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キツネの嫁入り  作者: 晴。
2/2

春雨




_______________________


__________________



______



「今日は雨だ」




「詩衣ってホント変わってるよね…」




「えっ?」




「雨降ってて喜ぶとか、お前はカエルかっ」




「とか言って、美嘉だって部活無くなって喜んでるじゃん」




「それはそれ、これはこれ」




「はいはい」




お昼休みも後半に差し掛かり

私たちは、次の時間の愚痴をだらだらと喋っていた。




「お前らの声うるさすぎ」




「まあ、主に美嘉だけどね」




「はぁ?和樹に言われたくないっての」




和樹、陽斗、美嘉、私は

小さいころからのご近所さんどうしで


かっこよく言えば”幼馴染”とか言うやつ。




「うわ、雨降ってきてんじゃん」




「そっちは?部活あるの?」




「当たり前だろ。サッカーは雨でもやるんだよ」




「水泳だってできるだろ?」




「屋外プールしかないの。風邪ひくでしょ?」




それぞれが部活に所属している中

高校生になっても、私はひとり帰宅部。



「じゃあ今日は弟君たちの面倒見放題だね」




「うん。まっすぐ帰って迎え行かなくちゃ」




「詩衣も部活入ればよかったのにな」




「ほんとにね。書道部とか立ち上げちゃえば?」




「私に部長とか向いてないしね」




「まぁ、昔からそうだったもんな」




「確かに」




キーンコーンカーンコーン_____




「やべ、坂田がキレる」




「じゃあまたね」




「うん」



チャイムとほとんど同時に先生が入室し

みんなが慌てて席に着く中


私は強く降る雨に耳を澄ましていた。


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