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同胞

「え?一体どういう事?」 オレは衝撃の一言に未だに驚きを隠せないでいた。

「え、いや実は...ここに来られた時に、黒いスーツにネクタイを着けておられたので。」

「あ、あの~ 別に気にしなくてもいいんです。 あの~ まぁ ただ 日本の方かな~と思って。」



まさか、こいつ日本を知っている?  という事はアリタリアは俺と同じ元いたセカイの人間だった...


「え、まぁ日本って言う国名を知っている事にまずびっくりしたんだけど.. はい、そうです日本の方です」


オレは包み隠さず喋った。 あの日テレビをつけたときのことからここに来た直後のことまで。


そうするとまたアリタリアは驚きの一言を放った。 「え、私と同じ状況ですそれ。」


その瞬間世界が止まった気がした。

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