『GUM⭐︎SHALA』8
『ど正論ヒーロー セイロンガー』のスピンオフ作品。
楽曲生成アプリ「Suno」にて作中楽曲公開中。
クリエーター検索で「GUM⭐︎SHALA」で検索して下さい。
「お姉さん、カッコ良いーーーーっ! 良すぎるよーーっ!」
真由美は動画を最後まで観終わって、再びセイロンさんぬいぐるみに顔を埋めて叫んだ。
ベッドの上で足をバタつかせ、今度は両手を前に、身体を揺らす。何故かはよく分からないが、エアでビート板を掴んで泳いでいるようだ。その証拠に足のつま先がピンッと伸びている。
ひとしきりベッドの上で泳いだ後、パッと顔を上げた真由美。
「え〜〜と、あっセイロンさんに動画のリンク送らなきゃ!まだ夜の10時だから迷惑じゃないよね……」
真由美はセイロンガーにメッセージを送る。
『こんばんは!今ってメッセージしてもご迷惑じゃないですか?(≧∀≦)』
『今晩は真由美さん、今は風呂上がりでリラクゼーション中だ。問題ないよ。』
『この前のトゥエルブさんのライブ動画、観たんです。すっごくカッコ良かったので、セイロンさんも良ければ観てもらえませんか?♪( ´θ`)ノ』
真由美は動画のリンクを貼り付けた。
『それは楽しみだ。早速観てみよう。』
「これでよしっ!……あとは」
真由美はベッドを降りて部屋を出た。廊下を進むとトゥエルブが控えている。軽く会釈して階段を降りていった。
トゥエルブは1階担当のシャドウズに無線を入れる。
『マルタイ3、部屋を出てフロアAに移動』
マルタイ3とは、警備対象3=真由美、フロアAは1階、Bは2階である。
『了解、マルタイ3確認。Kに移動中……フロアBに戻る』
K=キッチンである。
真由美が水のペットボトルを持って戻ってきた。そして、トゥエルブの元へ来る。
「どうかしましたか?」
真由美は黙ってトゥエルブの隣に体育座りする。
「はい」
小声で言ってペットボトルを渡し、プゥーーッと水を吹く真似をする。
「あぁ、アレですね。なんか恥ずかしいなぁ」
そう言いながらトゥエルブはヒーローマスクを脱いだ。再び動画の中のロックスターが現れる。
「もう、めちゃくちゃカッコ良かったです、お姉さん。この後、もう一度観ます!」
「うふふ、どうもありがと」
トゥエルブは真由美の頭を撫でて、鼻の頭をチョンと親指でつついた。
「えへへ……」
真由美は嬉しそうに笑った。
《NEXT》




