お茶が飲みたい!
オレは北へ向かって歩くと宿屋が見えたがそこはオンボロのひどく寂れた所だった。
「何ていう宿屋を教えたんだ。 あのオバハン。」 そう愚痴をこぼしながら、オレは宿屋のドアを叩いた
「コンコン、すいませーん 旅人でーす。」 その時ガチャっとドアが開くと なんと、
黄色い亜麻色の髪をした美少女がそこにはいた。 その美少女はそしてこう言った。
「あら、旅人の方ですね。 はい、お入りください。 宿泊料はいりませんんから。」
「ん?宿泊料はいらない?」 何でだ...ここはそこまで景気が良いのか?
そう思いながらもオレはその手の話には触れない方なので、一言礼を言ってから、部屋に通してもらった。
「では今から、 お茶を持って来ますね。」
その瞬間オレはふと気付いた。 お茶? もしかしてやはり夢なのか?
脳がその日の記憶を整理するのが夢だというし、だとしたらもう覚めてしまうのではないか?
そんな不安がオレの頭をよぎった。 「お茶を持って来ました」あの女の子が部屋に入ってくる。
その瞬間オレは手を左右に大きく振って激しくお茶を飲むことを拒否した。
そうすると、その美少女はまたこう続けた。
「お茶美味しくなさそうですか?もう一回入れ直して来ましょうか?」
その言葉を聞いた時オレは痛感した。 何故ならオレの会社の社長とオレは今同じことをしているから。
お茶もろくに飲まずにお茶の色が薄いとすぐ、腹が立ち入れ直しを求める社長、飲んでも入れ直す社長
それとオレは今、場所や身分が違くても同じことをしていることにオレは虚しい気持ちになった。
「いえ、大丈夫です。飲みますから。 美味しそうですね。」
そう言って、オレはお茶を受け取った。 お茶を飲んだら目が覚めてしまうかもしれない。
いや、それでもいい。 同じことをオレはしたくないから。 明晰夢なら余計だ。
そう思い、オレはお茶を一気に飲み干した。 目は覚めなかった、お茶は冷めていた。
「わ~、 お茶 美味しそうに飲んでくれましたね。 良かった~」
そう言った女の子をオレは見つめながら オレはふとまた思い立った。
「これいつ夢から覚めるの?」