『GUM⭐︎SHALA』6
『ど正論ヒーロー セイロンガー』のスピンオフ作品。
楽曲生成アプリ「Suno」にて作中楽曲公開中。
クリエーター検索で「GUM⭐︎SHALA」で検索して下さい。
「てんつばーーーーーーっ!」
パタ……
真由美はまた動画の再生を止めた。
「ちょっとすみません。カッコいいが波のように押し寄せてくるんです……」
誰に謝っているのか、部屋には真由美一人だ。
ちなみに言い忘れたが、真由美の現在の格好は、大きめの白いポケTに、スウェット地のグレーのショートパンツだ。普段はパジャマだが、真夏は汗をかくので大体こんな感じの格好で寝ている。
「キーボードの人のロボットボイスみたいなの、凄かったなぁ……」
真由美はセイロンさんぬいぐるみに口を塞いでキーボード、ルンルンのボコーダーの真似をする。
「うえたみに、うえたみに、うぃぃナントカカントカァぼうかりすとぉ〜〜、はぁねいむいずぅ……トゥエルブ! きゃーー!」
「はぁ……どうしよ」
どうするもこうするも、再生して視聴すれば良いのだが、真由美は落ち着かない様子でベッドから降りた。
(トゥエルブお姉さん、まだいるかなぁ?)
部屋の入り口まで行き、ギィッと少しだけドアを開けて、そっと廊下を覗き見る。
薄暗い長い廊下の突き当たり、階下に続く階段と真由美の部屋を視認出来る位置に、片膝をついて待機するトゥエルブの姿が見える。
(すいません、お姉さんみたいなスターに警備させちゃって。ほんとは私がお姉さんを警備したいくらいです……)
当人は気づかれていないと思っているが、部屋から漏れる明かりで真由美が覗いていることはトゥエルブにバレバレである。
(何してるんだろう? さすがにあの覗き方はちょっと怖い……)
真由美はドアをそっと閉めてベッドに戻り、少し巻き戻して再生ボタンを押した。
◇
「ハァァァネェェイムイィィズ……」
「トゥエルブ!!」
「てんつばーーーーーーっ!」
ミッチのカウントから、ケイトのリードギターが唸りを上げ、イントロが始まった。
⸻
『天に向かって唾を吐け』
作詞 トゥエルブ
作曲 ケイト
編曲 GUM⭐︎SHALA
[イントロ]
HEY!WAKE UP! 燃やせ!燃やせ!
HEY!BURN UP!BURN UP!
[Aメロ1]
磨きすぎた鎧の裏で
腐った声が 息を潜めてる
正しさの皮をかぶったまま
誰より臆病なアタシがいる
[Bメロ1]
(AHー! 抉り出せ)
(OHー! 引きずり出せ)
チッ、嘘で固めた心臓を 握り潰せ!
[サビ]
天に向かって唾を吐け
(吐け! 吐け!)
飾ったアタシの 喉を切り裂け
天に向かって唾を吐け
(吐け! 吐け!)
その血の味で 生まれ変われ
[Aメロ2]
過去のアタシがあざけり笑う
「どうせ変われやしない」と
その声を飲み込んで
腹の底から燃やし尽くせ
[Bメロ2]
(AHー! 焼き払え)
(OHー! 灰にしろ)
チッ、生き延びたいなら 自分を壊せ!
[サビ]
天に向かって唾を吐け
(吐け! 吐け!)
背中に取り憑くアタシ撃ち抜け
天に向かって唾を吐け
(吐け! 吐け!)
返り血浴びたら 次に行こうぜ
[ブリッジ ]
(HEY!)書き直せその血で名前を
(HEY!)古い身体を燃やし尽くしたら
灰の中から……(立ち上がれ!)
[サビ]
天に向かって唾を吐け
(吐け! 吐け!)
鎧脱ぎ捨て 裸になって
天に向かって唾を吐け
(吐け! 吐け!)
血だらけドレスで 中指たてろ
[アウトロ]
吐けーーッ!
吐けーーッ!
吐けーーッ!
⸻
《NEXT》




