086_チキチキきち、おみくじ。
時刻は午前、場所は神社境内拝殿前、登場人物はガンマンと少女と馬と神主さんと、わしゃぁ神様だよ、三人と一頭と、一柱。
生活圏内に新しい住人であるところの少女が増えたので、御山の表主的な存在である神主さんに紹介しようと、ガンマンが訪れたわけであります。
ご挨拶は大事。
引越しそばはないですが。
手見上げに獣のお肉とか食材とか、ゴロゴロと渡す所存であるようです。
ついでに神様にも会えたら良いかなと言う軽い気持ちであったガンマンでありますが、それよりも軽いノリで現れる、赤ジャージの神様でございます。
無精髭で、両耳にピアスジャラジャラ、タトゥは入れていないけれども、ちょい悪メイクと、度が入っていないメガネに、咥え煙草。
不良老年風の出立で、目つきも悪い感じ。
肉体は不摂生という感じではなく、程よく引き締まっているプロポーション、手足なげーな感じで、まあ美形。
ちょっとだらしないような雰囲気がマイナスっぽいけれども、凄みがあるような、にへらと笑うと微妙に、
「気持ち悪いなぁw」
「ひどくない?」
ガンマンの素直な評価に即座に突っ込む神様です。
お肉お肉と、不思議袋から出された、食材に一喜一憂しながら、小躍りまでする神様であります。
精進とかなんとか、は関係ないみたいです。
だって土着神とか精霊信仰とかに近いですもの、というか、元々人っぽいというか人より?
適当とか行き当たりばったりとか、そのような感じではありますが、むしろこれが源流であり原点であり、自然体の神様っぽい感じではあります。
権威づけのために色々制限を課していった後世の神様像ではない、素顔の神様というわけであり、当然、厳かっぽいものはなく、演出も適当であり、凄みもまあ、ある意味別の方向ではありますが、荘厳なそれはないわけであります。
「街のチンピラっぽい凄みはあるよなw」
「やんきー?」
「気軽に温泉に入れなくなるので刺青は入れないけどなぁ!」
温泉好きらしいです。
というかあるんですね、温泉。
……信玄の隠し湯とか、混沌流出のおかげで隠せないほどあるそうです。
「今日は肉なべにしましょうかね?白菜とかも用意しましょう」
神主さんも嬉しそうです。
「良いねー、じゃあ今から宴会だw」
「昼間から飲む気満々かよw是非やろうw」
ダメな大人たちしかいませんでした。




