結果発表!
試験終了から10時間‐カイ達は、長い眠りから目を覚ました。
「あれ、ここはどこ?俺は…ボルト、そういえば試験どうなった」
ボルトは起きて早々テンションマックスだった
「全く起きたばかりなのに、うるさいな」
サルサは呆れながらモーフを片付けていた
「いいじゃないか、こうしてみんな無事だったんだ」
みんなより先に起きていたアラン本を読んでいた
「かいのやつはまだ起きてないのか…いっそ思いっきりぶっ叩いて…」
「やめろ、きっとO2システムの初使用で相当負担がかかったんだ、もう少し寝かせてやれ」
無理やり起こそうとするボルトを止めるべくアランはボルトに関節技を決めた
「ちょストップ!まじでやばいまじでやばいって!」
ボルトは悲鳴を上げた
「はあ〜よく寝た、結果どうなった」
カイがようやく目覚めた
「結果はこれからわかる」
サルサはカイに微笑んだ
『受験者の皆様ホール集まりください』
アラン 「おっ遂にか」
カイ 「緊張するな…」
サルサ 「まあ落ちたら、また来年受けよう」
ボルト 「俺には時間がないんだよ!」
「えーおはよう受験者のみんな、これより合格者を発見する」
「1人目 ルカ、潜水技術が7名のうちトップだった」
「2人目 ランプ、冷静な判断力が高く評価された」
(頼む4人で合格するんだ)
カイの心臓が高鳴る
「そして、一気に4人 カイ、ボルト、サルサ、アラン、この4名はチームワークが高く評価された、この7名はこれよりプロのダイバーだ皆の華々しい活躍を期待している」
「やったー!」「よっしゃー!」
「まあ当然の結果だな」「みんなやったな!」
4人はものすごく盛り上がった
だが1人、認められない者がいた
「どうして!俺が不合格なんだ!」
カイはそいつのことを知っていた
(あいつ、船でキレてた奴だ)
「お前のOクリスタルは他人から結んだ者だろ」
「なぜ!そのことを」
「審査のため受験者は常に監視していたのでな、ある程度の事は許可していたが、他者から強奪することは許可していない!」
「ましてや酸素が残りわずかな者を狙ったその腐った根性、貴様など合格な訳ないだろう」
オルカは男に激怒した
「うるせー!」
男は怒りのままオルカに拳を上げた
だが拳を上げた瞬間男は拘束されていた。
「これがプロのダイバー、レベルが違う」
合格者達はその光景を見て感嘆の声を上げた。
「貴様は試験官に手を挙げたので二度と試験を受けることは出来ん、ダイバーになるのは諦めろ」
「くそぉ…」
「おい、こいつ連れていってくれ」
「俺は絶対、帰ってくるぞー!」
そう叫びながら男はつけていかれた
「さて‐厄介者も片付いたことだし、合格者、嫌…俺の可愛い後輩達よ、これより祝勝会を行う、思う存分食え」
みなオルカの変わりように開いた口が塞がらなかった
(兄貴…俺もやっとダイバーになったよ、修行を積んで必ず見つけ出してやるからな…)
カイは1人決心を固めた。