【第二部】第8話.『登場人物3』
【第二部】第8話.『登場人物3』
・穂高進一
本作主人公。身長148センチ。大征二年時点で28歳、階級は大尉。北部方面総合学校で教官を務める。識者の一人。識覚と呼ばれる「未来の弾道を見る」能力を持っている。五年前のルシヤとの戦争で活躍したために、一部では英雄のように持ち上げられている。
妻の明子、息子の明継に加えて、最近居候のトリィが一緒に住んでいる。
山適正がすごいので、山で鬼ごっこをすると、全校生徒vs穂高一人でも捕まらない。
・穂高明子
この時点で24歳、赤石校長の娘で、進一の妻。家事全般が得意。教育面では、案外行儀作法に厳しかったりする。時代的には武家の娘というのかな。
・穂高明継
5歳のわりにはしっかりしている。将来は立派な軍人になりたいと思っているようだ。尊敬する人物は父と祖父。ちょっといたずらっ子なところもある。
・トリィ
10歳くらいの女の子。自称識者。
翠の瞳に透き通るような白い肌、ちょっと波のある黄金髪。日本人ではなさそうだ。ルシヤから日本へ密航して逃げて来たらしい。テントウムシの刺繍の入った深い緑のワンピースがお気に入り。
・ベア
トリィの中にいるもう一つの人格。その正体は、識者としての記憶が別の人格としてまとまったもの。世界の情勢を変えるほどの記憶を持っているとして、各国の手の届かない場所へ逃げ延びる事を希望している。ホントかウソかはわからない。
・吉野吾郎
学生時代の進一と同期。身長160センチ。戦後の立ち回りが優れていて、陸軍とのパイプを使って財産を築いた。軍隊上がりの人間の受け皿になって、北加伊道の港湾を取り仕切っている。新しい物好きで、サングラスにスーツで自動車に乗るという明らかに浮いている存在である。アー子とは続いているが、籍は入れていないらしい。
・アナスタシア(アー子)
赤毛のアー子。ルシヤ人と日本人のハーフで、まだミルクホールで働いている。吉野の内縁の妻である。ちなみに最近どんどん太ってきているようだ。実は編み物とか得意である。
・浅間国光
中将閣下で陸軍の偉い人。ルシヤとの戦争の後、隠居するつもりだったがまだいる。明而天皇崩御の後はさらに意気消沈。
・赤石
北部方面総合学校の校長。穂高の上司で、義理のお義父さんということになる。
・岩木
銃剣先生。眉毛がちょっと欠けている。穂高の師であり、今は同僚。いまだに銃剣突撃の有効性を語ると長い。
・司馬伟
別名、芝植え。もしくは蛇男。細目で舌の先が二つに割れている。清国の将校であり、今は日本へ来ているらしい。目的は不明。識者の一人であるが、識覚も不明。不明だらけの男である。前戦争の時も、結局彼が何を企んで何をしていたのかは穂高には見えなかった。
・ルフィナ・ソコロワ
ルシヤの将校で、識者の一人。前戦争での失策によって、親子共々左遷されているはずである。自らに対する生命の危機を予知する識覚を持っている。殺そうとすればするほど、それを回避されることになる。
・穂高の姉二人
第一部で登場予定だったが、機を逸してしまったために出番がない!身長は普通だけどキャラは濃い。
・穂高信吉
爺様、高齢だがまだ健在。もう鉄砲は引退したようである。
・ウナ
北部の自治区に住む。日本に対してニタイの民の首長として対応している立場にある。この五年で身長がグンと伸びて、別人のように男っぷりが上がった。浅黒い肌に筋肉質な肉体を持った青年と化した。かわいいウナちゃんを期待している人には残念なお知らせであるので、本編より先にお伝えしておく。
・天城信之
覚えている人は少ないかもしれない。一時期穂高の上官で、ルシヤの捕虜になっていた人物。実は筆者のお気に入りなんだけど、出番はない。いつかゴリ押しで出てくるかもしれない。
・雪兎
人ではない。穂高の元愛銃。今は学校の硝子棚に飾られている。