今までこの問題は表面化しなかったようだがな。今回の件を糧に、昨夜じっくり2人で話をさせて貰ったのだ。今までの勘違いと今回の件、本来の王族の在り方について、他の王子王女の関係とかも含めてじっくりとな」


「私はワシュティ様達と違ってあまり頭が良くないですし、元々平民出という事もあってついああやって相手を下にして自分の格を誇示する癖がついてしまったようです。それで昨日は大変申し訳ない事をしてしまいました」


 なるほどなあ。

 それにしても変われば変わるものだ。

 まあこの人たちは読心魔法とかがある世界の住人だからな。

 その辺は俺の常識と色々違うのかもしれない。


「取り敢えずクシャナの回りの有象無象な貴族だの官僚だのは整理させてもらう事にした。まあ、まずは無事国に帰ってからだが」


「我が子2人のマナー関係も問題ですわ。今回の夕食でお恥ずかしい事ですが他の王子王女方と比べてなっていない事がよくわかりましたから。甘やかすだけでなくきちんと指導出来る女中に交代させなければなりませんね」


 これで昨晩の件は色々解決したわけだ。

 しかしその辺、2人はいつ話し合ったのだろう。

 ひょっとして夜中しっぽりと、という奴か。

 確かにクシャナ妃は美人だしまだ若い。

 ルティは私と同じくらいの年齢に見えるけれどな。

 まあお盛んなことでと心中で悪態をついておく分にはいいだろう。


 さて、この件は後で当事者のマリエラとジーナにも言っておくとするか。

 あの2人は起きているかな。

 あの2人が起きていればシェラとアミュも起きているだろうな。

 ルティとクシャナに挨拶をして、私はペンションの方へと戻る。

 どうもシェラとアミュの顔を見ないと物足りないような気がしてきたのだ。

 まだ一緒に暮らして片手で足りる日数なのに、我ながら何だろうな。

 確かにあの2人は群を抜いて可愛いんだけれどさ。

 多分私のひいき目とかそういうのもあるかもしれないけれど。

 

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