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第6話 予言

おい本当にふざけるなよ。

そう思いながら俺は人ごみの中を駆け回っていた。

冗談で思ったことが本当になるとは……。

俺って予言者か?

って馬鹿なこと思ってないでさっさとミズキを捜さないと。

このまま俺の予想通りなら、ミズキがおっさん達に捕まっちまう。

その最悪なシナリオだけは回避しないと……。

俺は久しぶりに必死になっていた。

初めて会ったやつのことなんか見捨てちまえ、という心もどこかにあるだろう。

それでも言ってしまったのだからしょうがない。

それは最後まで貫かねば、と俺の心の中で強く思っている。

とりあえずミズキを見つけることが先決だ。

一体どこにいるんだ?

人ごみは発見されにくいけど、俺が発見するのも大変だ。

こういうことも考えれば……くそっ。

俺はそんなことを思いながらミズキを捜し続けた。


結構捜してるのに全く見つかんねぇ。

しかも……げ!

俺はとっさに建物の陰に隠れた。

おっさんの仲間が二人組で歩いてきたからだ。

こっちに来ないことを祈りながらそいつらが去ってくれるのを待つ。

…………。

気づかれなかったようだ。

さっきも二、三度あいつらを見た。

見つかりそうになったが、何とか平気だった。

そういえば兵士も何度か見かけたな……。

まぁ兵士はあんまり好きじゃねぇから避けてきたけど。

あいつらも誰か捜してるようだったな。

おっさん達みたいに聞き込みしてたし。

そんなことよりミズキを見つけねぇと。

空を見上げると暗雲が立ち込めていた。

一雨降りそうだな……。

そんなことを思った瞬間、ばらばらと雨が降ってきた。

そしてバケツをひっくり返したような大雨になった。

最悪……。

悪い予想をすればするほど当たっちまうな。

こういうときっていい予想をしても当たんねぇんだよな。

そんなことより早くミズキを見つけねぇと。

ミズキもこの冷たい雨で濡れてるんだろうな。

風邪ひかなきゃいいけど……。

そんな心配をしながら俺はミズキを捜し続けた。

読んでいただいたこと感謝します。

悪い予想はよく当たり、いい予想は全く当たらないことって結構あります。

感想と評価お待ちしています。

それでは失礼します。

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