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夏生詩集

無題

作者: 夏生

一枚のプリント用紙に

殴り書いた言葉は


縦横無尽に連なり

飛びちり、広がり


形にならない思いが

渦を巻く


人の数だけ世界はある


出会いたい、聞きたい、話したい

時はおそろしく早く過ぎるから


あふれる思いがいつ枯れてしまうか

わからないから


ここから早く出たい

ここから早く出たい


私は考えるより先に

書いていた


思いばかりが大きく大きく膨らんでいく



「なに書いてるの?」


私は言葉を手の中で丸めると


「書きたいものを書いてた」


と、答えて丸めたものを


ポケットにしまった






















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