表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/29

プロローグ

少年は見下ろしていた。一人で。

短い髪を少し揺らせながら、小さな体を浮かせて、ちいさな目が、それを見下ろしていた。その小さな目の先をたどると、小さな小さな真っ赤な家があった。真っ赤になっている家があった。

これは一体、どういうことだろうか。真っ赤になっている家になんの罪があるのだろうか。

一体、この少年に何の罪があるというのだろうか。

「・・・・・・・・・・・もう、みないほうがいい。」

後ろから、いつからいたのかわからないが人がいた。少年よりも10cmぐらい高い少女。大人っぽい声を発する。

「いや、まだ、犯人がわかってないんだ。だから、もう少し・・・・」

少年は少女を見ないでずっと家を見ていた。

少女は少年を哀れむような顔で見ていた。

少女は人型の形をしていて、人間離れをしていた。真っ黒い服。袖からは真っ白な腕が伸びている。服からでている真っ黒な髪。真っ赤な唇。真っ赤な目で少年を見つめていた。袖から出ている真っ白な腕の先には大きな灰色の鎌が握られていた。

「・・・そうか。」

少女はそれだけを伝えて舞い上がった。

「見つけたらまた、戻ってくる。しかし制限時間は一日だ。それ以降は、たとえ見つけられなくても、連れて行くぞ。」

振り返らずに少女は言うと消えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ