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ジジジ、ジジジと少女の耳がなった。少女は左耳を左手で押さえてあいづちをうった。

「・・・・・・・・・わかりました。では、そちらの処分も行います。」

そういって少女は左手をはずした。

「よかったな。お前の母親の死も確認された。一緒にいられるぞ。」

「え?」

「なんだ?その顔。母親と一緒にいられるんだぞ?喜べよ。」

少年は驚いた。もちろん、一緒にいられるのは嬉しい。でも・・・・・

しかし、それは事実であって変えようがなかった。もし母親を生き返らせても、また・・・・・殺されるだけだ。


母親は刺殺だった。誰かに殺された。何度も何度も切られてさされていた。カメラにも黒い服をきた人間がいるだけで、それを目撃した人はいない。そのあと警察等の力を借りて捜索をしたが、見つからなかった。

[一体、母親は何故、そんな残酷な方法で殺されたのでしょうか。只今、捜索隊が必死に探しているのですが、手がかりとなるものは未だ一つも見つかっていません。]

とテレビからのアナウンスを聞いて、プツリとテレビが消された。

そこに、黒い服の正体の男性が倒れていた。血まみれになって倒れていた。

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