紅い心霊写真
ここに1枚の写真がある。
1989年9月1日、とある樹海にて撮影された縊死体の写真だ。
写真には不可解なものが写り込んでいたが、撮影者は「現場にそんなものはなかった」と証言している。
つまりこれは心霊写真であり、我々の管轄ということだ。これはそういう事情で引き取った写真だ。
それでは、早速ご覧いただくとしよう。
画面中央、男性の股の辺りに注目していただきたい。
社会の窓から何かが顔を出し、だらりとぶら下がっているのが見える。
これはいったいなんなのか。
我々心霊科学班は、すぐに分析を始めた。
画像を切り出し、アスペクト比を整え、拡大する。
浮かび上がったのは何かの画面。
大きく表示される「90322」の文字。
なにかの暗号だろうか。
次に我々は、画質を向上させる処理をかけた。
すると、画面右部に興味深いグラフのようなものが出現した
数字のみで構成された謎の暗号。
恐らく数値で表されているであろう五角形の青いグラフ。これらは一体何を意味しているのか、写真の男性が死の間際に我々に伝えたかったこととは何だったのか⋯⋯
残念ながら、我々の科学力ではここまでが限界だった。己の無力を悔やむばかりである。
翌週、我々は富嶽の1万兆倍すげーと言われているスーパーカッチョコンピューターが設置されている東京カッチョカッチョ大学を訪れた。
画像をスーパーカッチョコンピューター(以下、SKC)に読み込ませて分析してみたところ、徐々に白い文字が浮かび上がってきた。
P.S.「〜」のところを高速でスクロールすると剣菱のロゴみたいに見える時があるよ! ぜひやってみて!(ニカッ)