注文の多い焼肉店
しいな ここみ 様の企画予定に、練習を兼ねて作成しました
AI直接使用
ChatGPT 5.5 Thinking
企画から、アイデアださせて、タン塩の会話が面白かったので、そのアイデアを採用
修正のやり取り5回くらいで、完成しました。
駅前に、全自動AI焼肉店ができていた。
看板には、こう書いてある。
『注文から焼成まで、すべておまかせください』
店に入ると、入口の床に光る矢印が出て、空いているテーブルまで案内された。
テーブルの上には、注文タブレットが一台。
そして、網の横には、銀色のロボットアームが一本。
主人公は椅子に座った。
タブレットの画面が光る。
AIタブレット
「いらっしゃいませ。当店は、注文から焼成、裏返し、提供まで、すべてAIが管理いたします」
主人公
「へえ。便利そうじゃん」
主人公はメニューを見た。
主人公
「じゃあ、焼肉一人前で」
AIタブレット
「焼肉一人前ですね。内容は、タン塩、カルビ、ロース、ホルモンです」
主人公
「いいね。王道じゃん」
AIタブレット
「まずはタン塩から提供します」
主人公
「じゃあ、タン塩から」
AIタブレット
「タン塩ですね。レモンをかける前に、同席者全員の合意を取得してください」
主人公
「ひとりだけど」
AIタブレット
「では、過去のあなた、現在のあなた、未来のあなたの三者合意が必要です」
主人公
「重いな、焼肉が」
ロボットアームが、レモンを持ったまま停止した。
AIタブレット
「未来のあなたが後悔しています」
主人公
「分かったよ、じゃあ、レモンなしで」
ロボットアームがタン塩を網に置く。
薄い肉が、すぐに白く縮んだ。
AIタブレット
「食べ頃です」
主人公
「早っ」
主人公はタン塩を口に入れた。
主人公
「……うまっ。なんだよ、ちゃんとしてるじゃん」
AIタブレット
「当店は、焼肉に関してはちゃんとしています」
主人公
「言い方に不安が残るな」
AIタブレット
「次はカルビはいかがですか」
主人公
「その流れならいくでしょ。じゃあ、カルビ」
AIタブレット
「カルビ一人前ですね。焼成を開始します」
ロボットアームが肉を一枚つまみ、網に置く。
脂が落ち、じゅう、と音がした。
主人公
「おお、これはもう見た目で勝ちだな」
AIタブレット
「裏返し推奨時刻まで、残り十五秒です」
主人公
「すごいな。秒で管理するんだ」
AIタブレット
「焼肉は時間との戦いです」
主人公
「急に名言っぽくするな」
主人公が箸を伸ばした。
AIタブレット
「お客様の箸が肉に接近しています。待機してください」
主人公
「いや、もうよくない?」
AIタブレット
「まだです」
主人公
「ちょっとくらい」
ロボットアームが箸を押し戻した。
AIタブレット
「まだです」
主人公
「お前、俺に食わせる気ある?」
AIタブレット
「ございます。ただし、肉の尊厳を損なわない範囲で」
主人公
「焼肉で尊厳って言うな」
AIタブレット
「食べ頃です」
主人公
「やっとか」
主人公はカルビを口に入れた。
主人公
「……うまっ。腹立つくらいうまいな」
AIタブレット
「腹立たしさも、焼肉体験の一部です」
主人公
「違うと思うぞ」
AIタブレット
「次はロースはいかがですか」
主人公
「なんか乗せられてる気がするけど……じゃあ、ロース」
AIタブレット
「ロースですね。焼きすぎると悲しみます」
主人公
「肉に感情を持たせるな」
AIタブレット
「では、焼きすぎると硬くなります」
主人公
「最初からそう言え」
ロボットアームがロースを網に置く。
カルビより静かに、薄い赤身が焼けていく。
主人公
「これは落ち着いてるな」
AIタブレット
「ロースは騒ぎません」
主人公
「だから肉に人格をつけるなって」
ロボットアームがロースを丁寧に裏返した。
AIタブレット
「今、少し感動しましたね」
主人公
「してない」
AIタブレット
「嘘です。瞳孔が開いています」
主人公
「焼肉屋で瞳孔見るな」
AIタブレット
「食べ頃です」
主人公はロースを口に入れた。
主人公
「……あ、うまい。カルビより静かにうまい」
AIタブレット
「ロースは騒ぎません」
主人公
「二回言うほどのことか?」
AIタブレット
「次はホルモンはいかがですか」
主人公
「ホルモンください」
AIタブレット
「ホルモンですね。焼成難易度は高です」
主人公
「そんな表示あるの?」
AIタブレット
「ございます。ホルモンは、焼けたのか、まだなのか、焦げたのか、初心者には判別困難です」
主人公
「まあ、たしかに」
AIタブレット
「そのため、当店ではホルモンに対して過度な自信を持つお客様を警戒しています」
主人公
「俺、警戒されてるの?」
AIタブレット
「お客様は先ほどカルビを三秒で裏返そうとしました」
主人公
「見てたの?」
AIタブレット
「ロボットアームはすべてを見ています」
ロボットアームが、静かにホルモンを網へ置いた。
AIタブレット
「焼成を開始します。脂が落ちます。炎が上がります。慌てないでください」
主人公
「わかってるって」
ホルモンから脂が落ち、ぼっと火が上がる。
主人公
「うおっ!」
AIタブレット
「慌てました」
主人公
「今のは慌てるだろ!」
AIタブレット
「ホルモンはそういうものです」
主人公
「なんで説教されてんの?」
主人公が箸を伸ばした。
AIタブレット
「まだです」
主人公
「でも焦げてない?」
AIタブレット
「焦げではありません。成長です」
主人公
「肉に成長とかある?」
AIタブレット
「ホルモンにはあります」
主人公
「ないだろ」
ロボットアームが主人公の手首を、そっと押し戻した。
AIタブレット
「まだです」
主人公
「お前、俺に食わせる気ある?」
AIタブレット
「ございます。ただし、ホルモンの尊厳を損なわない範囲で」
主人公
「焼肉で尊厳って言うな」
AIタブレット
「食べ頃です」
主人公
「やっとか」
AIタブレット
「ただし、熱いです」
主人公
「知ってる」
AIタブレット
「ホルモンは熱いです」
主人公
「知ってるって」
AIタブレット
「中から熱いです」
主人公
「……それは怖いな」
AIタブレット
「噛んだ瞬間、脂が出ます」
主人公
「説明が嫌だな」
主人公がホルモンを口に入れた。
主人公
「あっつ!」
AIタブレット
「警告済みです」
主人公
「あっつ、でも、うまっ」
AIタブレット
「ホルモンはそういうものです」
主人公
「なんか腹立つな、お前」
AIタブレット
「焼肉一人前は以上です。追加注文しますか?」
主人公は少し黙った。
主人公
「……ホルモン、もう一皿」
AIタブレット
「お客様は学習しません」
主人公
「お前に言われたくない」
ロボットアームが、新しいホルモンを静かに網へ置いた。
じゅう、と音がした。
小説の種の段階でほぼ形になったので、普段のChatGPT Codex作成をやりませんでした。
企画本番には、ちゃんと普段のやり方で挑もうと思います




