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皮肉に近い笑みを浮かべた老人。
もう縁は切ったのに・・・・・!!なにを、いまさら・・・・・・!!
「どうだい、収入のほうは。」
久しく再会していきなり金の話をした。そう、そいつは・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おとうさん。」
「きれいになったな。葵。」
そういってそいつに傷つけられた顔を触られる。
「!!!さ、触らないで!!」
「まぁまぁ、そんな怒らないでくれよ。久しい再会じゃないか。」
「私にしてきたこと、覚えているの?何したか覚えているの?今まで、何をしてきたか!」
「・・・・・・・・・・・ママ?」
怒鳴り散らした女の後ろで子どもがふあんそうな顔を浮かべる。
「かずちゃん。部屋にはいっていなさい。」
「・・・・・・・・うん。」
そういってどたばた、と子どもが部屋に入る。
「それで、一体どんな用事?」
「子ども、できたんだな。」
「答えてよ。一体何の用事があるの?」
「口も達者になりやがって。」




