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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第3話 異世界に行こう!

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その5 計画を立てます

 食事の後、アミュは図鑑を読み出した。

 今度は動物の図鑑がお気に入りのようだ。

「こんな首の長い生き物、本当に居るの?」

 キリンのところだ。

「ああ、動物園に行けば見ることが出来るぞ。時間が出来たら見に行こうな」

「うん、約束」

 キリンは割と何処の動物園にも居るから見に行くのは楽だ。

 この前は電車も見たいと言っていたし、色々連れて行ってやりたいな。


 でもまずはシェラの意向を確認しないといけない。

 囚われた国王以下をどうするかだ。

「じゃあシェラ、取り敢えずこれからどうしようか考えようか」

「そうですね」

 シェラは頷いた。


「取り敢えず国王陛下は救出すべきでしょう。アマルテア帝国と手を結ぶのはやめた方がいいと思います。アマルテアと手を結んだ結果、ラステオが陥落した場合、次のアマルテアの侵略目標がアトラススティアにならないとも限りません。そうでなくともラステオを併合したアマルテアに我が国が対抗出来る可能性は低いと思われます。ならアマルテアと手を結ぶより、今まで通りラステオを支援するべきかと。

 まあその辺は私より国王陛下や皇太子殿下に任せた方がいいでしょう」

 なるほど。


「シェラの立場としてもそれでいいのか?」

「ええ。国政は国王陛下の為と言うより国民の生活の為ですから。今の国王陛下も皇太子殿下も政治姿勢的は安定していて施政能力も悪くありません。ですので叔父が継ぐよりは元の状態に戻した方がいいかと思います」

 シェラ自身の立場についてはあえて触れずに答えてきた。

 ならばまあ、シェラの言う通りにしておこうか。


「救出はどうやろうか」

「魔道士一個小隊と言えど、今の私達ならそれほど苦戦することは無いと思います。王宮で使ったあの空間を使用すれば、魔道士一人一人を倒す事はそれほど難しくはないでしょう。

 ただ念の為、移動魔法が使用可能な魔道士が少ない時を狙った方がいいと思います。なら明後日、この世界に居るはずの私達を襲撃する時が絶好の機会でしょう。ただでさえ貴重な移動魔法可能な魔道士を6人も使うのです。その時はナールセス叔父の配下にほとんど移動魔法使用可能な魔道士は残っていないと思われます」


「救出後はどうする。匿う場所は?」

「王宮を襲撃出来る以上、安全な場所はほとんど無いと思います。ですので救出後直ちに王党派を中心に議員を集め、議会にて一気に事実関係を明らかにするのが確実だと思います。ただその辺りは国王陛下と相談した方がいいでしょう。国王陛下による招集状があれば議会も正規の手続きで開会可能ですから」

 なるほど。


「シェラは色々な事を知っているんだな」

「王家の一員である以上、この手の事に関する教養は一通り受けているんです。まさか必要になるとは思いませんでしたけれど」

 なるほど。

 私みたいな庶民とはその辺がやっぱり違うんだな。

「本当はアミュと二人で静かに暮らせればそれで良かったのですけれどね」

 シェラはそう言って小さくため息をついた。


「何ならひととおり終わった後、アミュと二人でこっちで暮らすかい。この家でよければ歓迎するけれど」

「それが許されるかどうかもあります。アミュの事もあるから暫くここに居た方がいいとは思いますけれど」

 色々苦労しているんだな、私にもそれが良くわかった。

 今までのシェラの台詞。

 静かに暮らせればいい。

 この手の事にかんする教養は一通りうけている。

 それに王弟も言っていた。現国王に思うところもあるであろうと。


「問答無用でこっちに来てもいいよ。危険予知魔法もあるしさ」

「王家に属するという事は国民に対して責任を持つ事なんです」


「まだシェラくらいの歳なら大人に甘えてもいい頃だと思うけれどな」

「でもいざという時の為に衣食住が確保されていたのですから」


「こっちではそれ位は基本的人権だけれどな」

「私の国では残念ながらそれは当然じゃないんです」

 シェラは寂しそうに微笑んだ。


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