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「知っていただろう?だれがやったか、なんて。」
「・・・・・・・・・・うん。」
「だからいったんだ。苦しむだけだって。なのになんでお前は。」
真っ赤な目が少年を見つめた。
「本当に人間とは不思議な生き物だ。ますますわからなくなってしまう。」
「僕もわからないよ。まだちょっとしか生きられていないのだから。」
「そうか。」
「・・・・・・ねえ。あの人と、僕って、どんな関係?」
「伯父って言葉知っているか?」
「ううん。」
「お前の母親の兄貴だ。」
「・・・・・・そう、なんだ・・・・」
「だからお前とアイツは血がつながっている。親族ともいえるか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・な?いっただろう。お前が聞いてくるから教えただけだ。」
「・・・・・・・・うん・・・・」
「で、とどめをつくようだが、今回の事件、そいつが火を持っていた、この意味わかるな?」




