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忘れられた名前  作者: 真地 かいな
第一章 はじまりの話
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第8話 弱いということ

 セキと初めて言葉を交わした夜。

 なんとなく寝つけなかったリオンは卵をお供に、夜の散歩をしていた。




「風が気持ちいいねぇ。」




 リオンが問いかけた言葉に卵が答えるはずもないのだが、卵の中で何かが、少し動いたような気がして、リオンは満足していた。


 コムル村の夜。

 神の息吹の為に、常時、河から吹いてくる風が心地よい。海の香りと山の香りが含まれたその風に、夜空に輝く満天の星を見上げていると、どこか知らない世界に吸い込まれていってしまいそうになる。


 村の夜中は、生活音が全く途絶える。夜風が涼しいぐらいの季節であるが、リオンが好むのは、気候よりも音と光であった。

 森の中の生き物たちが奏でるハーモニーを聞いているのもいいのだが、今日のリオンは海のさざ波を聞いていたい気分だった。

 崖の上で視界の中には海と空だけ。暗い海に星の光が反射してゆらゆら揺れて、引いては返すさざ波の音が、等間隔のようで、不規則で、不思議と心が落ち着いてくるその世界にいると、不思議と自分が世界の一部であることが感じられるからだ。


 眠れない夜はたいてい海に行くのだが、今日は一人じゃなかった。いつも、少し孤独な気分を慰めに行くが、今日は卵に自分の大切な景色を見せてやりたかったのだ。

 村の静けさを楽しむために、ゆっくりと二人で散歩していたリオンだったが、崖に近づいたところで、いつもと違う音が聞こえてくることに気付いた。




「お師匠様、なぜに私を置いて先立つのですか。私はまだ、一人で生きていける程、強くはありません。

 …ずっと、一緒にいてくださると思っていたのに。」




 掘り返されたばかりで、まだ草も生えていない地面。その上で赤毛の少女が墓石にしがみついて泣いている。

 普段どれだけ賢しくて、歳に似合わぬ知識を持っていたとしても、まだ、第二次性徴を迎えてもいない歳の子である。

 世知辛い世界に、一人取り残されたことで、不安が込み上げているのだろう。ずっと二人で旅をしていたのだから、故人に対する愛情は人並みならぬものがあったに違いない。


昼間は何事もなかったかのように気丈に振る舞っていたのに...。


 数年前に母の墓石に涙を流した幼い少年。赤毛の少女を見ていると、昔の自分の姿が重ねられていく。




 幼い少女にとっては、ケンカ友達でも、気が晴れるのかもしれない。

 リオンはセキが昼間、ミオと元気に言い争っていたことを思い出し、そう思った。




「今日は帰ろうか。」



 

 リオンは夜の散歩を引き上げることにした。景色を見せるのは卵から孵ってからでも遅くない。今日は赤毛の幼女に自分の大切な景色を独り占めさせてあげることにして、リオンは今来た道を戻っていった。


 母を思い出したリオンは一人で眠ることに耐え切れず、ほんのり温かい卵と共に布団に入るのだった。













「母さんっ、母さんっ」




 森の中、小さな男の子が泣いている。


 血だらけになって動かぬ母にすがりながら、何度も母を呼んでいる。頬を流れていく大粒の涙を、ライがその舌で拭っている。

 近くには先ほどライが止めを刺したクレイジーボアが、その喉笛を喰いちぎられて転がっている。

 まだ若かったライが抑えきれなかった猪の一撃。リオンを突き飛ばし、かばってくれた母はもう動かない。

 夢の中で、幼いリオンはいつか聞いたかすかな記憶を必死に思い出しながら、動かぬ母の唇に息を吹き込んでいた。

 必死に空気を送り込み、口を離す。

 ゴォォという音が返ってきた。

 腸袋に込められた空気が外へ出ていくような無機質な音が、ただ漏れ出してきた。


 それでも、何度も何度も息を吹き込むが、結果も同じことを繰り返してくる。

 冷たくなっていく母の手が残酷な現実を少年に突き付けていた。




「母さん... かぁあぁぁさん!!」




 少年の叫びを聞いてるものは誰もいない。声はただ、周囲の木々に吸い込まれて消えていった。





「大丈夫。 これからは僕が一緒だよ。」




 記憶にない声が何かを囁いた。

 リオンは夢の中から現実へと戻ろうとしている。

 薄れゆく景色の中でもう一度聞こえた声を必死に思い出そうとするが、もはや、何を言っていたのかもわからない。













 …。


「久しぶりに見たな。」




 自分の叫び声に目覚めたリオンは、先ほどまで見ていた遠い記憶をもう一度噛み締めていた。

 母が異界の郷土に旅立ってから数年。

 だんだんと薄れていく思い出たちが恋しかったリオンにとって、辛い過去にすら母の姿を見れたことに喜びに似た切ない感情をかみしめていた。

 頬をつたう涙を拭う。



 ……… あれっ??



「卵はっ!!?」


 パリッ



 昨晩、抱いて寝ていた卵がいない。いや、粉々に砕けた欠片がある。体の下敷きにしてしまったことを悟ったリオンがうなだれる。

 一緒に寝なければ良かった。

 大切に育てていた卵を自らの手で破壊してしまった後悔が、体を震わせる。



 そんな哀しみにくれていた時に、昨晩も脱ぎ散らかしていた自分の服が動いた。



 ん??


 クピユロロロロロロ



 

 小さな鳴き声を上げて卵の中身が、服の中からちょこりと顔を出した。

 全身が透けて見える程、真っ白な身体が朝日を受けて白銀色に輝いている。なめらかな肌質に柔らかな鱗が薄らと生えている。トカゲのような胴体と、それと同じぐらいの長さの尻尾に、体の比率からは小さな手、コウモリのような羽が背中に生えていた。



 明朝、卵から生まれたのはドラゴンだった。生まれたばかりのくせに、好奇心旺盛なドラゴンは、単身、部屋の探索に乗り出していたのだった。




「君はドラゴンだったんだね。」




 生まれたばかりで、両の手のひらに納まるぐらいの小さな純白のドラゴンは、ケホッっと一声咳をして、小さな炎を口から吹いていた。













「可愛いぃぃぃ♪」


 ピュロロロロロッロ




 生れたばかりのドラゴンは、ミオの手の中で嬉しそうに鳴いている。ミオは、遺跡に一緒に行くために、先ほどセキと共にリオンの自宅を訪れたのだ。

 まだ牙も生えそろっていないドラゴンは、アゴの下を撫でられて、とても気持ちよさそうにしている。


リオンはドラゴンをローザと名付けた。


 かつて連れ添った妻の名を耳にしたハンスだったが、温かい目で大きくなった息子を見つめている。そんな親心を知ってか知らずか、リオンはローザを優しく撫でている。




「何を食べさせたらいいんだろう。まだ歯も生えていないしなぁ。

 ………………ミオってお乳出る?」


「ばっっ、出るわけないでしょ!!」




 息子の可笑しな質問にハンスは苦笑する。しながら、すり鉢に入った少しドロッとした液体を持ってくる。



「木のみをすりつぶして、果物の汁で煮詰めたものだ。これを食べさせてみなさい。」




 ハンスが差し出すそれを受け取ると、リオンはさっそく、布に含ませて、ローザの鼻先に持って行ってみた。

 純白のドラゴンは、少し匂いを嗅いだ後、美味しそうに吸い付き始めた。




「「可愛いぃぃぃぃ~~♪」」



 二人の少女が、ローザの愛くるしい姿に感嘆の声をあげる。




「私にもやらせてっ。」


「ずるいぞ貴様、先ほどまで、貴様が抱いていたではないか。私にも抱かせてくれ。」




 次こそは私が抱く番なのだと、強固にドラゴンに手を伸ばすセキであったが、ローザがゲップと同時に炎を吐き出してしまい、軽い火傷を負ってしまった。




「ローザがごめん。大丈夫?」


「はぁぁん。この子はアンタが嫌いみたいね。」




 セキは指を水で冷やしながら、ローザに汁をやるミオを恨めしそうに見ていた。




「そんなことよりも、アヤツはまだ来んのか。」


「ティムなら、森に入るからって、ゴメスさんに壊れた武器の代わりもらってくるっていってたわよ。」


「そっか、ゴブリンの時に自信作が折れちゃったもんね。」


「フンッ、たかだかゴブリンを切りつけたぐらいで折れるモノが自信作などとは、アイツの腕はなまくらだな。」




 事情も知らずにティムを罵倒したことにミオの目が反応する。




「まぁ、持ってるのもいいけど、皆で迎えに行こうよ。」


「いいわね。」


「まぁ、良いだろう。アイツの為にわざわざ足を運ぶのはナンだが、時間が惜しい。」




 ミオの目に敏感に気付いたリオンが、せっかく話を流そうとしたのに、またセキがミオの堪忍袋を揺さぶった。




(めんどくさい...。)




 目の前で言い争いを始める二人の少女を前に、再度そう思うリオンであった。女の子たちに振り回されている息子を見ながら、ハンスはニヤニヤ笑っていた。













 三人は、ティムの宅を訪れていた。二人の女の子は後ろでまだ、言い争っている。




「好いた男の悪口で怒るなど、貴様はまだまだ子どもなのだな。」


「あんたの方が子どもでしょうが、オチビちゃん。」


「私は精神の話をしているのだ。」


「私は身体の話をしているのよ。せめてこのあたりが私に追いついてから噛みついておいでなさい。」


「こんなもの私が年齢を重ねれば、すぐにも貴様を追い越すわっ。その時はたわわに実った果実の前に、思う存分こうべを垂れるが良いぞ。」


「何を口走っているんだよ...。」




 二人の前を歩いていたリオンは聞こえてくる会話にうなだれている。間違っても男の、しかも成人したリオンの前でするような会話じゃないと思うのだが、二人の口上はどんどん、ヒートアップしている。


 エルフは控え目な胸の人が多いらしいのだが、その中ではミオの胸は実った方だと思う。しかも成長期が終わっておらず、いまだに大きくなっている胸を見ると、エルフの貧乳は食生活に原因があるのかもしれない。

 人間族と同じように獣の肉を食すミオはエルフの中では神にも近づく胸をこさえるのではなかろうか。リオンは、二人のやり取りを聞きながら、とりとめもなく女体の神秘について考えをめぐらしていた。




(それにしても、めんどくさい。)




 父から、女がそろうとやかましいと聞いていたリオン。少し違うような気がしなくもないが、今の彼女らを見ていると妙に納得させられる。







「すげぇボロいな。」




 ティムは父親が大事にしまっていた剣を一瞥してそう告げた。




「なんだとっ。このバカ息子が。この剣の良さが分からねぇとは、オラぁ育て方を間違えちまったみてぇだな。」


「ケッ、まぁないよかマシだからありがたくもらっといてやるわ。」


 ガンッ


「いってぇぇ。暴力反対。」




 愛の鉄拳を受けたティムが呟く。




(うん、男もいつまでたっても子どもなんだな。)




 リオンは何かに納得したかのようだった。反撃に打って出たティムを片手で軽々制しながら、ゴメスは告げる。




「この剣は、俺がハンマーを握る前に使っていたもんだ。

 俺にはおよばねぇが、兄弟子にあたるやつが打ったもんだからよ、まぁ、大事に扱えや。自分の武器を大事に出来ねぇやつは、すぐにおっぬぞ。」




 父親のうって変わって、真剣になった眼差しに、ティムは暴れるのをやめた。




「肝に銘じとくよ。ありがとな、親父。」




 父親から譲り受けた剣は、使い込まれて汚くは見えるが、刃も柄も良く手入れされており、長年大切に扱われていたのが良くわかるものだった。

 長剣ロングソードにしては、少し長めのその両刃の剣は、地面に突き立てれば、柄がティムの肩ほどまで届く長さがあった。刃は普通の物よりも若干分厚くなっており、その幅はティムの手首から、指先までの長さよりも広くなっている。

 その剣は切ると言うよりも押しつぶす方が似合いそうで、鍛え抜かれた筋肉を活かすゴメスらしい剣であった。父親のかつての愛剣、幅広剣バスターソードを手にしたティムは胸が熱くなっているのを感じていた。




「あぁ、それからなティム、お前近々旅に出るつもりだろう。」


「なっなんで。まだ、誰にも話してなんかいねぇぞ。」


「親父だからな、そりゃわかる。

ゴブリン退治の後の思い詰めていた顔がいつのまにか、吹っ切れて、意志を固めた顔になってやがったからな。」




 ティムが旅立つという話が聞こえたミオはセキとの喧騒を止め、ティムの横顔を覗き見ている。

 ティムならば、いつかは村を出て冒険の旅を求めるであろうことは、なんとなくわかっていた。しかし、まだその時だとは思っていなかったのだ。むしろ、父親の片腕が無くなってしまった今、冒険の夢は捨てて家業を手伝うのではないかとすら考えていた。それが、すでに決まっているというのだから、驚かないわけがない。

 いつか旅立つのならば、一緒に付いていく。そう決めていたミオは、ティムに伝える機会をうかがっていた。




「まぁ、旅立つ前に、ひとつ年寄りの言葉を聞いておけ。


 武器はなぁ、おっそろしいモンだ。

 自分で作っていてなんだが、使い方を誤れば簡単に諸刃の刃になっちまう。人間ってのは、もともと弱ぇぇ生きモンだからよ、自分を強く見せようとして、最近じゃぁ、金ってのもなかなかの基準にゃなってるみたいだがよ、武器だの魔法だのに頼っちまったんだな。

 確かにある意味じゃぁ、強くなったんだろうよ。魔物とも戦うこたぁ出来るし、嘘か本当かは知らねぇが、昔の魔術師は地形をも変えちまう力を持っていたって話だ。

 

 けどよ、俺を見ろ。


 一歩間違えちゃぁ、この様よ。

 人間が手に入れたのはただ、相手を傷つける力だけだ。人間が弱ぇぇのはそれだけじゃねぇ。肉体も、心も、風が吹いただけで飛ばされちまうんじゃねぇかってぐれぇに弱ぇぇ。


 ティム。


 お前はよ、皆を守ろうとする想いはよぉくわかるんだぜ。しかしよ、自分の事も大切に思ってくれや。今みたいに、ただ突っ込んで行って、切り合う。なんてことを続けていちゃぁ、いつかは死ぬ。自分を守ることを覚えてくれ。」




 四人の少年少女はゴメスの話に聞き入っていた。

 果たして、今この瞬間にすぐにでも切りつけられるような場所に敵が現れれば、自分達は生き残れるであろうか。村を出て、守ってくれる者がいなくなり、周囲から罵詈雑言を浴びせられた時に、幼い彼らは自分のままでいられるであろうか。

 急に自分たちを待ち受ける未来に恐怖を感じてしまっていた。




「人間はよ、弱ぇぇモンだから群れるんだ。一人じゃ生き残れねぇってことを本能ってやつで知ってるんだな。


 リオン、ミオ、命がかかったことだから、簡単にゃぁいかねぇとは思う。思うんだが、このバカ息子が安心して背中を預けられるのはお前たちだけなんだ。


 だからよ、バカ息子の旅に付いてってやってくんねぇか。」


「もちろんです。私に任せてください。」




 ティムへ話していたゴメスはこちらに向き直って、真剣な面持ちで二人に願った。


 ミオが即答する。

 リオンは答えを出せずにいた。


 強さを求めて剣を握ったのは、弱い自分を嫌というほど思い知り、もぉ二度とそんなことがないようにと、大事な人を守れるようにと思ったからだ。

 この村に住む父やライ、牧場の動物たち、村人たちを守りたいから。

 住み慣れたこの村を離れるなんてリオンは一度も考えたことがなかった。ティムもそうだろうと思っていた。


 答えを求めていたリオンだったが、決意を胸に秘め、まっすぐに前を見るティムとミオの姿を見ると自分の胸がざわつくのを感じていた。

 どうしようもなく二人の姿が輝いて見えた。いや、もっと正確に言うならば、自分だけが、その普通の場所から切り離されて、暗闇の中に置き去りにされてしまったような気がしていた。




「少し、考えさせてください。」




 それが、今のリオンがやっとのことで口にすることが出来た一言であった。




「もちろんだ、バカ息子の為に命を張れってのが、どんだけ無茶な頼みかってことはわかっているつもりだ。たとえ断られたって俺ぁ、悪く言うつもりはこれっぽっちもねぇ。ハンスのことだってあるんだ。よく考えて決めてくれ。」


「リオン、親父に先に言われちまったが、俺は今日の遺跡探索の後に、旅立つ準備を始めるつもりだ。隠していたわけじゃねぇ。俺もついこの間までは考えてもいなかったんだからな。でも、ゴブリンの時によ、このままじゃいけねぇって思っちまったんだ。俺は世界ってやつを見てみたいんだ。その時はお前に横に立っていて欲しい。心の底から頼む。良く考えてみてくれ。」




 父親の言葉に続けるように、ティムの言葉がリオンを追い立てる。

 眩しかった。リオンには先の見えない未来を自ら照らし、荊の道だと見て取っても、その足を迷いなく進める親友が眩しすぎた。


 心がざわつく。

 何も考えたくない。


 気遣う言葉も眼差しも、今はいらない。なんだか、ムシャクシャするんだ。一瞬、目の前の親友を思いっきり殴りつけたい衝動に駆られた。それを抑えることに全身の神経を全て用いなければならなかった。

 リオンは、やっとのことで、その衝動を抑えて、もう一度、一言だけ呟いた。




「考えてみる。」


「十分だぜ、ありがとよっ。」




 近くにいても聞き取れるかどうかわからないような一言に、渾身のありがとうが返された。

 妙に嬉しそうなティムのありがとうが、リオンの心を余計に締め付けていた。













「アンタ、引きとめるんじゃなかったのかい。」


「サフレ、聞ぃてたのか。」


「大事な跡取り息子を旅立たせるバカ親がどこにいるんだい。」


「しかたねぇだろがよ。アイツ、いっちょ前におとこの顔してやがったんだ。」


「そうだね、昔のアンタによく似てたよ。」


「やめてくれぃ。こっぱずかしいやい。

 サフレが淋しがっちゃいけねぇかんなぁ。もう一人ぐらい作るか。」


「おう、いつでも来な。相手してやるよ。」




 明るく振る舞う夫婦だったが、どこか寂しげな表情を消し去ることは出来ていなかった。

 遺跡へと向かう四人の足取りを遠く、見えなくなるまで夫婦は見つめていた。



2014.01.29改稿 加筆・修正、大筋変更なし

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