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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第6話 救出作戦開始直前

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その2 ペンションで事前準備

 その他公園とかスーパーとか色々寄り道をして、午後3時に宿泊予定のペンションに到着した。

 思ったより綺麗でいい感じの洋風のペンションだ。

 これなら王様達もそれほど文句はないだろう。

 ペンションのオーナーに中を案内して貰って、明日以降について再度打ち合わせをして、やっと休憩時間だ。


「シェラ達はこのペンションの使い方と、最低限の日本語の翻訳を知識セットにして受け渡せるように準備してくれ。王様達に知識を渡しても問題無い範囲で」

 知識セットとはあの魔法でやりとりする知識のまとめの事だ。

 予め意識して作っておけば、一方的に渡すだけなら簡単に出来る。

 おでこをくっつけなくとも伝達可能だ。


「わかりました。お父さんは?」

「持ち歩き用やこのペンション全体用の魔法陣を作る。魔法探知で王様達を探したり出来ないようにさ」

 材料はアイテムボックスに入れてきた。

 だからこれから部屋に籠もってこつこつ作るつもりだ。

 本当は昨日作る予定だったけれど、時間的な余裕が無かったのだ。


「わかりました。それでは皆でお風呂入ったり散策したりしています」

「アミュはお父さんと一緒がいい」

 あれっ?

「お父さんはこれからここでお仕事をするから、向こうのキッズルームでDVDを見ていましょうね」

「お父さんと一緒がいい」

 おいおいおい。


「わかった。じゃあお父さんはここで色々道具を作っているから、アミュはそこでご本を読んでいてくれ。お父さんの作業が終わったら一緒に遊ぼう」

「うん!」

 何か大分懐かれてしまったなあ。

 それほど一緒に遊んでやった憶えはあまりない。

 本格的に遊んだのは動物園に行った時くらいで、あとは一緒にご飯を食べたり家で図鑑を読んだりした程度なのだけれども。

 でもそんな事を言われてしまうと嬉しい反面、別れる時どうしようと思う訳だ。

 今考えてもしょうがないのだが、ものすごく寂しい気分になることは確実だろう。


「じゃあ私達で施設を回って知識セットを作っておくから、シェラ達はそこにいていいよ」

 マリエラがそう言ってくれる。

「お願いします」

「じゃあお父さんは魔法陣を作るから、アミュちゃんは横で見ながら図鑑を見ていてくれ。シェラ頼む」

「わかりました」

 シェラがアミュお気に入りの学習図鑑を取り出す。

 私も銅線を使って細工に入る。


 ◇◇◇


 持ち歩き用のキーホルダー型魔法陣を予備を含んで15個。

 このペンションの敷地やマイクロバスに仕込む魔法陣を8個。

 更に自宅に仕込むかもしれない予備を8個作って作業を終了。

 これを持ったり仕込んだりしておけば、中で魔法を使っても自動的に魔力の一部が隠蔽に回り、範囲外に魔力を出さなくなる。

 なかなか便利な魔法陣だけれど、向こうの世界では常識的なものらしい。


 完成したのでシェラとアミュを連れてペンション内外を散歩しながら配置する。

 バラが綺麗だったり芝生がや池があったり、煉瓦塀が綺麗だったり。

 こうやって回ってみると思った以上にいいペンションだ。

 男の一人暮らしだとこういう場所に来ることは無いからな。

 ある意味初体験だ。


 ペンション内のラウンジまで戻ったら、いかにもお風呂上がりという感じの2人に出会った。

「広くて気持ちいいお風呂だったよ。広いお風呂と人工温泉のお風呂と2種類3箇所あってね。つい全部試してみちゃった」

「使い方の知識を確認する為に入ったんだけれどさ、確かに気持ち良かった」

 なるほどな。


「アミュも入る!」

 言うと思った。

「ならシェラと2人で入ってくるか」

「お父さんも一緒に入る!」

 えっ!

 想定外の返事にちょっと固まる。

「そうですね。広いみたいですから3人で入りましょうか」

 をいちょっとまてシェラ! 本当にそれでいいのか!


 とっさに私の頭の中にある向こうの世界での常識を色々紐解いてみる。

 浴場は基本的に贅沢品で個人宅にはあまり無い。

 寮には一応あるけれど小型で順番制だから混浴になる事は無い。

 大浴場は収容人数の関係で男女別。

 つまり混浴とかそれを禁止するという概念は……無かった!


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