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プロローグ
「ん・・・ここは・・・?」
目覚めると知らない天井があった。
辺りを見回して見ると医療器具が置いてある。
「病院・・・なのか?」
病院とは思えないほど器具が乱雑に置かれていて、清潔感もまるでない。
ベッドから恐る恐る降りて落ちている注射器を拾おうとすると、
ガチャ!
扉が開く音がし、そちらに目を向けると1人の少女が部屋に入ってきた。
「あっ!やっと目が覚めた?起き上がってもう大丈夫なの?」
私を見るや少女は笑顔で話し掛けてきた。
「えっと・・・まぁ・・・」
看護師には見えない少女に戸惑いながら、気のない返事をした。
「まず自己紹介するねっ。はじめまして、私の名前はシュナイザー・F・ジーコロン。ジーコロンって呼んでね♪」
これがジーコロンとのファーストコンタクトだった。