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「え。」
「だから、信用できないの。というわけで、本当に私のことが好きっているのならば、キスしてよ。」
彼女は半分本気で、半分悪ふざけでいってみた。でも彼には冗談というものは通じない。
「えっと・・・・い、いいの?」
頬を女子のように赤らめながら言う。
「もし、本当に好きだって言うのならね。」
彼は立ち上がって彼女に近づいた。さすがの彼女も少女のように顔を赤らめた。
―――――――――――一体、以前にだれにこの唇をあげただろうか・・・・・?――――――――――――
唇と唇が離れたあと、彼と彼女の呼吸は乱れ、心臓の音が高鳴っていた。そしてだれもかもが二人を見つめていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」