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アラフィフのおっさんと異世界少女  作者: 於田縫紀
第2話 敵の影と私達の魔法

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その4 科学の知識と魔法の威力

 熱魔法を使えるのでお湯を沸かすなんて簡単だ。

 今日の紅茶はマスカットフレーバー。

 値段の割に香りが良くて私の好みだ。

 そんな訳でガラスポットに紅茶を入れて、テーブルへ。

「それでは急な逃避行、お疲れ様でした」

「ホテルが凄かった! 朝市も楽しかった! 海も見た!」

 アミュは総じて満足の様子。

「私は何か色々夢を見ているみたいです」

 シェラはそんな感じ。


「まあのんびりお茶をしながら確認しよう。私の考えが正しければ、多分シェラも私と同じかそれ以上に色々な魔法を使えるようになると思うから」

「本当ですか」

「多分ね。紅茶とかお団子を味わいながら説明するよ」

 なお私は本来猫舌で熱い飲み物を飲めない。

 でも今は魔法で自由に飲み物を冷やすことが出来る。

 自分のカップの紅茶を4℃まで下げたら流石にちょっと冷たかった。

 もう2~3℃上の方がいいかな。


「さて、シェラから魔法や言葉を教えて貰ったけれどさ、今度はシェラに私の色々な知識をおぼえて貰おうと思うんだ。それはこの世界の科学というものの考え方、火はどうして燃えるかとか、熱とはどんな現象かとかそんな考え。勿論言葉を教わった時に一緒にある程度の知識はシェラに行っていると思うけれどね。もっと理屈とイメージを含めた体系的な考えをおぼえて貰おうと思うんだ」


「ひょっとしてそれが、お父さんが色々な魔法を使える理由なんですか」

 私は頷く。


「その可能性が高いと思うんだ。確かに私は魔法の知識に関してはシェラから色々知識を貰ったけれどさ。それ以外の条件としては向こうの世界の庶民より下だと思うんだ。差があるとしたら世界に関する知識の違い、この世界でいう科学の知識の差。

 魔法とは願う結果をイメージして実現させるという能力のようだ。ならただ『●●になれ』とイメージして放つ魔法より、『●●をこういう理論でこのように作用した結果、こういった効果を生じてくれ』というような具体的イメージで放つ魔法の方が発動しやすく強力なんじゃないかな。

 その具体的イメージを形作るのに便利な知識が科学知識さ。だからシェラが科学知識を身につければ、私以上に色々な魔法を自在に使えるようになると思うんだ」


「試してみたいです」

 シェラが立ち上がって私の方へやってきた。

「ならやってみるよ」

 二人でおでこを近づける。

 今なら私もこの魔法が使えるし、使い方もわかる。

 脳に出来るだけ近い場所を接触させ、与えたい知識の事を考えながら相手に電気的に送るイメージを形作る。

 ただやっぱりちょっと恥ずかしさというのはあるな。

 シェラはやっぱり美人だし、可愛いしさ。

 睫毛が長いんだなとか今更ながらに気づいてどきっとする事もある訳で。

 勿論表に出さないようにしているけれど。

 割と長い時間がかかったような気がするが、実際はどうだろう。

 一通り伝え終わったと感じて、私は額を離した。


「これで熱というものが実は運動だという事がイメージとしてわかっただろ。だからその運動をゆっくりにする方向でイメージして、その紅茶を冷やしてごらん」

「やってみます」

 シェラが紅茶に視線を向ける。

 カキーン!

 一瞬で紅茶が凍り付いた。


「やり過ぎ、でも出来ただろ」

「本当だ、出来ました!」

 嬉しそうな笑顔が大変可愛くて良い。

「なら他もきっと出来ると思うよ」

 そう言ってふとある事を思いついて追加する。

「ただ元の世界に戻るなら、その前に必ずその事を私に教えて欲しい。いくら魔法が使えても向こうはまだ危険だと思うし、手伝える事があれば手伝いたい」


「わかりました」

 シェラはそう言って頭を下げた。

 でも私としてはちょっと注意しておこうと思う。

 シェラが一人で全て背負って向こうへ帰ったりしないように。

 魔法でシェラをマーキングしておいて、感じられなくなったら警報が鳴るようにすればいいかな。

 今の私ならそれくらいの魔法は充分可能だ。


異世界物お馴染みの理論です。ははははは。

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