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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第7話 国王一家救出作戦

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その2 救出成功

 ラウンジに国王以下全員が揃った。

 どうも地下牢での扱いはあまり良くなかった模様。

 清拭魔法を3回かけた位、衣服も身体も垢じみていた。

 しかも年齢下の2人は衰弱している感じだな。


 少し遅れて到着したシェラが治癒魔法(ヒール)をかけながら説明する。

「それでは現在の状況を説明させていただきます。楽な姿勢でどうぞ。なお治癒食も風呂も寝場所も用意してあります。それではジーナ、お願いします」

 ジーナが知識伝達魔法を起動する。

 私とシェラがやったような細かい知識までやりとりするタイプでは無く、ある程度の内容を一方的に伝える、簡易的な伝達魔法だ。

 それでも昨晩聞いた内容は一通り入っている。


「あと、胃腸が弱っている時用のこの世界の健康食を用意しました。これを食べて治癒魔法をかけた上で半日も寝れば体調は戻る筈です」

 ゼリー状健康飲料のエネルギー重視タイプをアイテムボックスから出し、全員に2個ずつ配る。

 あとはスポーツドリンクもペットボトル1本ずつ。

 確か王妃と皇太子、あと何人かは魔法で毒判定が出来た筈と聞いている。

 見ると王妃と皇太子、あと第二王女が顔を見合わせて頷いた。

 その上で皇太子が国王に何か伝える。

 魔法音声らしく声は聞こえなかったのだが、おそらく毒が入っていない旨を伝えたのだろう。


「連絡事項は以上です。そのドリンクや健康食は部屋に持ち帰ってご自由にして下さい。これから寝室にご案内します。着替えが置いてありますのでどうぞお使い下さい。なお国王陛下と皇太子殿下だけは申し訳ありませんが、議会招集の命令状を書いていただくので残っていただけるようお願い致します」

「アミュも一緒に行こう」

 マリエラとジーナが皆とアミュを案内して部屋の方へ連れて行く。


 そして国王、皇太子、シェラ、そして私が残った。

「さて国王陛下と皇太子殿下、お疲れのところ大変申し訳ありあせん。非常時故、私の独断専行でここまで一気に場を進めてしまった事をお許し下さい」


「その辺の挨拶等は抜きでいい。非常時だし、お前は第三王女なのだからな。アミュ共々元気そうで何よりだ」

 ふうっと息をついて、それから続ける。

「今後の方針も異存は無い。王権による議会の緊急招集を行い、事案内用を明らかにする。まだ関係者が残っていれば確保して審議にかけ、事実関係を更に固める。それでいいのだな」

「ええ。でもまずその栄養補給用の飲料をご賞味下さい。それだけで大分疲労の回復速度が上がると思います。殿下もどうぞ」


「殿下は無いよシェラ。それを言ったらお前も殿下だろ」

 皇太子はそう言ってシェラに笑みを向ける。

「さっきの2人は以前パルディアでガナー伯爵らとやりあった時の2人だろ。元気そうで何よりだ」

「あの節はお兄様にご足労いただきありがとうございました」

「いや、あれは私の仕事だった。貴族の意向で学問まで曲げられては困るからさ。ではこれ、いただくよ」

 皇太子はゼリー状飲料を一口飲んで、それから袋を潰しながら一気に飲む。

「美味しいなこれは。身体にすっと浸透するようだ」


「私もいただこう」

 国王もゼリー状飲料を一気に飲んだ。

「確かにこれは疲れが取れそうだな。未知の味と食感、そして容器だが」

「その辺は異世界ですので、細かい話は抜きでお願いします」

「まあそうだな。此処の世界では此処の規則に従おう。それで早速だが、議長宛に緊急議会招集の勅書を書けばいいのだな」

「ええ、王宮から専用用紙と筆記具をお借りしています」

 ささっとシェラがアイテムボックスからそれらを取り出した。


 国王は付けペンで慣れた様子でささっと書状を仕上げて署名。

 さらに皇太子が連署して、それを国王が複製魔法で三枚にし、割印方式で上に花押を重ね書きする。

 インクが乾いたのを確認して、シェラがそれらをアイテムボックスに仕舞う。

「それでは一枚を議会正議長、一枚を議会事務局に提出して参ります」

 そう言ってシェラが姿を消した。


 皇太子がふうっ、と息をつく。

「シェラもとんでもない魔道士になったようですね。仮にも異世界であるこことアトラスティアを軽々と行き来出来るようですし。これなら今1人で行かせましたが心配する必要も無さそうですね」

「そうだな」

 国王は同意した後、私の方を見る。

「さて、ここは身分の上下が無い世界と聞いたのでここからはその流儀に従わせていただこう。

 それではまずここでシェラとアミュの父親として礼を言わせて貰おう。本当にありがとう。感謝する」

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