表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/29

16

「・・・・ま、ママ?」

「かずちゃんが悪いの!!かずちゃんがいなかったら・・・!!」

「!・・・ママァ!いつものママに戻って!!痛い!ママ、痛いよぉ!」

彼女はいつかされてきたかのように子どもに手を上げた。髪を引っ張って子どもを引き寄せて殴り続けた。殴り続けた。

もしコイツがいなければ、修も子どもなんて考えなくて死に間際まで私のそばにいてくれたのに!!

殴り続けた。そして時間が過ぎていって、いつしか眠りについた。

そして彼女が目を覚ますと痣だかけの子供がいる。酒が回っていたため、全く覚えていない。でも酒が回っていない子どもは覚えている。だから子どもにとっては不可解な気持ちになるのだ。朝に抱きしめられても。謝られながら抱きしめられて、大好きだよ、なんていわれても。いまさら言われても、そう子どもは思っていた。でも、それでもこの人が母親であることに変わりない。大好きだった父親が愛した母親であることに変わりない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ