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そんな日々を繰り返していた、ある日。
火がついた。
その火を逃げられない少年はじっと、見ていた。原因はあの[おじさん]だ。
少年は柱に縛られていた。動くことができずにただ、熱いのを必死にこらえていた。泣いていた。でも周りの人があまりいないここでは声が届かない。届いても、届くのは・・・・
「かずちゃん!熱いね。我慢、してね。」
同様にしばられた母親だけだ。
「ママ!!」
叫んでも動けない。近づくことすらできない。そして、数分後、母親は気を失った。そして家の火のついた天井の木が落ちていく。少年もだんだん頭が痛くなるのを感じていた。そしてふいっと意識がとんだ。




