誰なの? 本当の私のお父さんは、、、!?
私のお母さんは、女手一つで私を育ててくれた。
それは、、、本当に嬉しいし、お母さんに感謝しているけど、、、?
私のお父さんが誰だか分からないのは、本当に困る、、、!!!
私のお母さんは、朝は新聞配達、昼はお弁当屋さん、夜はスナックで働いて
いるから、殆どお母さんと私は一緒に居る時間がないの、、、!
でも新聞配達から帰って来て、朝ごはんと私のお昼のお弁当を作ってくれる
時だけは、お母さんと私の二人だけの時間なのに、、、!
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お母さんは、こんなにも仕事をしていて忙しいはずなのに、、、!
男性にだらしない、、、!
家には見知らぬ男性がいて、ご飯を食べていたり、朝挨拶をしてくる!
『おはよう! つかさちゃん!』
『えぇ!? お母さん、またなの、、、?』
『何よ! またって、、、?』
『男の人を、勝手に家に連れて来ないでって言ってるでしょ!!!』
『まあ~いいいじゃない! 減るもんじゃあるまし~!』
『減る減らないの問題じゃないでしょ! すみませんが、帰ってください!』
『えぇ!? それはないよ~! 仕方ない! またね~しのぶちゃーん!』
『今日も、お店で待ってるわ~!』
『あいよ~』
『もぉ、』
せっかくの、お母さんとの時間もこんな風に潰れてしまう...。
『先の人? スナックのお客さん、、、?』
『そうなのよ~いい男でしょ!』
『なんで? こんなにもお母さんは、男癖が悪いのよ~』
『つかさも! 母さんに似て、いつかそうなるよ!』
『私は、お母さんみたいになりたくない、、、!』
『・・・つかさ、』
『私のお父さんだって! どの男性か? 分からないんでしょ!
いい加減にしてよ! お母さんの男癖の悪さで、誰がお父さんか分から
ないなんて! カッコ悪くて、誰にも知られたくないのよ!!!』
『・・・ごめんね、つかさ!』
『私に、謝るぐらいなら! 私のお父さんに会わせてよ、、、!』
『・・・・・・』
▽
その日の夜、スナックでは、、、?
『あーら? いらっしゃい~来てくれたのね!』
『あぁ、勿論だよ! 約束したしね!』
『あの子、つかさがね! 自分の“本当のお父さん”を知りたがってて、、、!』
『つかさちゃんには、本当に済まないと思っている、、、! 』
『貴方が謝る事じゃないのよ!』
『でも、僕のアニキの事だ! アニキは、しのぶちゃんと付き合ってた頃は
いつも、嬉しそうに僕にしのぶちゃんの事を話してくれてたよ!』
『・・・えぇ、そうね!』
『でも、あんな事故が起きなかったら、、、? 今頃、家族3人で仲良く
暮らしてたかと思うと、、、。』
『・・・もう、何年になるかしらね、、、?』
『つかさちゃんが、3歳の時だ! だから10年前になるかな、、、?』
『・・・あぁ、もうそんなになるのね、、、!』
『今は、何とか? 生きている状態だ! お金の事は心配ない、、、!
僕の親は病院の医院長だし! アニキも親父の病院でずっと寝たきりで居るから!』
『・・・まさか!? マサルさんが、“脳死”になるなんてね!』
『・・・あぁ、思っても見なかったよ、、、。』
『この事は、、、? つかさちゃんには言わないの、、、?』
『まだ、あの子? 13歳なのよ! もう少し大人になったら、、、?
その時は、、、話すわ!』
『・・・そう!』
『さあさあ~飲んで飲んで!』
『あぁ、頂こうかな、、、?』
*
お母さんは、ずっと私に内緒にしていた、、、!
お父さんが、誰だか? 分からないと言ったのは、、、?
そう言う事だったんだ、、、!
私は5年後に、、、私のお父さんの事をお母さんから聞いたの、、、!
たまに見る、男性は、お父さんの実の弟だったんだ、、、!
そして、、、。
私は、初めてお父さんに会う事になった、、、!
病室に入り、ゆっくりドアを開けると、、、?
いろんな装置がお父さんの身体に付いていた。
寝たきりで、目を覚ますことのないお父さん、、、。
『・・・お.お父さん、、、?』
『えぇ! つかさのお父さんよ!』
『・・・お父さん!』
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