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諦めきれない夢

「はぁ…」


「どうした玖乃。ただでさえお前が授業中起きてるなんて珍しいのに

ため息なんて。失恋でもしたのか?」


なんでお前はこういう所だけ敏感なんだよ…

人の机に座ってスマホいじってるくせして恋バナになると

すぐ反応しやがる。乙女かよ。


「うっせーな。とりあえずお前は机から下りろ。邪魔なんだよ」


「えっあっ待って押さないで今いいとこなのにぃぃぃぃ!!!」


そんな心からの叫びを無視して机から突き落とす。

ちょっと力を入れすぎたのか隣の友永さんの机に

顔面から突っ込んでしまった。


ガンッ!!


机の角におでこを思いっきりぶつけた。音だけでも痛いとわかる。


「痛って〜…何すんだよ…あーあ、たんこぶできるぅ…」


「すまん、少し力入れすぎた」


「少しどころじゃねえだろ!」


おでこを抑えたまま少し涙目になった小烏がこっちを睨みつける。

あーあ、機嫌を悪くしてしまったらしい。ぶつぶつ言いながら

小烏は自分の席に戻っていく。


「くそっ、こんなことしてる場合じゃねえのにな…」


早くラノベで使えそうなネタを探して内容とかキャラ名を

少しでも考えなきゃ…


「って、もう諦めたんじゃねえのかよ…」


首を横にぶるぶると振り、机に突っ伏して寝る体勢に入る。


諦めたはずなのに、才能が無いやつの居場所なんてないのに


そんな説得力の無い言葉を自分に言い聞かせる。

無理だとわかっていても頭に浮かんでしまう。まだ氷砂糖先生の絵を見た時の感動を忘れられない自分がいた。


そんな自分が情けなく涙がこぼれた。


「才能さえ…あればな…」


授業が始まって先生の声が教室に響く中、俺は誰にもバレないように1人

涙を流していた

次から楽しくなる(と思う)

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