091_不可思議な迷宮。
御山から離れて、とある街。
ガンマンと少女とお馬さんが到着。
時刻は朝っぽい日差し、ぼんやりと、かわたれっぽい光量が大地を包んでいるあたり。
その街は、これからお祭りが開かれる様な雰囲気。
ただし、装飾は派手であるものの、雰囲気は暗い、厳かと言えそうな。
「つまるところここが赤ジャージ神のオラクルで指示された街であると」
「そーなのだー」
人はまばら、掃除やら装飾の調整やら、水汲みやら、朝食の準備やら、ポツポツと。
レンガと石、木造と漆喰、藁葺き、板葺、瓦葺き、相変わらずの混沌とした街並みであるものの、目に見えて変化しづづけていく様な混沌流出は見られない。
なんと、路地は路地として固定させれているので、街を進む時に迷わないで進むコツが必要ない程度の、秩序具合でございまして。
街の管理者のskillが高いのであろうか、とか、何かしらの他の要因があるのであろうか、とか、推測されたりもするわけでございますが、この街に関しては、混沌を一手に引き受けている姿勢が中央に鎮座ましましましています。
つまりは、混沌の親玉核でる、迷宮、dungeon、そんな存在が他の混沌作用を抑えている、様な形になっているわけであるわけでありまして。
結構一般的な、安全に定住できる地域のあり方ではあるわけでございます。
「暴走さえ起こさせなければ、結構安全な街として機能するわけだ」
「ふらぐー」
混沌流出の受け手は、自然に存在している森やら山やら平原やら海やら沼やら河川やらも対象になりますし、そこに獣が発生することで、秩序とバランスをとっていたりもするわけでありますが、その領域はある程度の広さが必要になります。
ですので、人が多数集まって生活する空間を維持しようとするならば、混沌と共に生きる、つまりはどのように変化するかわからない街で寝起きするか、領域が狭く混沌消費が大きい施設、つまりは迷宮、を中心に街を作り、秩序を維持するか、の選択になりがちであるわけです。
管理者側の秩序系skillによって維持されている街も、それほど珍しくはないわけでございますが、そこそこレアな人材が必要となっていたり、条件が厳しかったりします。
ので、結構安価にリーズナブルに、安全を確保できる迷宮中心都市とかが、かなりの数を占めていたりするわけでございます。
「なんで、その迷宮に不具合が起きたりすると、まあ、その街はあっさり詰んで滅びたりするわけなんだなこれが」
「りーふじんさん?」
そこまではいかなくとも、歪んだ迷宮を維持するためにコストが膨れ上がったり、感情的に納得がいかないような条件が生えてしまったまま、流れで共存していくことになったりする、どうにもかゆいところに手が届かない状況に陥ってしまう、街も、少なくなく。
「で、ここもそうであるわけで、改善命令が届いたと、やれやれ」
「しゃちくむーぶw」
報酬は結構弾まれているので社畜とは違うと思います。




